DARKER THAN BLACK~漆黒の花 2 (ヤングガンガンコミックス)

【DARKER THAN BLACK 漆黒の花 2】 岩原裕二 ヤングガンガンコミックス

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確かに、ヘイの仮面って最初から装着して出てきたからそういうものだという刷り込みがあったので、別段違和感も不思議にも思わずに見ていたけれど、改めて指摘されると……

変だよな(笑

一旦気になると疑問もどんどん湧いてくるわけで。やっぱり、あの仮面って趣味なんですか、ヘイさん!!


女を食い物にする体育教師の因業によって運命を狂わされた二人の少女。歪んだ愛か親友との友情のどちらを選ぶのかを迫られた響子は、大切な友達を守ることを選び、その選択ゆえに散っていく。
自分が愛していると信じていた相手がどれほど醜悪かを目の当たりにし、最後の最後に自分を守って散った親友の無残な死に様を目にした梓は、漆黒の花の力を利用して復讐の悪鬼と化す。
契約者とほぼ同等の力を与えてくれる漆黒の花は、梓に人外の身体能力を与え、梓はその力を利用してゲス共を文字通り虐殺していくわけだが、このアクションシーンが尋常ならざるものすごさ!
いや、ものすごすぎてこれは地上波放送出来ない!!(笑
かなりグロいシーン、人体がそれこそ物凄い勢いで損壊され破壊され圧潰され折られえぐられちぎられ吹き飛ばされ、ととんでもないことになっていくシーンが続くんだけれど、やられて行くやつが言い訳の仕様がないゲス野郎で、人間のクズというような連中なので、梓の蹴りのデタラメなキレ味もあって、グロいと感じるよりもむしろ痛快ですらある。
ガンシューティングでゾンビをバッタバッタと撃ち倒していくみたいな種類の爽快感だな、これは。

そんな憎悪にかられて殺戮を繰り広げる梓に、かつての妹の姿を垣間見たヘイは、彼女を救うために動き出すわけだが……この男はちょっとでも情が移ったら一瞬でズブズブと感情移入しちゃうんだよなあ。パーセルに対してだって、初対面で敵だと思ってたときは見た目が子供だろうとまったく容赦しようとしなかったくせに、ちょっと一緒に行動してこの娘の人柄や事情を知ってしまった途端、びっくりするくらい感情移入しちゃってるし。
憎しみの対象者を殺してしまえば、漆黒の花にとりつかれた者は我に返り、花を拒絶してしまうがゆえに、死んでしまう。そのために、目標の体育教師をなぶり殺しにしようとする梓の前に立ちふさがるヘイ。
邪魔するのなら貴方を倒してでも、と襲いかかる梓に対するヘイのあしらい方が……

ちょっ、おまえ!!(笑

やばっ、めちゃくちゃカッコいい。二ページ見開きのこのシーン、正直シビれた。なにこのイケメンw す、好きになっていいですか?
こいつ、ホントに流星の双子でちっちゃい女の子をボコボコに殴ってたヤツか?(w

まあ、この後の展開がまた、物凄いんだが。
け、蹴りでば、爆発したーーー!!

飛散死体って、初めて聞いたよ、そんな状態。


一方で、こちらも頑張る霧原未咲。契約者や組織相手に、やれることなど限られているはずなんだけど、諦めない彼女の頑張りはその出来る範囲で出来ることを出来る限りやることで、確実に為すべきことをたぐり寄せて行くんですよね。この点は素直に尊敬できる。
その割に、報われないんだけどなあ(苦笑
この人の、李くんことヘイへのこだわりって、どういう種類の感情なんだろう。そこまで執着すると言うことはとても強い思いではあるんだろうけれど、結局それって本人もよくわかってないんだろうなあ。ラブロマンスの類とは似てるようでちょっと違うように思えるし。もっと、素顔通しで接触する回数と時間があったら、それこそラブロマンスへと未咲の思いも発展する余地があったのかもしれないけど、今のところはねえ……。

この作品が時系列上では黒の契約者と流星の双子の間に位置することは分かっているので、話の転がり落ちる先の見通しはどうしても暗くなってしまうのがちょっと陰鬱だ。
あれだけ黒が荒れてしまうんだから、よっぽどの事があったんだろうし。
もうちょっと銀とイチャイチャするシーンも見たかったけれど、今回は梓のターンだったしな。表紙のYシャツ姿で満足しておきましょう。

1巻感想