とある魔術の禁書目録(インデックス)〈21〉 (電撃文庫)

【とある魔術の禁書目録 21】 鎌池和馬/灰村キヨタカ 電撃文庫

Amazon
 bk1

いや、上条さん。そんな意味深な、というかそれひとつでは意味のとりようのない単語だけ書き残さず、ちゃんと一方通行にいろいろ教えてあげなさいよ(苦笑
まあ時間がなかったという理由はわかるし、打ち止めの体調や気絶している一方通行は、安静に出来る場所に送らないといけないというのは理解できるんだが……せめてもうちょっと分かりやすい説明というものをだね……(苦笑
自分ひとりで全部やっちゃおうという人は、他人に何かを伝えるという能力技術意志考えが乏しいって事なんだろうか。情報は受け取るもので、与えるものじゃない、という無意識な了解でも埋め込まれているんだろうかねえ?
上条さんと同じように、常に一方通行であろうとしていたアクセラレータや、アックアが誰かを救うと同時に、救われることを受け入れる、相互に繋がることを新たな可能性として変化していくなか、上条さんとフィアンマのふたりだけが変化なく突出していくのは興味深いなあ。

というわけで、あっちでごちゃごちゃ、こっちでごちゃごちゃ、と事態の急変が相次ぐと同時に、いろんな奴らがいろんな所でいろんなことをしでかして、ごっちゃ混ぜ。
ロシアにいる連中はともかく、インデックスとステイルの件は言っちゃ悪いけど余談というか余分だよなあ。無理やりって感じがする。後々の伏線だとしても、だ。
一方でロシアの方も、距離感が良く解らんなあ。彼我の位置関係、というかなんというかね。ロシアってそりゃもう、メチャクチャ広い国じゃないですか。それこそ、歩いて渡るのなら何年もかかるような、車で移動するにしても何日も何ヶ月もかかるような。飛行機で移動してすら、十何時間、何日もかかるような。
これまでみたいな一都市内であっちこっちに走りまわるのと同じ感覚で、ロシア国内を軽々と行き来されているので、なんか距離感が混乱してきてしまってるんですよね。世界中で混乱が起こり、でっかい戦争が起こっているというわりに、むしろロンドンやイタリアの都市部でドンパチやってたときよりも狭い範囲の出来事に見えるみたいな。急にスケール感が狭くなってきてしまった、みたいな。ちょっと前の英仏戦争勃発か、みたいな展開になった時もそんな感じあったよなあ。英国国内で王族同士で争ってた時よりも、なんかみみっちい感じになったような、あれ。
うーん、正直前の巻でのキャラクター次々参戦によってかなり盛り上がって、燃える予感がして期待していた分、拍子抜けさせられてしまったのかも。個々の戦闘の激しさは氷華と人造天使の戦いに代表されるように、予想通りの激しいものになったのだけれど、参戦人数のわりにみんなバラバラで繋がりが思ってたよりもうまれなかった感じなんですよね。
サッカーでスタープレイヤーが揃って素晴らしい個人技を見せても、チームとしては連携が取れて無く全然出来上がってない、って感じ?
まあ、個人技がメインなのは以前から変わらないので、これまで通りといえばこれまでどおりなんですけどね。

シリーズ感想