死神のキョウ4 (一迅社文庫) (一迅社文庫 か 1-4)

【死神のキョウ 4】 魁/桐野霞 一迅社文庫

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ココロの起こした事件が終息し平穏が戻ったかに見えた笹倉家の日常だが、恭也はキョウの態度がおかしいと気づく。具体的には、優しくなった?
キョウの変化に戸惑う恭也は心配……するでもなく、つい面白半分で悪戯をしかけるのだが……

こ、これはまた、思い切ったなあ。これまであったストーリー要素を完全に排して、やっていることと言えばいろんなシチュエーションでキョウと恭也がひたすらイチャイチャするラブコメときた。
いや、オムニバス形式の短編集として考えたらおかしくはないのか。全四篇の短編に三篇の小桃視点の間奏。小桃お嬢は、なんかもう賑やかし担当になっちゃってるな。なんだこの自爆系妹キャラは。思いっきり空回りして、それが恭也まで届いてないし。ああ、それで小桃視点なのか。一人で勝手に自爆して終わってるもんな。これで下手に恭也絡めてしまうと否応なくフラグ立ってしまうのだけど、一人で勝手にやらかしている分には面白キャラで済むわけだし。って、小桃既にギャグキャラ扱いかよ。もはやヒロインですらないのか!(笑

まあ見た感じ、恭也とキョウは鉄板も鉄板。なんで未だにキスすら出来てないのか、というくらい毎度エロエロイベントを交えつつ新婚さん並みにイチャイチャ、いやそれすら通り越して会話もいらない以心伝心のラブラブっぷりを発揮しているわけで、これに割って入るのは不可能に等しかろうし。

【コスプレの死神】
どこからか送られてきたコスプレ衣装を使って、文字通りコスチュームプレイでイチャイチャする話。成り切るキョウが可愛いのはまったくの同意だが、なぜ同じ部屋で着替える必要がある。というか、全編にわたってしょっちゅう同じ部屋で着替えるシチュがあるんだが、なんかこだわりがあるのか!? 
個人的には女医さんはマックスである(マックスってなんだ?
やっぱりナースよりも女医さんですよね。女医さん最高。庄司薫の【赤頭巾ちゃん気をつけて】で知ってしまった女医さんのエロス以来、自分の女医属性は確固たるモノとなってしまっていることを久々に思い出さされてしまった。女医さん最高。
恭也くんとは意見が合いそうだ。


【閉鎖空間の女神】
なかなか手を出してこない恭也に業を煮やしたキョウが、狭いロッカーに恭也を連れ込んでイチャイチャする話。身動きの取れないロッカーの中に二人で入り込んで、外にいる人達に気づかれないかハラハラしながら、密着プレイを楽しむシチュエーションというのは古来からあるんだが、まずこのロッカーに一緒に入るのが結構難儀なんですよね。それをこんな強引な形で持って行くなんて、すげえな!!(笑
そうだよな、入っちまえばこっちのもんだもんな。理由なんか何とでもしてしまえばいいんだ!
狭い空間で密着して相手の体温や体臭を感じながら、全身で相手の体の感触を味わうことで、男女ともに後戻りできない興奮に突き動かされていく、まさに究極のシチュエーション!
それはそれとして、外で繰り広げられる男二人の奇怪極まりない展開も何がどうなってるんだと理解の埒外にあって興味を引かれずにはいられないんだが。こいつら、恭也への男色疑惑、冗談か本気なのかどうなのか自分たちでも判断つかなくなってるのか!? マジでヤバいじゃん!(爆笑


【湯煙の死神】
いい加減、エロゲファンディスクのイベントシーンの連続みたいな気がしてきたが、概ね間違ってないな、これ。
まあ舞台が銭湯であって、露天の温泉などではないので、同じ湯船でドッキリ、などという展開にはなり難く、何故か安岡と杉村の変態的なこだわりを延々と聞かされるという、あんまり嬉しくない話に。いいんですけどね、いいんですけどね。
最後にキョウの裸マントが拝めたんですから。
そう、裸マントこそ、かの名典【ときめきトゥナイト】以来の古典にして最上級の属性衣装。正直、裸エプロンなんぞ裸マントと比べたら大魔王ゾーマとバラモスくらいの差はありますな!
……ええい、恭也くんとはやっぱり意見があいそうだ。


【代理の死神】
嫁が用事で居なくなった途端、別の女を家に連れこむ旦那、というシチュエーションでイチャイチャする恭也とミコトの話…………この野郎!
そろそろこのやろうがどうしてこんなに美味しいイベントばかり味わうのかについて問い詰める時期にきているのかもしれん。普通は添い寝でアウトです。
だいたいからして、お前そこで告白するのはアウトだろう、というかキョウと恭也の関係にとって割と重要なイベントだったはずなのに、そんな顛末でいいのか!?


作者もシナリオライターとしてゲームの開発で忙しそうだし、次巻も出るの当分先なんだろうなあ。まあ、糖分は十分得られたのでいいんですけどねっ! もうこれもエロゲでだしたら? と思わないでもないんですけどね。