IS <インフィニット・ストラトス> 5 (MF文庫 J ゆ 1-5)

【IS<インフィニット・ストラトス> 5】 弓弦イズル/okiura MF文庫J

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前の巻の感想、読み返してみると結構ひどいこと書いてるよなあ、自分。あれって要約すると、本命は千冬姉さん。あとは有象無象、ヒロイン同士でイチャイチャしておけ、ってなもんだもんなあ……まあ、意見はやっぱり変わっていないのだけれど。
結局肝心のヒロイン衆、未だ一夏にまるで相手にしてもらってないわけですよ、異性として。そして残念ながら彼女らがまるで眼中にない一夏を振り向かせる、あるいはそこまで行かなくてもどぎまぎさせることも、ヒロイン衆は出来てないわけです。彼女ら同士でワイワイと騒がせ絡ませる文にはあれだけ魅力的に動きまわるくせに、こと一夏を中心としたラブコメ模様となると途端に色あせてしまうのは、彼女らにキャラクターとしての存在感はあっても、ヒロインとしてのパワーが明らかに足りていないって事なんじゃないだろうか。

そんな中、唐突かつ急速に特別枠にして大本命である千冬姉さんに対抗し得る人材が現れたのです。
生徒会長にして学園最強の人たらし、更識楯無。あっけらかんとして明瞭快活、やること為すこと派手にも関わらず、他人を魅了してやまないそのカリスマ性。いたずら好きのチャシャ猫のような性格で、なんだかんだと女のあしらいがうまい一夏を、完膚なきまでに振り回してしまうそのパワフルな強引さと、卒の無さ、スマートさ。すべてを手のひらの上で転がすような海千山千の策士。
ああ、こりゃあ……小娘どもじゃ敵わんわ(苦笑
まあこの人も現段階では一夏の事を、可愛い後輩としてしか扱っていないので色恋とはまるで縁がないのですけど、一夏に対してあれほど完膚なきまでにイニシアティブが取れる人、彼の意志も行動も完全に操作し、誘導しきり、手のひらの上で転がせた人というのは、今まで千冬以外にいなかったわけです。千冬のそれは完全調教済みのそれであるのに対して、楯無先輩のは誘導包囲網であってタイプがまた違うのですけど、なんだかんだと一夏があれだけ女の子として意識させられまくったのは、楯無先輩がこれ初めてなんじゃないだろうか。
遊びでこれなんだから、もし楯無先輩が本気になったら、一夏、抵抗の仕様がないですよ?
この点、女の子としてまるで意識して貰えない他の小娘どもとは天と地ほどの差ができてしまっているわけです。こりゃあ、だめだなあ。
しかし、一夏はやっぱりこれ、年上好きなんだろうなあ。言い訳きかんぞ。
でも、シャワー室に忍び込んできた楯無先輩という美味しすぎるシチュエーションの時に、ついつい千冬姉と昔一緒にお風呂に入っていた頃の事を思い出してしまって妙な気分になってしまうあたり、一夏の大本命は未だ変わらず、といったところでしょうか。

さて、で、肝心のストーリーの方は……進んだのか進んでないのか。伏線としてようやく敵組織らしきものが出てきたのはいいんですけど、中途半端っちゃー中途半端だよなあ。楯無先輩がメインで表に裏にも恋話にも話を引っ張りまわす回だったんだろうけど。まあ、元々ISのバトルの方はあんまりイメージがわきにくいんですけどね。

4巻感想