ラノベ部 1巻 (ガムコミックスプラス)

【ラノベ部 1】 漫画:もずや紫/原作:平坂読 ガムコミックスプラス

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『僕は友達が少ない』で大ブレイク中の小説家・平坂読と、月刊コミックガムのニューヒロイン・もずや紫が贈る、抱腹絶倒学園部活コメディ。
ラノベを読んだこともなかった高1の文香は、ひょんなことから軽小説部(ラノベ部)に入部。
一癖もふた癖もある部員達からネタのシャワーを浴びて、ラノベの魅力、本を読むことの楽しさに目覚めていく…。
この作品を読み終わったとき、あなたは漫画が、小説が、きっと読みたくてたまらなくなっていると思います。
あらすじにもあるとおり、現在【僕は友達が少ない】で売れ売れの平坂さんがはがないの前に書いていたシリーズがこれ【ラノベ部】である。個人的にははがないよりもこっちが好きなんですよね。そんな【ラノベ部】がコミカライズされた作品が素晴らしく出来栄えが良いという話は以前から聞いていたので、機会があれば読んでみたいと入手のタイミングを図っていたのですが、この度手に入れることが出来たので早速読んでみたのですが……た、確かにこれ、これ、これ、素晴らしいわ!!
ぽわぽわぽわ、ですよーー。
あの文香が醸し出している独特のテンポが見事に再現……というよりもこれ、空気感の表現としては原作よりも文香分の純度が増しているんじゃないだろうか。あの人よりもワンテンポ遅れて違う地点に着地してしまうような文香のコミュニケーションスタイルが、漫画としての演出法で見事に編みこまれてるんですよね。お陰で、これまで国語嫌いでまともに本を読んでいなかった文香が、どんどんラノベに引きこまれていく様子が如実に伝わってくるのです。夢中になって寝るのも忘れてあるだけの本を読みふけってしまったり、誰かのおすすめではなく、自分の判断で面白そうな本を選んでみようと本屋の中を歩きまわってみたり。どこかぽわわんとして茫洋とした性格の文香から、確かに伝わってくる新しい本の世界へのワクワク感に、なんだか読んでいるこちらまで嬉しくなってくる。そっけない竹田くんが、ついついそんな後輩の様子を気にかけてしまうのもわかるわかる。自分の好きなものを、他の人が喜んで楽しんでいる様子を見るのって、嬉しいし気になるし、ついつい様子を伺ってしまうんですよね。わかるわかる。
そんな竹田くんと幼馴染の美咲の微妙な関係は、まだ本格的には表沙汰になっていないのだけれど、その予兆だけであの切なくも淡い交錯が思い出されて、これは続きを読まないと耐えられんなあ。

至高は、あのリレー小説の再現ですよ。いやあ、これはもう最高だった。なんちゅう楽しい話になってるんだか。目に見える形になるとこんな惨事になってたのか(笑
しかしハートフルであるw
目に見える形というと、暦がちゃんと無表情系と見せかけて、一番感情豊かな女の子というのがちゃんと一目でわかるようになっていて、大満足。もうビンビンですよw

既に2巻の方も最近刊行されているので、なるべく急いで読みたいな。噂に違わぬコミカライズの最高傑作の一つでした。良かったよー。