狼と香辛料 5 (電撃コミックス)

【狼と香辛料 5】 小梅けいと/原作:支倉凍砂 電撃コミックス

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あ、あれは殴られても仕方ないよ、ロレンスさん。いくらなんでも空気読まなさすぎる。いや、空気を読んだからこそ、なのか。
原作でも、あのホロの、自分がロレンスにとってどういう存在なのかを問いただすシーンは、二人の置かれた切羽詰った状況、その瀬戸際においてすらホロを大事にしようとするロレンスに、明らかにホロがひとつの言葉を求めてるのが如実に伝わってくる場面だったのですが、漫画となると威力がとんでもないことになってる。原作でだってもう狂乱しそうなほど悶えたシーンだったのに、小梅さんのホロの醸しだす雰囲気の切なさや色香は、もうハンパないのである。涙目で胸にしがみつき、言葉を引き出そうとする姿は、普段のロレンスをからかう様子など微塵もなく、この時のホロが本気だった事がはっきりと伝わってくるんですよね。素晴らしいの何の。
いや、仕切りなおしでも十分なくらいにお互いの気持が通じ合ってるのがわかる素晴らしいシーンだったのですが。ベッドで抱き合いながら睦言を囁きあう、というところまで行きながら、何故にそのままインしない!?
考えてみると、ここからホロとロレンスがお互いに「愛し合っている」と認めるまでが長いんだよなあ。お互いの気持は、言わずとも分かっているとはいえ、それを言葉にして伝え合うまでが本当に長かった。二人がラブラブなのは、これを見たら一目瞭然だというのに。

そして、本巻もうひとつの見所が、金の密輸の仕事をロレンスがノーラに持ちかける場面である。言葉巧みに、ノーラのココロを擽り、現状への不満を煽り、甘言を囁く。まさに悪魔の誘惑であり篭絡。突然提示された巨額の報酬に放心する表情、教会の避難に対して慌て青ざめ、しかしその的を射た指摘に唇を噛み締める姿、そしてロレンスの誘惑に危険をすべて承知のうえで覚悟を決めた時の顔つき。ノーラの発言自体はかなり少ないのですけど、彼女の表情が彼女のその瞬間その瞬間の気持ち、感情を雄弁に語り尽くしているのです。このシーンは痺れましたわ。

ノーラもホロも総じて魅力的で、二人のどちらが出ているシーンでも熟々と耽溺できるものですから、幸せでしたわぁ。特に、二人が揃って談笑しているシーンなど、どんなご褒美かとww

巻末のおまけには、未だ未登場の女性キャラ、ディアンにエルサ、そしてエーブを加えたガールズバンドネタが。ロレンス、おもいっきり怪しい業界人だな、それだとww
エネクに踏まれるノーラがご褒美ですww


シリーズ感想