おれと天使の世界創生(ユグドラシル)2 (HJ文庫)

【おれと天使の世界創生(ユグドラシル) 2】 冬樹忍/魚 HJ文庫

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主人公の亨くんのレベルが高すぎて、戦慄を隠しきれ無い!!
い、いきなりこいつ、冒頭で寝ているヒロインの優輝を性的快感で悶絶させた挙句に、調教しはじめたぞ!?
寝ぼけている優輝に飴と鞭、硬軟を取り混ぜて猫の鳴きまねをさせて屈服を強いる亨くん。こいつ、ナチュラルになにやってやがるんだ!? いや、亨も亨だけれど優輝も完全にMじゃないか(爆笑
「悔しいっ、でも感じちゃう!」と地でいってしまうヒロインってどうなんだ? これが主人公相手だけならともかく、酔っ払ったもう一人のヒロインの理香に言葉攻めされだした途端、一方的に受けにまわって悶絶しだすんだもんなあ。
「優輝さん……ここをちょっと揉まれるだけで、そんな可愛い顔…」
「そ、そんな……私、」
「変態」
「!」
「優輝さん、普段は澄ました顔してるくせに…さては、隠してたんですね?」
「な、何を…り、理香…」
「…教室で、家で、部室で…ずっと、いつも、こんな事を考えてるんですね?」
「そ…そんな…そんな事…私、そんな…」
「ほら、変態の優輝さん…隠さないで……もっと、可愛い声、出して…」
「う…ぅああ……ああっ……く! む!」
「あれ? 優輝さん、左手で口を塞いじゃうのは、反則ですよお」
「むー! ふー」
「だって……それだと、優輝さんの両手、塞がっちゃうじゃないですか…」
「ふー………………ん! う! ふぅっ!」
「……わたし…好き放題、やっちゃうじゃないですか」
「う! あぅ! んぅ!」
延々とこんなやりとりが繰り広げられておりますw

ちなみに、猫調教の方はこんなの。
「にゃあって鳴け」
「! う……」
「にゃあって鳴け」
「は…………」
 優輝は、動きを止めた。
「…………はぁっ……はぅっ……ああっ……」
 荒い息をつきながらの、長い長い躊躇。そして、
「…………………………にゃ」
(中略)
「もう一回」
「……ぁ、ち…違う……私、天使なのに…何、言って……私…っ」
「何が?」
「…っ、…いや…そんな、言っちゃ…だめ……なのにっ…私…」
「……ぁ………………にゃあ…あ」
「聞こえない」
「にゃ……」
「もっと」
「…にゃああ……にゃあ…」
「何鳴いてんだお前」
「な……え……?」
「お前、なんでネコの鳴き真似なんかしてるんだ?」
「……にゃ……そんな、そんな事……」
「天使の癖に」
「う……ひっく……うっ…」
「天使の癖に。誇り高き天使って言ってた癖に。バトル勝つって言ってた癖に」
「うっ……うぇえええええん。うえぇぇぇぇぇぇぇええ。ふぇえええええん」
(中略)
「ほらほら。泣かない泣かない」
 突然、口調を一転させる。冷酷な口調から優し口調に。
「泣くなって。泣かなくていいんだって」
 そして右手でその頭を撫でる。
「うう……ひっく、うぇえ……」
「な、泣くなって。大丈夫大丈夫。ほら、いい子いい子、辛かったんだよな」
 アメとムチは世界の基本。
「ほら、こうして撫でてあげるから。もう辛くないから。安心して。いい子いい子」
「あ、ぁあ……頭、あ…撫でるの、気持ちイイ…にゃ」
「よしよし」
「にゃ…にゃあぁ…」
こんなんが延々と繰り広げられますw

……概ねこんなんばっかしですw

なんやかんやあって、世界はある魔神のせいで滅びの危機を迎え、その危機を回避するには亨くんが死ななくてはならない、という過酷で悲惨な状況に陥ってしまうのですが、世界の滅びを止めるために、亨を殺すと告げ、どうか覚悟して欲しいとお願いにきた魔族テティスに、亨くんはある提案をするのでした。大雑把に要約するとこんな感じ。
ふーん。まあそれはそれとして、ブラックジャックを脱衣ルールでやりませんか?

……本気でなぜ脱衣ブラックジャックが始まったのか、話の流れが理解出来ない! しかし、理解の必要などないことは否応なく理解できた!
亨さん、パねえっす。この主人公、レベル高すぎる! しかも、脱がしただけでは飽きたらず、最終的に筆で全身くまなく落書きした挙句に擽りたおしてやる、という野望を世界の危機や自分の命の瀬戸際という状況をガン無視して滾らせているその姿たるや、まさに英雄の名にふさわしい!
とはいえ、大概のエロコメの主人公みたいにテンションが高いわけじゃなく、むしろ表面上の熱は低いんですよね、亨って。でも、肝心なときに日和ってしまうヘタレな主人公と違って、亨は迷わない怯まない躊躇わない。思いついたら即座にやる。淡々と、黙々と、粛々と、ごちゃごちゃ言わず、言い訳せず、前置きせず、エロい妄想を実行に移すその姿を、頼もしいと言わずしてなんという。
世界の危機とかは本気でどうでもよく、とにかく主人公とヒロインたちの惚けた掛け合いとバカエロ漫才を楽しむ本作。生半可な内容ならば鼻で笑うような構成なのだけれど、なにしろ主人公の亨にしろ、ヒロインの優希や理香がレベル高すぎるので、とにかく掛け合いだけでいくところまでイッてしまっているという、なんだかワケの分からない凄味に痺れるのであった。
馬鹿馬鹿しさの極北だよなあ、これ。

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