煩悩寺  2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

【煩悩寺 2】 秋★枝 MFコミックス フラッパーシリーズ

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無事付き合い始めた小沢さんと小山田くん。せっかくだしカップルらしいことをしようとするが、そこはそれ、いつものように煩悩寺でマッタリ。そんな2人の仲も島ぽんのおかげ(?)もあって少しずつ進展していきます。他人の恋愛がホントに羨ましくなる第2巻!最後には、小沢さんプロデュースによる新生煩悩寺も誕生!?
うひょひょひょひょーー! なんぞこれなんぞこれ、完璧じゃないですか、一部の隙もあったもんじゃないですか。やばいこれ、ほのぼのラブストーリーの完成形だ。恋愛マスターの銘、伊達じゃないぞ、秋★枝さん。第一話なんて、殆ど完全無比な出来栄えですよ。恐るべし、恐るべし!
終始一貫して甘々で、初々しさと熟年夫婦のような穏やかな空気が同居した多幸空間に、幸せ感が感染拡大。いやあ素晴らしいわ、これはある意味「大人」でないと形成できない空間だよなあ。オトナになるとお互いの時間ってどうしてもすれ違いがちになっていくものだけれど、この作品の場合むしろ小沢さんの仕事とか一緒に居られない時間があるからこそ、ただただ二人で過ごす時間が楽しくて幸せで仕方ない、という気持ちが伝わってくる。元々はあの「煩悩寺」という奇天烈な部屋の愉快さに癒しを得ていた小沢さんだけれど、今や小山田くんとつながっていられる事こそが生きがいにして幸福になっている彼女の笑顔が、胸をかきむしらされそうなほどドキドキさせられてしまう。どうでもいいことをメールでついついやりとりしてしまうところなんて、ほんとねー、初々しいったらありゃしないんだけれど、あんなにウキウキされちゃあねえ。いいなあ。
今回の一番印象的なシーンは、やはりあれでしょう。小山田くんが珍しく外出から帰ってきたときに、部屋のベランダで小沢さんが洗濯物干してたシーン。もう、ここで極まりました。
結婚、結婚しましょう。
このぴったりとピースが収まったような、安心感。見事なことに、ちょうどこの次の話から煩悩寺のお色直しの話となって、小山田くんが一時的に小沢さんの部屋に泊まって擬似的な同棲生活に入ることになるんですが、これまで煩悩寺というある意味非日常的な空間の中で過ごしていた二人が、普通の生活空間である小沢さんの部屋に移動することで紛れのないただの日常空間の中に放り込まれる事になるのですが、二人の雰囲気、何も変わらないんですよね。煩悩寺は確かに二人にとって掛け替えのない空間で、お互いをつなぎあわせてくれた大切な場所なのですが、でももう今の二人にとってそこでないと繋がっていられない、という場所ではなくなってる。二人が一緒にいる理由からはもう卒業できている。勿論、お色直しによって煩悩寺は、小沢さんと小山田くんの二人の秘密基地へと進化し、新煩悩寺としてこのカップルの幸福空間として活躍し続けるのでありますが。
非日常も日常も、両方見事に手中に収め、手を繋いでくるくる回る人生を踊り始めたお二人さん。いやあもう見ているこっちも幸せいっぱい、お腹いっぱいです。一緒に遊ぶ島ぽんも辟易する間もなく楽しいんだろうなあ、これ。
究極のイチャラブ悶絶ラブコメ、最高でしたーー!! よし、もっとやれ!

1巻感想