クインテット!? (GA文庫)

【クインテット! 4】 越後屋鉄舟/せんむ GA文庫

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「あいつらがいなきゃ、もう俺の日常は元通りにはならねぇんだ!」

 それぞれの理由によって、椿家を去ってしまった五人娘たち。それを仕方のないことだと受け入れていた敬介は、しかし彼女たちとの間に通っていた絆を確かめたことで決意を新たにする。彼女たちを、そして彼女たちによって騒がしく塗り替えられてしまった『椿家』の日常を取り戻すことを。

 一方、椿家を去っていった少女たちも、自分たちの居場所を取り戻すために戦っていた。果たしてバラバラになってしまったクインテットは再び結成できるのか!?
 押しかけドタバタホームコメディ、いよいよクライマックス!
テンションの高さが売りみたいな作品なんだが、いい加減敬介のテンションが上がりすぎて、もはや頭がおかしくなってるんだが、大丈夫か? ハイテンションが青天井を通り越して、「あばばばばば」とか異音を発し出すんじゃないかと本気で心配になってしまったw
幸いにしてひとり残っていたひだりが、敬介を押さえ込めないまでもスピードを減速させるブレーキを踏むくらいは出来たので、なんとか話がまともに進む程度には落ち着いてくれてよかったけど。まあでも、ひだりくらいしか敬介の抑制はできないんですよね。他の連中じゃ煽るだけだもんなあ。その意味でも、ひだりの存在は家族の中でも貴重品なのである。
にしても、やっぱり敬介とひだりの関係はいいなあ。分かっていて申し訳なさに身を焦がしながらも、それでも我侭を押し付けられる。相手を宝物のように大事に、大切にするのもいいものだけれど、それとは逆に自分のエゴを遠慮無くぶつけられる、という関係もそれはそれでアリなんですよね。一見するとそれは酷い関係にも見えるし、一つ間違えればあっさり人間関係が終了してしまいかねない横暴なのですが、この敬介とひだりのように甘えを許しあえる素敵な関係としても表現しあえるわけだ。

さて、それぞれの事情で椿家から離れていってしまった娘さんたちに、みんなの兄ちゃんしばらくウジウジといじけていたものの、彼らしく脇目もふらず突っ走り、家族を取り戻す決意を固めたのですが……まあ、あの娘さんたちがのほほんと兄ちゃんが迎えに来てくれるのを大人しく待っているような珠じゃないわなあ。
みんなそれぞれに大暴れして立つ鳥跡を濁しまくりながら、勝手に戻ってくる始末。一人だけ小唄だけしょぼかったけどな!!(笑
しかし、唯一犯罪結社ボヘミアン・ラプソディに誘拐された遊恋子だけは自力で戻ること叶わず、兄ちゃん筆頭に椿家一同、残された最後の家族を取り戻すためにいざ出陣! って、ハイテンションにまたぞろ戻ったのはいいけれど、なんかどつきあってる相手が敵さんもわりとまいどおなじみのメンバーなんですが(笑
敵さん、自信満々なものだから物凄い最終兵器を隠し持ってるのかと思ったら、別にものすごくもなかった件について吟味したいw
いや、だがガルフォード忍術はまじ凄かった! あれは良くゲームで遊んだもんな、ガルフォード忍術。あの犬けしかける技が妙に楽しくって、そればっかオリャオリャと仕掛けてたもんだ。懐かしいったらありゃしない。まさか、リアルにガルフォード忍術を使ってくる奴が居るなんて! 
だからなに? と言われるとそれまでなんだよ?
結局、家族もの優先、ということでラブコメらしい雰囲気は棚上げ、もうひだりと夫婦みたいなもんで、ほかは娘とか妹とかいう感じだからそれで良し、という事なんだろうし、椿家はそれでいいと思うんだけど、十兵衛の方は気になったなあ。あの家、家庭崩壊したままじゃん! あれの兄貴、結局ダメ人間のまま放置なんですか。それ以上に、十兵衛は誰とフラグ立ててたんだ? 最後にこれでもか、と敬介との因縁を晴らしまくってたが、むしろ彼女は主水の方がコンビとしても年季入っているし、お似合いだと思うんだがなあ。十兵衛を見送りに来た主水、粋でかっこ良かったじゃない。
十兵衛当人はどう思ってるのか、かなり気になる。
よし、続編の主役は十兵衛で行きましょうや、旦那w

シリーズ感想