狼と香辛料 4 (電撃コミックス)

【狼と香辛料 4】 小梅けいと 電撃コミックス

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なにこのノーラ、すっげえ可愛いんですけど!!
これはやべえ。やばいやばいやばい、やばいって!(笑
しまった、ここまでの魅力とは思わず、読みながら取り乱してしまった。

ホロとはまったくベクトルの違う可愛らしさを、完全表現。原作でも、もう十四巻を数えてなお、未だに二巻に出たノーラの人気は根強いんですよね。それだけに力が入ってる、メチャクチャ入ってるよ。前巻の前日譚でも相当だったけれど、本番の凶悪さはそれ以上。
この初々しく、人馴れしていない辿々しさ。牧羊犬のエネクと戯れているときの明るい笑顔や、必死にやったことの無い営業スマイルを頬を痙攣させながら浮かべてみせたり(このコマ最高!)、ロレンスに良い返事を貰った時の嬉しそうなふにゃっ、とした笑顔。ふわふわーっとそのまま羽が生えて浮かびそうな雰囲気。
作中のリビンハイゲンの街では彼女は妖精という名で呼び習わされているようなんですが、まさに妖精そのもの。
なんかフェチだなあ、としみじみ思わされたのが、足元の表現。登場時、ノーラって裸足なんですよ。これは原作にはなかった描写じゃないかな。それから、何度か素足のところだけ映すコマがいくつかあるんですが、思い切った提案をしようとするとき、足の指をすり合わせてもじもじしたり、ラストの短編でエネクの身体をぐねぐねと足の裏で揉んであげたりとか。
ううっ、ノーラのチャームポイントが足にしか見えなくなってきた(苦笑
その妖精のような神秘的な可憐さ、ホロとはまったく違う(笑)健気でひたむきで素直なその人柄とは裏腹に、今の彼女は羊飼いと言う身分から街の人々に色目で見られ、教会という鎖に繋がり、淀んだ明日に徐々に絶望を積み重ね、友は牧羊犬のエネクだけという孤独に打ち震える日々。
それでも、彼女は自分の未来に夢を持ち、教会から逃れて羊飼いという身分から脱しようと、自分の出来る範疇から必死に脱却を図ろうとし、その過程でロレンスとホロという二人と運命の出会いを果たすわけになるわけですが。
いいなあ、可憐さの裏に濃厚に漂う孤独と薄幸の気配。そして、それに挫けないひたむきさ。
このか弱そうな少女が、後々自分を破滅させかねない重大な賭けに打って出る理由が、理屈ではなく雰囲気で伝わってくる。
ノーラかわいいよノーラ!

と、まるでノーラにヒロインの座を奪われていそうな物言いですが、何をおっしゃるやら。狼と香辛料のメインヒロインは間違いなく賢狼ホロで譲らないのですよ。
もう、今回もイチャイチャイチャイチャ、ロレンスとイチャイチャイチャイチャ。お互い、分かった物言いで言葉遊びを繰り広げながら、時折お互い予想もしなかった反応で時に驚き、時に笑い転げ、時に赤面してしまう。
あの、ロレンスに似合わないキザなセリフを吐かれて馬車の荷台に倒れ込んで大笑いするホロのエロいことエロいこと。息もできないほど笑い倒して、息も絶え絶えに上気した面持ちで喘ぐシーンとか、作者が描いてるエロ漫画のそれよりエロかったんじゃないかしら(笑
しかし、あのキス未遂のシーンとか見てると、もうこの二人、ある程度やることはやってるのかしらん。雰囲気ありすぎるもんなあ。

と、イチャイチャしているのもいい加減、リュビンハイゲンの街でロレンスは窮地に陥ることに。シリーズでも最大の危機と言っていい、破産の危機。
これを乗り越えるために、ロレンスは他人を巻き込み、どえらい賭けに打って出ることになるのですが、それは次の巻か。
なかなか話は進まないんだけれど、むしろこの漫画だとこれくらいどっしりじっくりやってくれた方が嬉しいし、この【狼と香辛料】という作品の魅力をいかんなく引き出してくれていて、ありがたいんだよなあ。このまま、この調子で行って欲しい。

シリーズ感想