家族ゲーム 6 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 96-6)

【家族ゲーム 6】 鈴城芹(電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)

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前回の五巻から約一年半。さすがにそれだけの間が空いてしまうと、メインキャラはともかくとして脇を固める子たちはさすがにこの子誰だったっけ、と思い出すのに苦労してしまった。なにしろ、人数がものすごくたくさん増えてるもんなあ。おまけに人間関係がやたらと複雑に入り組んでいるし。親子に兄弟、友人同士にクラスメイト、同じサークル仲間、部活の仲間と錯綜しまくっている。
ここで役に立ったのが巻頭のキャラ紹介。総勢三十一名にもなる壮観の登場人物紹介表。この規模のは「魔法先生ネギま!」か「境界線上のホライゾン」くらいしかなかなか見たことないですよ。
と、最初の方はこの登場人物紹介を振り返りながら見てたのですけど、さすがにすぐに思い出してきましたね。初っ端からこれだけラブラブ旋風が吹き荒れているとあてられてきますってなもんよ。
この四コマが秀逸なのは、きちんと作中時間が進んでいるところなんですよね。小学生は中学生になり、大学生は社会人になり。みんなの社会的立場が進むと同時に、それぞれの人間関係もしっかりと変化をして言っている。
高校2年生の伊佐坂悟と中学2年の遊佐葵の歳の差カップルは、ますますラブラブ進行中。本のちょっと前まで小学生の子供だったはずの葵は、中学生になってめっきり女っぽくなっちゃって。二年生になってからは、さらにその卦が強くなってきてる。ロリコン疑惑なんかもあって、葵に対してものすごく気を遣って接している悟に対して、むしろ葵の方が積極的なんですよね。登場したときはあんなに男の子っぽく女っ気がなかったお子様だったのに。そろそろ悟くんの理性がヤバいですww でも、本格的に付き合うのは葵が大学生になってから、と言い切っちゃう悟くんはちょっと節制が効きすぎてる気がします(苦笑 
なんにせよ、この二人は見ていて本当に微笑ましいカップル。進展も順調だし、お互いの家族公認だもんねえ。もう至る所でニヤニヤさせられてしまう。あの、髪の毛うれしそうに触ってる葵のカワイイことカワイイこと。このシーンの何が素晴らしいのかは、読めばいやでもわかります。もう、ニヤニヤしすぎてほっぺた痛いよw

そんな二人の間に、結局割って入れなかった紫杏の初恋と失恋。元々二人の仲をもっと後押しするために悟にアピールしていたのが、実は自分の初恋だったと気づくと同時に失恋する紫杏。引っ込み思案で友達が今まで出来なかった内気な少女の、吹っ切るような号泣と、そんな娘の背中をそっと後押しするお母さんの桃子先生の優しさが身に染みる切なくも温かいお話でした。紫杏は、この前後から作中でもクラスメイトが気づいているんですが、キャラがすごく明るくなってるんですよね。あのちょっとおどおどして周りを気にする素振りはすっかりなくなって、イイ友達が出来、いい恋をしたんだな、というのがよく伝わってくる。あの紫杏の変化を気にしてた男の子、フラグ立った?

一方で迷走している恋もあるわけで。……一応これ、進展してるんだよな? というのが真言と西浦さん。そして、尚武と陽良子の恋模様。真言と西浦さんの方は、なんか唐突に真言が西浦さんに彼女になってあげます宣言。なにがどうしてこうなった!? と西浦さんと同じく混乱中。おまけに、真言は西浦の彼女になったものの、西浦さんを彼氏にしたつもりはなく……この子はいったい何を考えてるんだろう。西浦さんの苦悩は続く。一応、これは進展はしてるんだろうけどなあ……とりあえずまだ異性として眼中に入れられてないのは確かだけど、まず立場だけでも近づいたんだし、これからだ、頑張れ西浦さんww
そしてこちらは、やっとこ告白しあってまっとうに恋人関係になったにも関わらず、なぜかそこで行き止まってしまっている尚武と陽良子。君ら、社会人と大学生のカップルなのにまだキスもしてないってww 一方で尚武と妹の由寿のイチャイチャっぷりは留まるところを知らず、なんで恋人よりも妹の方が新婚さんっぽいんだよ(笑
尚武も陽良子も、由寿の積極さを見習わないと。妹さんはまだこれ自重してるんだよなあ。前半のあの勢いを続けられてたら、兄貴はマジで陥落してたかもしらん。現状でも、ついつい甘やかしちゃってるのに。もうここは三人一組でいいんじゃないか、と思えてきた。
他にも、サブキャラたちの恋模様があちらこちらで咲き誇り、芽吹く予感も散りばめられ、どちらを見ても春爛漫。ニヤけるのを休ませてもらえるところがありませんよ、もうっ。

ううっ、これだけ楽しい漫画なのに、刊行の間が平気で一年以上開くのは辛いよなあ。
まあいい、鈴城さんの新シリーズ【くすりのマジョラム (1) (まんがタイムKRコミックス)】が来月には出てくれるので、それで無聊をなぐさめるとしましょう。

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