EIGHTH 2 (ガンガンコミックスJOKER)

【EIGHTH 2】 河内和泉 ガンガンコミックスJOKER

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こ、この野郎、性懲りも無く年上属性だったのか!! セルシアとヒカルという二人の美少女と同居関係になりながら、妙に淡白な反応を見せてるな、と思っていたら、真理さん相手にはでっれでれじゃないかい、この野郎。
とはいえ、恋愛対象として好き、というよりも元気なさかりのガキんちょが、大好きな近所の優しいお姉さんに懐きまくっている、てな感じの風情なんですけどね。本人はけっこう本気なのかもしれないけど。うーん、まあ自分でもそのへんはよくわかってないし、真剣に考えてはいないっぽいけど。今はガードの仕事を頑張ろう、という方に意識が行ってるようだからね。
ナオヤくんは自分でも言っているように、女性は年上の人とばかり接してきたから、もう年上の女性に可愛がられてしまうような仕様で育っちゃったんだろうなあ、うんうん。あの、ワンコがブンブンと尻尾振っているような態度は、傍から見ていてもちょいと可愛い。真理さんが何だかんだと目をかけ、楽しそうに可愛がってしまうのもよくわかる。
だからこそ、ナオヤの事を異性としてみるのは難しかろうなあ、というのもまたよくわかってしまう。この辺の微妙な距離感が素晴らしいんだよなあ。
コラ、もう。どうしてキミはそんなに甘えんぼさんなのかしら。
子供扱いしたらどうせ怒るくせに、特別扱いしないとヤダなんて……
子供みたい……拗ねてるの?
ねぇ、いつになったら、いつから…大人の男のひととして、見たらいいのかしら……
直撃喰らったーーー!! 一撃で撃墜されたーーー!!
うわぁ……こりゃあダメだ。もう、一気にハート持ってかれてしまいました。年上バンザイ!! バンザイ!! バンザーーイッ!!
正直、一巻読んだ段階ではヒロインはセルシアやヒカルたち若い美少女たちが担って、真理さんはあくまでサポートヒロインなのかと思ってたんですが、全力ですんませんでしたーー!! 年上最強!!

とはいえ、ヒカルたち若い子が未熟というんじゃないですよ? セルシアは今回なんか出番全然なかったけど、その分ヒカルが一生懸命アピールアピール! いやあ、この子は初々しくて大好きだなあ。もう、言動の端々からナオヤのことが気になって仕方がない、というのが伝わってくるんですよね。すっごい気にしているのが可愛くて可愛くて。
まあこの子の場合、それ以上にボケとツッコミのスピード感がハンパなくて、面白すぎるんですけどね。もうヒカルが騒ぎ出しただけで、思わず笑ってしまうくらい。元気いっぱいで、イイ子なんですよー。

さて、内容の方なのですが、意外だったのがナオヤのお仕事。遺伝子工学研究所エイスの保安警備員として、一巻ではエージェントっぽい任務に従事していたので、そういうのがメインのお仕事なのかと思ってたら、ああいう荒事はやっぱりイレギュラーとは言わなくても、決して頻繁にある仕事じゃないのですね。むしろ、普段は研究所内で地味な作業に終始していることが、こういう漫画だと珍しくて、逆に面白い。搬入されてくる資材のチェックや移動、所内の保守点検。ナオヤがえらいのは、自分の仕事の内容に優劣を置いていないところ。派手なエージェント的な仕事だけ張り切るのではなく、所内巡回や資材のチェックなども本当に真剣にやっているんですよね。今回の話の中で、ナオヤがチェックした資材の搬入について、あとで問題が発生したので呼び出されて報告する場面があるんですが、この時のナオヤの自分の仕事に手落ちがあったのか不安そうな様子が実にいいんですよねえ。こういう所に目がいってしまうのはちょっと変かもしれないけど、社会人としてはこういうケースでの焦り方とか胃が重たくなるような不安感とかは非常に良くわかるので、ついついこの時のナオヤの様子には共感をしてしまってねえ、うんうん。
面白いとは言えば、今回メインとなる話が遺伝子の中でもよく話題にのぼる「トウモロコシ」。遺伝子組換えはしておりません、というフレーズを目にした人は多いでしょう。ただ、実際にトウモロコシ農家の現場において、遺伝子組換えというものがどういう風に捉えられているか、どういう風に扱われているか、という農家の事情は案外みな知らないんではないでしょうか。
自分の研究対象である植物に対して、童女のように純粋にひたむきに好奇心をキラキラと輝かせて突貫するアンジェラ博士も面白かったですけど、今回は話の内容そのものが興味深くて面白かったなあ。派手なアクションとか、そういうのは全然なかったにも関わらず。
そもそも遺伝子云々を抜きにしても、トウモロコシについて自分、全然知らないんだなあというのがよくわかった。そもそも、トウモロコシが自生しない植物だってことすら知らなかったし。トウモロコシの皮って、人間が剥かなきゃ自然に剥けないのかあ。

うんうん、もうあらゆるベクトルに向かって面白いなあ。もうこの人の描く漫画は半ば河内和泉が描いてるんだから面白いに決まってるだろう? という領域に達しつつあるよ。

メインを構成するキャラクターも出揃ったみたいだし、次回の三巻ではついに「ウイルス」が主軸となるお話となる模様。さあ、盛り上がってきたぞ!!

1巻感想