<<2010年上半期ライトノベルサイト杯>>に投票します。

うわぁ、ヤバかった。投票が開始されているの、全然気づいていませんでした。危うく締切りまで気づかないままスルーしてしまうところだった。
というわけで、宜しくお願い致します。

<新規部門>


 
<神明解ろーどぐらす>
 比嘉智康/すばち MF文庫J

【10上期ラノベ投票/新規/9784840134262】

感想はこちら 1巻 2巻



 
<ココロコネクト>
 庵田定夏/白身魚 ファミ通文庫

【10上期ラノベ投票/新規/9784047265370】

感想はこちら ヒトランダム キズランダム




<ウチのメイドは不定形>
 静川龍宗 原案:森瀬繚/文倉十 スマッシュ文庫

【10上期ラノベ投票/新規/9784569674605】

感想はこちら




<既存部門>


<カンピオーネ! 6.神山飛鳳>
 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

【10上期ラノベ投票/既存/9784086305396】

感想はこちら




<シャギードッグ V 虹の幕間 〜Interlude:Scraps of rainbow〜>
 七尾あきら/宮城 GA文庫

【10上期ラノベ投票/既存/9784797359619】

感想はこちら




<世界平和は一家団欒のあとに 10.リトルワールド>
 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫

【10上期ラノベ投票/既存/9784048686044】

感想はこちら




<“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店 7>
 御堂彰彦/タケシマサトシ 電撃文庫

【10上期ラノベ投票/既存/9784048684026】

感想はこちら




<ベン・トー 5.北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円>
 アサウラ/柴乃櫂人 スーパーダッシュ文庫

【10上期ラノベ投票/既存/9784086305280】

感想はこちら




<レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い>
 三田誠/pako 角川スニーカー文庫

【10上期ラノベ投票/既存/9784044249236】

感想はこちら




<アップルジャック2 ―Pousse-cafe― >
 小竹清彦/mebae 幻狼ファンタジアノベルス

【10上期ラノベ投票/既存/9784344819672】

感想はこちら



今回は新規が三作、既存が七作という腑分けになりましたが、新作は三作ともが期待の新星。
【神明解ろーどぐらす】は生徒会の一存や僕は友達が少ないという代表作によって一大潮流になりつつある、駄弁り系ラノベの新機軸。どこかの部活やサークルで活動するのではなく、学校から家に帰るまでの時間、そう下校、帰宅部、道草にスポットを当てた話なのである。男女四人が全力全開で下校を楽しみ尽くす話は、読んでるこっちまで楽しくて仕方なくなってくる。そして紡がれつつある、繊細で美しくすらある恋物語の情景描写。
今一番期待の新シリーズである。
そして同じく、男女グループ五人が不可解な介入者によって起こされる異常事態に巻き込まれ、傷つき痛めつけられながら絆を友情を、そして恋を深めていく青春模様を描いた傑作が【ココロコネクト】。デビュー作の一巻も素晴らしかったのだけれど、このシリーズは二巻を以て際立った傑作へと立脚したと言っていい。一巻で感じていた不満点や足らないと思った部分を、二巻では見事に全部これでどうだと言わんばかりに昇華されてきた日には、参りましたと両手を上げるしかなかった。
んでもって、【ウチのメイドは不定形】である。もう、これはなんもかんもあったもんじゃなかった。テケリさんがかわいすぎる!! テケリさんの可愛さが異常すぎて、ダウナー的な意味ではなくアッパー的な意味でSAN値が大変なことに!!
てーててけてけ、てけりりん♪ てけて、てけて、てーけりりんー♪


既存作品の方は【レンタルマギカ】が前回に引き続いて選出。前回の時に最新作が最高傑作、と書いたのがそのままつづいているんですよね、これ。第二部突入の第一作目にあたる本作では、これまで成長を続けてきた主人公のいつきが、ついに確変入りましたよ。降りかかってくる火の粉を払いのける側、いわゆる受動型から、火元を根本から立とうとする能動型へ。舞台の駒からプレイヤーへと進化したイツキと、彼の率いるアストラルの活躍から目が離せません。

