EX!13 (GA文庫)

【EX! 13】 織田兄第/うき GA文庫

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「……オレは、十季子先輩が好きなんだ」

 ついに自分の気持ちに正面から向き合い、思いを伝えることができた一哉。屋上で一緒にお弁当を食べたり、休日にデートをしたりと、十季子との距離は不器用ながらも今まで以上に近づいていく。

 一方で、二人の仲を後押しする形となった由良は、今まで同居していた大和家を去ることを一哉に告げるのだった。

 だが、由良を恋のライバルとして認めていた相摩量子はそんな由良の行動に納得がいかない。彼女を責め、そして自らの想いを一哉にぶつけようとするのだが――。

 少女たちの心が交錯する、シリーズ第13弾
ええいっ、焦れったい!!
せっかく告白して恋人同士になれたのに、どうにもぎこちなさばかりが目立ってイチャイチャした雰囲気にならないよ、この二人。二人とも真面目で礼儀正しい性格だもんだから、相手を慮って遠慮ばかりが先立ってしまうんですよね。本来なら恋人同士というのはもっと遠慮無く、相手にもっと我侭や自分のエゴをぶつけられる関係のはず。もちろん程度というのはあるけれど、言いたいことも言えないようじゃ先が思いやられる。殆ど初対面からお付き合いをはじめた、という関係でもあるまいに。
だいたい、十季子に告白したことで恋愛問題は決着したと思ってたのに、どうも肝心の十季子先輩がしゃきっとしてくれないんですよね。未だに由良に対してコンプレックスを感じているようなのだ。最初は、選ばれた事への引け目だと思ってたんだけれど、どうにもまだ由良ではなく自分が選ばれた事に納得しきれていないようなのだ、この人。
一哉はまだ不安定な由良の事を心配して気にかけているけれど、彼が誰にでも優しいのは自明のこと。誰が好きかはキッパリと明言してくれたのだから、十季子先輩はオドオドウジウジと弱気になってたらダメだと思うんですよね。好きだと言ってくれた一哉を信用してないことになっちゃうし、他のフラれた女性に対しても失礼だもの。
ここは年上の先輩らしい余裕を見せてくれないとねえ。でないと、もしかして未だに決着ついてないんじゃないかと不安になってくるし、実際大逆転もあるのではと穿ってしまうじゃないですか。
由良があんな秘密を抱えていたと知れた日には尚更に。
さすがに、由良については予想外でびっくりしましたけど。全然気づかなかったよ。
まあ、量子に対してもあれだけキッパリと振った以上、今更一哉も前言を翻すような真似はしないと思いたい。
量子ちゃんについてはちゃんとパートナーがいらっしゃるので大丈夫でしょうけれど。最近、零もやたらとフラグ立てまくってたので誰が本命になるのか分からなくなってたのだけれど、やっぱり量子が一番なのね。

ストーリーの方はNYXの情報操作が失敗に至り、一般市民に対する改造人間やエクスターへの不信感を煽る作戦も頓挫……したのか? どうも、マスコミの手のひらの返し方が不自然で、不気味なところがある上に、フリーで古参のエクスターたちが集まってドクターグレイへの独自の攻勢を仕掛けようとしているなど、話の着地点が見えなくなってきている。
もう一度はドデカイどんでん返しとオールキャスト巻き込むような大ピンチが襲来すると思われるのだが、さて誰が一番の黒幕なのやら。

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