俺ミーツリトルデビル!〈2〉恋と人魚と露天風呂 (電撃文庫 み 12-12)

【俺ミーツリトルデビル! 2.恋と人魚と露天風呂】 峰守ひろかず/犬洞あん 電撃文庫

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半熟悪魔&美人陰陽師と温泉旅行!? 
甘美系学園ラブコメ第2弾!


 美人陰陽師・鈴女(すずめ)&新米夢魔の芽亜(めあ)と共に、人魚伝説のある村に向かった巧馬(たくま)。女子と温泉♪と浮かれるが、その村では祓魔師行方不明事件が起きていた。解決の糸口を探し調査する彼らの前に、祓魔師に追われる少女・湧(ゆう)が現れる。湧は、芽亜に妄想を吸われて紳士状態になった巧馬にときめいてしまったようで!?
 お仕事だけど、楽しみはやっぱり恋と温泉!? そして今度の芽亜は魔法少女だ! 甘美系ラブコメ第2弾!
これ、可愛い女の子と見れば本能のままに口説いてしまう節操のない主人公なんだが、明らかに芽亜は別枠で特別扱いなんだな。他の女の子へのそれが情熱的な恋ならば、芽亜へのそれは熟成した愛情。果たして芽亜への愛情が異性へのものかどうかはまだ色がついていないのだろうけれど、あれだけ大事に大事に大切な宝物を守るように扱われているのを見るとねぇ、だったら芽亜だけ見てあげていなよ、と思う所なのだけれど、彼の節操のない性格の原因が芽亜当人にあるというのがいささや状況を厄介にしてしまっている。
芽亜からすれば、巧馬が他の女の子に声かけまくるのは、もう嫉妬で憤懣やるせないところなのだけれど、その原因が自分にあるのは彼女も承知していて責任も感じている上に彼の妄想グセは自分の栄養源でもあるので、ブチ切れるわけにもいかないし、さりとて嫉妬は抑えきれない、という事で焼きもちの仕方がキツくなりすぎず、拗ねて八つ当たりする子猫みたいになっててこれが絶妙に可愛らしい。
とは言え、声をかけられる女の子の側からしてもこれは複雑だろうなあ。自分のことを好きです好きですと飛び跳ねながらまとわりついてくるくせに、特別扱いしている女の子がいるわけですから。鈴女会長みたいに笑っていなしてくれる人は結構珍しいですよ? まあ、今回新登場の湧はちょっとチョロすぎて、その辺の機微はわかってないみたいだけれどw

ところで鈴女会長はあれ、もしかして持ちネタになるのか?(笑
いや、あのキャラクターのギャップは面白すぎたので、今回だけに一発ネタとしては勿体無い気もするんだけれど、鈴女会長があのヘチョキャラになる条件が通常なら起こりえないものなので、そうホイホイとキャラ変わるのは難しそうだしなあ。それにしても、いくら何でも弱気になりすぎだろうというくらいの変化だった。あの弱キャラの時なら、なんでもハイハイと受諾してくれそうだなあ。婚姻届にサインしてくださいでも、借金の連帯保証人になってくださいでも、このボタン押すと日本沈没しますけどでも押してくださいと迫ってもw
元に戻った時の切り替えの鮮やかさも面白すぎましたが。この人、実はあんまり難しいこと考えてないんじゃないのか?

事件の真相については、最後まで予想を外されてしまった。いや、あの流れだと犯人絶対あの人だと思うじゃないですか。確かに怪しすぎて逆に怪しくならなくなりそうなくらいに怪しかったですけれど、作者の作風からしてそんなにひねらず素直に展開を回すと思ってましたから。とは言え、真相も決してひねってるタイプの真相ではなかったですが。あれは、その発想はなかった……というタイプだよな、うん。

しかし、またぞろキャラ増えて、前作と同じごった煮の雰囲気になってきたなあ。ただ、まだ前シリーズと比べると雰囲気が出来てないかなあ。

1巻感想