身代わり伯爵の花嫁修業  III 禁断の恋の手記 (角川ビーンズ文庫)

【身代わり伯爵の花嫁修業 3.禁断の恋の手記】 清家未森/ねぎしきょうこ 角川ビーンズ文庫

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体力勝負で花嫁修業を乗り切ろうとするミレーユについに最後の試験が出された!! それは禁断の恋が綴られたベストセラー手記の作者を探すこと。何とこの手記はミレーユへの恋心を綴ったものでーー!?
やばいなあ、そろそろ自分も塩が欲しくなってきたぞ。いや、むしろインシュリンが必要なんじゃないか? 血糖値とか気にしなきゃいけない年齢になってきてるわけだし。
というわけで、ミレーユとリヒャルトのイチャイチャは留まるところを知らず、リヒャルトそろそろ死ぬんじゃね? こんな可愛らしくて無防備に懐いて甘えてくる婚約者を前にして、お預け状態のリヒャ。最近、過去の悪夢に苛まれて眠れなかったのは、葬送の儀が迫っているからという表向きの理由の他に、どうにもミレーユとスキンシップ禁止というエディパパのお達しに対するストレスがあったようにしか思えない。というか、あれはもう禁断症状でしょう。お陰で、ミレーユに粉掛けてきそうな相手への嫉妬やら防衛反応がえらい事になってるぞw
エディパパも、そろそろお婿をイジメてやるなよー、と思ってたら、ようやく我慢してくれた。よく頑張った、よく我慢した、よく空気読んだぞ、パパっ。だいたい、パパからしたらリヒャだって息子みたいなもので、むしろ本当の息子のフレッドよりも可愛がってたくらいなんだから、もっと祝福してやらんとねえ。パパからしたら、ミレーユの結婚相手としてリヒャが最高だったんだから、未練がまし過ぎたわけです、今までが。まあ、リヒャが真面目にパパの言う事聞きすぎたというのもあったんでしょうけどね。パパさんの反応見てると、そこまで頑なに言った事守ってると思ってなかったみたいだし。
何れにしても、パパよく頑張った。我慢した。褒めて遣わす(笑

今回、何やら不穏な話も出ていたので、もうちょっと修羅場っぽくなるのかと思ってたら、フィデリオには特に思惑はなかったのか。これは、未だに男装でミシェルを名乗ってウロウロしているミレーユが悪いっちゃ悪い気がする。その誤解の御蔭で、ミレーユとリヒャの仲もさらに深まったわけで……って、これ以上深くなるてどんな深みにハマってるんだよと思わなくもないが(苦笑
しかし、ミレーユはやっぱり昔と比べると結構変わってるんだな。お転婆で頭よりも体力勝負って所は一緒のような気もするけれど、久々に逢った親友のシャルロットの目から見ると、びっくりするくらい見違えるように女らしくなっているという。色気なんて欠片もなかった昔と比べると、そりゃあ今のミレーユは「恋してます」というオーラをキラキラ輝かせてるもんなあ。シアラン編に入ってから逢ってないアルテマリス王国の人たちと再会したら、相当驚かれるんじゃないだろうか。次回から里帰り編らしいし、再会パートは楽しみだな。

と、肝心のサブタイトルにもなっている禁断の恋の手記。これの真相にはちょっとびっくり。度々、ミレーユと比べられていたサラだけど、そんなに似てるのかなあと前々から首をかしげてたんだが……いやいやいや、サラさんってそういう人だったの。そりゃあ容姿云々全然似てなくても、そっくりって言われるのもわかるわ。貴族の女子としては破天荒すぎる。ミレーユは下街で育ったから分からなくもないんだが、よくぞまあシアランみたいな堅苦しそうな所でそんな風に育ったもんだ。色んな若者から焦がれた目で見られていたのも当然だったのかもなあ。眩しいよ、サラという人は。
今回の一件を通じて、僅かなりともわだかまっていたものがスッキリと晴れて、シアランの宮廷内の問題は概ね拭き払えたのかな。ルド様というとんでもないアレもありましたけどw
まだ、伯爵と偽王が牢の中で不気味な存在感を示してるけど、今のところは何が出来るというわけでもなさそうだし。里帰り出来る環境は整ったのでしょうかね。

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