ブラコンアンソロジー Liqueur ―リキュール― (フレックスコミックス)

【ブラコンアンソロジー Liqueur ―リキュール―】 カトウハルアキ/草野紅壱/水上悟志/カザマアヤミ/朝木貴行/春野友矢/桜野みねね/山田J太/押切蓮介/高崎ゆうき/幾夜大黒堂/マシュー正木/来瀬ナオ/小坂泰之/百合原明/日坂水柯 (フレックスコミックス)

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「好きな人は兄弟でした」───
禁断の恋に酔い、溺れる少女たち。豪華執筆陣が描き上げた極上のブラコンアンソロジーがここに!!
ちょっ、おま!! ギャハハハハハハ!!!
冒頭掲載の懐かしくも甘やかな【夕日ロマンス】の余韻に浸りながら、二作目の水上悟志作品へとページを捲った、あの瞬間のインパクトを如何に表現したらよいものか。
というか、あの見開き!! 吹いた。吹くわっ!!
押し並べてこれは実に質の高い姉萌え、妹萌えのラブもので非常に満足だったんですけど、その中においてもやはり水上悟志のあの作品の存在感は異様。異彩を放ちまくってる!! というか、いつもの水上悟志じゃーー!! 話の筋だけ見ると実は他の人と同じく本作の主題に忠実な作りなんだが……とても同じような話には見えない…見えない、見えない。もう実の兄と妹とかそういう問題じゃないじゃん!!
思えばこれって、初期の名作【げこげこ】と同じフォーマットなのですが、やはりあの頃の作品と比べても漫画としての巧さが目に見えて上がってるのがよくわかる。それにしても、すごいインパクだった。同じく押切蓮介なんてちょっと周り見ろよ、という故意犯的なノリの話を書いてて異彩を放ってるんだけど、やっぱり水上悟志作品は、あれはもう笑ったなあ。兄ちゃんが一切無言を貫き通したのも異様な存在感の割増に繋がってた。あれは単にしゃべれなくなってるだけなのかもしれないが、なんかもう、ワラタ。
表紙にもなっている【夕日ロマンス】はというと、復習編というか掌編というか、さすがに既刊読破前提の話は書けない以上、あの姉弟の普段の様子を描く日常編となるのも当たり前か。
……ユウ姉ちゃんの黒スト、御身足は神でした!
個人的にはもう一人の姉ちゃんも出して欲しかったところだけど。というか、やっぱりもう一冊読みたいなあ【夕日ロマンス】。
お気に入りは山田J太、小坂泰之、そしてこれもいつものノリだった春野友矢かなあ。特に小坂さんという人は同人畑かエロ漫画の人? 商業誌では見たことないと思うのだけれど、捻らない直球の話にも関わらず兄一人妹一人の関係に胸がキュンとなる話で良かったなあ。
そして春野さんは繰り返すがいつものあのノリで、妹がやってきて妹との仲を引っ掻き回しつつ明後日の方向にも引っ掻き回していくという、毎度おなじみ春野友矢でございます。もはや伝統芸能?
何気に【でぃーフラグ】の方でも妹ちゃん出てきて、さり気無くブラコンっぽい所を垣間見せてくれているので、ギャグの合間の妹キャラのニヤニヤさせるような仕草とか表情はお手の物だったか。

評判良ければ続きは出してくれるみたいだし、アンケートハガキ、だすべかなあ。このクオリティで出してくれるなら絶対買いですし。


ブラコンアンソロジー Liqueur ―リキュール― (フレックスコミックス)