のうりん 2 (GA文庫)

【のうりん 2】 白鳥士郎/切符 GA文庫

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 あたしの名前は中沢農。ここ県立田茂農林高校――『のうりん』で普通に農業やっとったんやけど……どえらーことになってまった!

 ほれとゆーのも、幼馴染みのコーサクを狙う転校生が! おまけに最強の刺客『四天農』まで動き出ーたもんでさあ大変!

 バイオ鈴木! ウッドマン林太郎! ローズ花園! マネー金上! そして……ボイン良田ッ!! あれ!? 五人おるよ!?
 まあええわ、みんなまとめてかかって来やあ! コーたんのマッシュルームを最初に収穫するのは、このあたしなんやから!!

 大暴走農業学園ラブコメ第2弾! 見よ! 農場は紅く萌えているっ!
おまいら、全然普通に農業やっとらんでねえか!!
どいつもこいつもキャラが濃すぎて特濃すぎる。カルピスの原液か! 乳酸菌取ってるぅ?じゃないですよ!?
初っ端から「Wカップ!」に大爆笑。こいつ、いい加減本気で笑い殺しにきてますね? 来てますね? そりゃさ、イラストレイターの切符さんも、仕事選びなさいと家族に説教されるよ。もう、なんか大事な一線踏み外してるもん。大切な何かを売り渡しちゃってるもん。ってか、そういうメタネタを本分に入れるかっ。後書きじゃなくて本分の方で絵師さんがイジられるとは思わんかった。カラー口絵の萌え卵のデザインの気合の入れ方を見ていると、可哀想にノリノリであることを認めざるを得ない。説教、全然聞いてなかったな、この人。

とまあ怒涛のギャグとパロディの波状攻撃に息継ぎも出来ず溺れ死していたわけだけれど、さり気なくそんなふざけた空気の中に、このご時世に農業という儲からない職業に賭ける想いなんかが綴られていて、折しもTPPが話題になっている最中ということもあるんだろうけれど、厳しい現状に負けない心意気みたいなものが感じられて、胸熱くなりました。
……まあこの人材たちに日本の農業を預けてしまうと、もはや後戻りできない魔界に突入しかねない気もしますけれど。既に岐阜県が現実世界の日本から逸脱しつつありますがな!? なんだあの女ターザンわ!!! 
「岐阜では日常茶飯事だぜ!!」
ねぇよ!!!

そしてまた、ラストの章はなし崩しになんかいい話に……なったと思ったんだが…あれえ?
あれれぇ?
ちょっちょっ、ちょっ、えええええええええ!!??

……どうしてこうなった!?

いや、確かに林檎がどうしてこんな農林高等学校に転校してきたのかの理由が明らかになり、彼女がどうして最初から耕作の事を気にしていたのかもちゃんとわかってしまい、その結果としてあんな結末に辿り着いたわけで……あれ? 流れとしては何も理不尽にネジ曲がってないし、間違っていないのか。間違ってはイないんだけれど。間違っていないんだけれど。

こんなの絶対おかしいよ

うっうははははははは!!(大爆笑
いや、これねえわ。ないんだけれど、面白すぎる。何この主人公一人だけ悲惨な展開。あほか、あほかww
笑いすぎてお腹痛い。
なんて凄まじい大どんでん返しのハッピーエンド。衝撃的展開すぎて、ひっくり返って笑い転げてしまった。なんてこったい、なんてこったいw
もうこれは、ご愁傷様としか言いようがない。頑張れ、超頑張れ。もうあれじゃね? ローズ花園さんに鞍替えしたらいいんじゃね? 何事も相思相愛が一番ですよ。
にしても、最高だな、これ。

1巻感想