みそララ(5) (まんがタイムコミックス)

【みそララ 5】 宮原るり まんがタイムコミックス

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デキる女はお嫌いですか…?一体いつ一人前になれるんだろう…?大好きな仕事だからこそ、味わう苦味だってある。大人気オシゴト4コマ!かなりドキドキ!ちょっぴりステップアップ(!?)の第5弾!
大島さん、彼氏いたーーーー!!? どっひゃーー!! いやそれはもう、美苑と同じく触れてはいけない領域の話だと思っていただけに、仰天ですよ、仰天。しかも、年下! って、表紙裏に前の会社での彼氏との馴れ初め話が。スゲエな、この後輩くん。大島さんみたいな女性をガチに「カワイイ」と思えるというのは相当のタマだぞ。どうやってこの子が大島さんを落としたのか。あんな顔をさせるまでにしてしまったのか、非常に気になる、気になる。スピンオフ出しちゃえよ、と思えるほどに。【恋愛ラボ】でやってる初々しいラブコメもいいけれど、大島さんみたいな女性がヒロインの大人のラブコメも、この人が書くなら是非に見てみたいなあ。

とまあ、浮いた恋愛話は脇に置き、話の本筋はやっぱり仕事の話。この五巻の主軸となるのは、初めてのインタビュー記事と、仕事の抱え込み過ぎによる締め切りブッチという大失敗話。
美苑の正式なインタビューがメインの記事って初めてだったのか。これまでも、取材の為に色々と相手の人と話している機会が多かったので意外な気もしたのだけれど、特定の個人について書く為にその人に話を聞く、という形でのインタビューは今までやったことなかったんだ。そんなに今までの仕事と変わらないような気もするんだけれど、実際にやるとなると心構えから質問の仕方、話の聞き方、記事の起こし方まで少しずつの違いが積み重なって、やっぱりぜんぜん違う仕事なのか。
ってか、大島さんがマルチすぎる。本職じゃないのか、というくらいにサラサラとインタビューしてみせる出来る先輩。相手がやりやすい人だったというのもあるのだろうけれど、ここまで出来てしまうとむしろ次の人みたいな難易度高い人相手の時に大島さんがどういう対処をするのか、というのも見てみたかった気がする。
初めてのインタビューということで、勝手がわからず相手がなかなか話を引き出しにくいタイプの人だったのも相まって、空転してしまう場の空気。しかし、そこからのリカバーがやっぱり美苑凄い、と思うに十分の立て直しで。大島さんのアドバイスが的確だったのもあるんだろうけれど、この人は仕事の出来る女性なんだなあ、というのを改めて実感した。なんだかんだとやってのけちゃうんだもんなあ、美苑は。
でも、ある意味そんな大体やってしまえる彼女だからこそやらかしてしまった大失敗が最後の抱え込みであったのでしょう。見通しが甘かった、なんて言い訳なんだけれど、仕事が立て込む時はアレアレアレ? と気が付かないうちに当初の予定を遥かに上回る勢いで積み重なっていくんですよね。タイミングというのはやっぱりあるもので、これはマズイ、と一人で何とかしようとするのを諦めて周りに助けを求められればいいのだけれど、そのタイミングが見いだせる一線というのは、まだ一人で何とかしようと思えば出来るラインの内側だったりするケースが大半だったりするので、特に周りが自分と同じくらいにワヤクチャになっている時なんかだと、まだ自分だけで出来るんだから、と抱え込んでしまう。抱え込んでしまうんですよ。なかなか、余裕がある内にヘルプを求めるのって難しいのだ、これが。心理的な壁とタイミング、これに尽きる。
でも、それでもホウレンソウは絶対に欠かしちゃダメなんですよね。この判断の難しさには何時まで経っても慣れません。仕事って難しい。
そして、何度も繰り返しになりますが、美苑は本当に同僚に恵まれている。カジさんをはじめとして、美苑の失敗を瞬く間にフォローしてくれるんだから。頭ごなしに怒らず、今回の一件で何がいけなくて、本当ならどうしなければならなかったかをちゃんと指摘してくれる。
それを踏まえた上で、期待されていた以上の結果をちゃんと出す美苑もまた大したもんなんですけどね。この子の本当に凄いところは、あのホームビデオを確認している場面で、あんないい笑顔が出来る所。精神的にぺちゃんこになって、挽回するために必死になっている状況下でありながら、自分のことだけに一生懸命になるんじゃなくて、ちゃんと仕事の対象となっているイベントの内容に好奇心をきらめかせられるところなんでしょうね。自分のことでいっぱいっパイのはずなのに、仕事を単なる処理する作業とせずに、身を入れて心を添わせる事ができるというのは、天性のライターとしての資質があるのかもしれないなあ、彼女は。

というわけで、今回で晴れて美苑、ライターと経理の兼任を解かれて専任ライターに。て、今まで経理も兼ねてたというのが無理がありすぎたなw
経理のパートとして新加入することになった、棚橋さんの上の妹は以降新キャラとして活躍することになるのか? 何気に既婚者の女性って居なかっただけに、結構美味しいキャラになる!?

宮原るり作品感想