身代わり伯爵の花嫁修業  II 嵐を呼ぶ花嫁合宿 (角川ビーンズ文庫)

【身代わり伯爵の花嫁修業 2.嵐を呼ぶ花嫁合宿】 清家未森/ねぎしきょうこ 角川ビーンズ文庫

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イチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャ。ええいっ、いい加減にしろぃ!(苦笑
って、思わず前巻と同じフレーズで入っちゃいましたよ。でもだって仕方ないじゃない、ほんとにもうずーーっとイチャイチャしてるんだから。ええい、人目をはばかれ(笑
そもそもリヒャは、ミレーユのパパさんからイチャイチャ禁止令を出されたんじゃなかったのか。これで我慢しているというのなら、こいつの中でミレーユとイチャイチャするというのはどのレベルまで想定してしまっているのだろう。時々、理性がプツンプツンと瞬間的に途切れてる様子をみる限り、歯止めがきいてなかったら簡単に物凄いところまで行ってしまいそうなので、親父さんの禁止令は、出したときは親ばかも大概にしろ、馬に蹴られて死んでしまえ、と思ったものだけれど、こうなってみると正解だったような気さえしてくる。リヒャは紳士だけれど、わりと狼さんだからなあ。おまけにミレーユは以前は無意識だった食べちゃってくださいという子羊光線が、花嫁教育のためか妙に自覚的になってきて、明らかに誘っているとしか言いようのない強力さになってきているものだから、パパさんの歯止めがなかったら絶対行くとこまで行っちゃってたでしょうね…………冷静になって考えてみると、それの何が悪いんだ、という気もするけど。まだ公式ではないものの、ちゃんとした婚約者同士だし、大方周りも二人の結婚を認めていて、邪魔してくるのは政敵か、政略結婚を仕掛けて権力の甘い汁を吸おうという輩ばっかりだし。そもそも、二人の結婚は外交的にも大正解だから、文句言われる筋合い無いもんなあ。
というわけで、大いにイチャイチャしたまえよ、お二人さん。という結論に至りました♪

とはいえ、ミレーユも色ボケしているだけではなく、むしろ大公妃としてリヒャルトを支えるための見識を日々高めていってるんですよね。最初の頃の庶民丸出しと違って、きちんと自覚が生まれ始めている。自分が自分が、じゃなくて常にリヒャルトを立てようと意識しているのも健気で可愛いったらありゃしない。普段から大人しい子が健気でもそんなに萌えないんですけど、元気でパワー有り余ってるような機関車娘が、こと想い人については健気で一途、ってやっぱり威力高いんですよー。
少女系レーベルに多い、すれ違いが少ないのも気持ちよく読める重要な点ですね。婚約するまではそれぞれ思い込みや何やで結構すれ違いは多かったんですが、第二部に入ってからはお互いに言わなきゃいけない事は自分の胸の内だけに秘めないで、きちんと話しあって伝え合ってくれるので、誤解やすれ違いが生じないんですよね。このへん、夫婦が長続きするための基本だよなあ、と感心しながら見てました、うん。特に、ミレーユパパから厳命されてるイチャイチャ禁止についても、リヒャは今回きちんと誰から言われたかは明かさなかったですけど(父娘仲が偉いことになるのでこれは正解)、きちんとこういう約束をしてしまったので、必要以上の接触は出来ないのですよ、と伝えることで、構ってくれない→飽きられ始めてる? というミレーユの不安なんかを払拭してましたし。
まあ、飽きられ始めてるんじゃないか? と思ってもウジウジせずに、よし、じゃあ頑張って誘惑しよう! となるあたり、ミレーユの前向きさは清々しいくらいです(笑

師団の連中や太后妃など味方は多いものの、同じ年代の女性に近しいヒトがいなかったミレーユ、太后妃の指令で未来の側近となる女官を選ぶため、令嬢たちを集めて「花嫁合宿」を開催することに。しかし、その中にはリヒャルトの元花嫁候補たちが多数含まれており、さらにミレーユを狙った新たな陰謀が……。
リヒャルトの幼馴染で、彼の花嫁候補の本命だったと前々から噂になっていたレルシンスカ嬢が、満を持して登場。いったいどんな修羅場が待っているのかと思ったら……うわぁ(苦笑
ダメだ、このヒト。ある意味、ミレーユと同じベクトルの暴走娘だw なまじ色々と完璧なところが多いので、抜けてる部分が強調されてひどい有様になってる気がする。リヒャが逃げまわってたのも無理ないわ。この手のパワーで押しまくられるのってリヒャ苦手そうだもんなあ。ただ、ミレーユはこれ、息が合いそうだ。思いのほか強力な、或いは凶悪な味方になってくれそうで、頼もしいやら危なっかしいやら。他の女官候補たちも個性的な面々で。女性側の変人についてはミレーユの孤軍奮闘で、個性的な男性陣に男女比で押しまくられていたのを、これで拮抗状態にまで移行できるんじゃないだろうか、ってシアラン宮廷がなんかえらいことになってきた気がするぞw

そして、ここしばらくの懸案だった、リヒャの弟でミレーユの幼馴染だったキリルの動向は、彼の過去のミレーユとの関わりの真相が明らかになったことで、一気に解決。
これは、これは恥ずかしい。無茶苦茶恥ずかしい。
……キリル、これは不憫すぎる(笑
いや、絶対フレッドの野郎がなんかやらかして誤解が生じたんだと思ってたけど、ロイの野郎が関わってたのか。あいつも、こっそりと色々やらかしてるよなあ。まあ、そのたびにミレーユの好感度は下がってるんだが。自業自得としか言いようがない(苦笑
キリルも悪いっちゃ悪いんだが、これはやっぱり被害者だよなあ。何年悶々とさせられたんだか。タイミングさえうまくあったら、もしかしたらミレーユといい関係になれてた可能性だってなくはなかったはずなのに。
可哀想に(苦笑

シリーズ感想