今、一番面白いライトノベル! ともう自分の中では言い切ってしまっていいかもしれない【カンピオーネ!】。最新刊は7月発売で投票範囲外なので、そちらは下半期の方で大いに賛辞することにして、その前哨戦であるこの六巻の方も、前哨戦にも関わらず大盛り上がりの大騒ぎである。
もう、とびっきりに面白い。野放図なまでに面白い。破天荒なまでに面白い!!
ライトノベル界隈において、伝説の主人公となりつつある護堂さんの活躍を、今からでも遅くはない見るべし見るべし。

完結を迎えたシリーズものは二点。
【世界平和は一家団欒のあとに】がついに完結。感無量である。これ以上ないくらいの大団円。全部やり切った上でのハッピーエンド。あの星弓さん家の人々の姿がもう追えないのかと思うと、無性に寂しくなってきてしまうくらいに、大好きな作品でした。
一方で大団円とは言えない衝撃的な、でもある意味究極のハッピーエンドともいえる結末を迎えたのが、【“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店 7】。ある種のラブストーリの極致とも言うべき終わり方なんですよね、これ。純愛の果ての果て、凄絶すぎるほどの渾身の愛。衝撃的で、感動的な結末でした。

ちょっと作者的な意味で極まっていたのが【シャギードッグ V 虹の幕間 〜Interlude:Scraps of rainbow〜】。これ、七尾あきらという作家を追っている人なら、もうメロメロにされてしまうこと請け合いの、七尾作品の究極を究めたような、成分を煮詰めに煮詰めて煮凝ってしまったような、七尾ファンにとっては垂涎の一作に仕上がってるんですよね。こんな七尾が読みたかった、というのを実現してしまったというべきか。至福にして悦楽である。

【ベン・トー 5】は、感想記事書いた時点ではまだ評価を定めきれてなかったんですが、時間が経つに連れて、この五巻目の内容って、テーマ性からするとシリーズ最高峰なんじゃないかと考えるようになってきた。狼とは関わりのない一般人である広部さんを絡ませることで、狼や一般人の区別なく、誇り高き生き様とは如何なるものなのか、というのを半額弁当の争奪戦という色物を下敷きにしながら、見事なほどに描ききっているんですよね。
噛めば噛むほど、読みこめば読み込むほど味わいが出てくるというのは、名作の証拠だ。

んでもって、最後に挙げる【アップルジャック2 ―Pousse-cafe―】。一巻のときでも既に充分面白く完成されたエンタテインメント作品だった本作ですけれど、二作で主人公が少女シトロンに変わったことで、全体的にさらにクオリティが高められ、ノリとテンポとリズムが弾けているB級アクション作品として、素晴らしいことになってしまっている。一巻では主人公のアップルジャックがある意味完成されすぎていたせいで、彼の突出した存在感に、他のキャラクターたちも引っ張られ、影に入ってしまっている節があったんですが(そう思うようになったのは、二巻での描かれ方を読んだからですが)、こちらではシトロンを支えるかけがえのないチームのメンバーとして、なにより家族としてスプリッツァーやストレガ、そして新たに参入するキャラたちがみんな良く立ってて、敵キャラもまた個性的で存在感を発揮していることで、全体的に底上げが成ってる感じなんですよね。
とにかく、難しく考えずに底抜けに楽しめるエンタメアクションとして、これ以上ない逸品です。


今回挙げた十作以外にも、つい最近読むことの出来た【ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり】や、富士見の大賞作品【神さまのいない日曜日】。【僕は友達が少ない】や【ミスマルカ興国物語】、【空色パンデミック】【お茶が運ばれてくるまでに 〜A Book At Cafe〜】など、どれを挙げるかかなり悩んだんですが、最終的にこんな形になりました。
どれにするか悩めるくらいに面白かった作品があるってことは、幸せなことです、はい。