あるいは現在進行形の黒歴史5 −(堕)天使たちの夏休み− (GA文庫)

【あるいは現在進行形の黒歴史 5.−(堕)天使たちの夏休み−】 あわむら赤光/refeia GA文庫

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「愛しい妹は楓子(あたし)だけだよね、兄ちゃん?」
「そんなことないよね、キキの方が好きだよね、お兄ちゃん☆」

 さぁ、今ここに「どっちが英二の妹に相応しいか」対決の火ブタが切って落とされたああぁぁぁー! 仁義なき戦いの決着はいずこへ!?
 このほかにも実は酒乱だったアイシャリアが●●を●●したり、さらには××を××したり!
 なぜかコスプレ大会に巻き込まれた英二がロザリンドと★★寸前まで行ってしまったり……!? と大波乱!
 A.N.G.たちの隠された素顔に触れられる待望の短編集!

「考えるんじゃない。感じるのよ!」
「ふざけんなあああ!」
ちょっとっ、短篇集と見せかけて、理子が死んでしまった事情とか堕天使(笑)たちが転生してしまった事件の真相やら、さらっと書かれてるじゃないか。これ、本編でも一番重要で根幹をなすポイントじゃないのか!? なんか、転生者たち誕生の真相が明らかになると同時に、それに纏わる新展開も控えているみたいだし。
それでも、理子が本当に死んでしまっていた、のではなかったことには安心した。この事実如何では先々の展開、コメディー抜きにした本当に深刻な話になりかねなかったし。ただ、現状では理子は生き返る余地があるにしても、他のマリスを除いた子たちについてはもう既に死んでいる、という事実は揺るぎがないんですよね。キキとアイシャとロザリンドについては現状維持以外は救われる余地がもうないんだよなあ。実のところかなり不安定な立場なんですよね、彼女たち。受肉した現状がはたしていつまでも続くものかわからないし、さらには彼女たちが仮にも生き返っているという状態に対して、是正を求める勢力が登場してしまった以上、今後は形はどうあれ本気で生きるか死ぬかの話になってくるわけだし……まあ、そこまでシリアスにはならんだろうが。
理子が死んでいた、という話が前巻ラストで持ち上がってから疑問だった、理子の妹の舞子はどうなっていたのか、という疑問についても解消。性格全然変わってるじゃないか! ああでも、なんで理子が大人しくアレの言うことを聞いていたのかは納得した。そう言えば、理子は理子の姿のまま登場したので忘れていたけれど、転生した姿って一応、楓子が設定した容姿になってるはずなんだよなあ。実はこの巻読むまで、アレが舞子という可能性を欠片も考えてなかった。そうだよなあ、理子になにかあったとしたら、舞子の方にも同じ何かがあったと考えた方が自然だったんだなあ。
しかし、母ちゃんはマジで凄いな。普通に幽霊とか幽体離脱した霊体とか見えたり喋ったり出来るのか。

ともあれ、次回から新展開が待っているようなので、あんまり腰砕けにならない程度にはシリアスにやってほしいなあ。特に、理子周りについては。楓子はもうずっとあんなんでウザイの諦めているのでw
あれはどうしようもないキモウトだよなあ。あんな厳格な父親の教育のもとで、どうしてあんな変態が育ってしまうのか、謎だ。
あと、本屋であんな立ち読みの仕方しちゃいけません! 兄貴、そこは殴ってでもやめさせるべきだ。

あわむら赤光作品感想