ラッキーチャンス!〈7〉 (電撃文庫)

【ラッキーチャンス! 7】  有沢まみず/QP:flapper 電撃文庫

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二宮さん怖いっ、マジ怖い!! 前回、この娘にはヤンデレの資質あり、などと書いたけれど、とんでもない。ヤンデレなんかよりこの娘、よっぽど厄介だよ。ヤンデレというのは文字の通り、愛情のあまりに病んでいると表されるような言動をとってしまうことである以上、どうしても対象者にドン引きされる危険性が高いんですよね。社会的にも問題のある行動であるケースも多いし。結果として、社会的にも当事者同士の感情的にもリスクが高い割に効果が高いかというとそうでもないんですよね、ヤンデレって。
ところが、二ノ宮良子のそれは徹底した結果主義。最終的に相手が自分を愛してくれる状況を成立させるためならば、あらゆる手段と方法を許容するという、蟻地獄を彷彿とさせる姿勢なんですよね。相手が不快にならないように、相手が悦ぶように、慈母のように寛容に、真綿で優しく包み込むように、蜘蛛の糸で絡めとるように、蛇に締めあげられるように、骨抜きにしていく所業。
こ・れ・は・こわい!!

高天の女はアゲマンらしいけど、これはヤバいですよ。ある意味これ、男が飼育されているようなもんじゃないのかしら。勿論、双方ともに相手のことをメロメロになるまで愛しぬいているのでしょうけれど、なんとなくの印象ですが、高天の女が嫁いだ相手が出世したり研究などで成果をあげるのは、本人の力が十全に発揮されたというよりも、なんかドーピングめいたイメージが(笑
実のところ、こういう女性って、しっかりと自立ししっかりとした克己心を持つ雅人とは相性悪いんじゃないだろうか。逆に、なんか堕落してしまいそうな気さえする。

ちょっと、マジで沙夜さんを応援したいな、これ。とはいえ、キチが順調に女性としての心身を成長させていく一方で、雅人とキチの関係が兄と妹という形で周囲の認識も一致しているあたりが、逆にフラグっぽいんだよなあ。良子は高天の本性が目覚めたことで、そして沙夜さんは今回の天草の家の事件によって、当人たちの感情とは裏腹に、どうもフラグが折れかねない流れがきてしまってるし。

ともあれなにあれ、天草沙夜のターンはじまるよ? の回だったはずなのだけれど、本当に始まるよ? で終わった巻だったな。まだ始まらなかった、と。なんかえらく殺伐とした、というか沙夜本人の知らないところでシリアス極まる展開へと流れ込んでいるけれど。
前振り回としての備えは十分、といったところか。雅人の素性に関する伏線も徐々に浮かび上がってきたことだし、ここにきて<最強>の冠がつく雅人の、正真正銘の本気が見られそうな展開になってきたし。
あの天草家の連中のえらそうな態度には、イライラッときましたもんね。<最高>の霊能者とその仲間たちの戦いを見てきた身とすれば、てめえら程度が偉そうに<最強>を名乗るんじゃねえ、とw
ここは一発、あの人が認める雅人が、決めて欲しいところ。
そう、ついにあの【いぬかみっ!】から、仮名史郎登場!! 仮名さんきたーーーー!! 前回、旅猫さんが登場してましたけど、ついに仮名さんきたかー。以前から沙夜さんの上司としてそれらしき人の存在は提示されてましたけど、実際登場すると感慨深い。この人、変態的状況に陥ってなかったら、本気でカッコイイんだ。仮名さんが、啓太のことについて触れた時は、なんかもう感激してしまった。

しかし、前回なんかとんでもない目にあっているように見えた沙夜さん、あれはまだ一応冗談の範疇で済む話だったみたいだけれど……ちょっ、これ天草当主争奪戦の結果次第ではあれってただの擽りで済まずに、リアルに鬼畜調教に移行するってこと!?
これはもう、先んじて雅人が沙夜さんを手篭めにするしかッ!(違
良子がああなった以上、そろそろ沙夜も本気でデレる時期が間近に近づいてると考えるべきだし、デレ期の沙夜さんかー……えへへ(w

そういえば、雅人が雀の宿で手に入れた術、あれってよーこの術と同じ「しゅくち」なんですよね。あの瞬間移動とアポートの術が、どうしてこの世界観だと服や下着を消し飛ばす術になるのだろう。よーこが使ってたときは概ね啓太を裸王にするのに使ってたけど……お、恐ろしいな、雅人が使うと、沙夜が……脱がされるのか!! ただでさえラッキースケベを沙夜相手にやりまくってたくせに、「縮地」まで手に入れたら鬼に金棒じゃないか!ww