今回はとうとう年明けにまで記事掲載がズレ込んでしまいました。出来れば12月中旬くらいから準備しておければよいのですが。今年は調整がんばろう。

さて、毎度のごとくこの記事の注意点。
新人賞受賞作品だけでなく、とにかく今年デビューした作家さんということで拾い上げました。ただ、元々シナリオライターだったりした人はこの際除外。さらに、少女系レーベルとか幻狼ファンタジーノベルズ、メディアワークス文庫は外させてもらいました。ぶっちゃけ、そっちまでフォロー出来てないので。
と、去年の記事からコピペ(笑
この記事収録分の新人作品は全77作品。うち、読めたのは57タイトル。おおよそ11年度に出た新人作品の7割5部は読めている計算になる。8割には届かないけれど、概ねカバーできていると言えるかな?

ちなみに、評価基準は完全に主観的な好みによるものなので御容赦御寛恕お願いいたします。


<角川スニーカー文庫>

問題児たちが異世界から来るそうですよ? YES! ウサギが呼びました!】  竜ノ湖太郎/天之有 《★★★☆》
【放課後は無敵ですが、何か? 召喚ばれてみれば、一騎当千】  秋水/しらび 《★★》
【僕の魔剣が、うるさい件について】  宮澤伊織/CH@R 《★★》

実は最初の時点ではそれほど評価が高いわけじゃなかった問題児シリーズ。ところがこれ、二巻から大化けに化けて今後のスニーカー文庫の主力を担うに足る大物へとクラスチェンジするのである。今後もっとも注目に値するシリーズの一つとなっている。竜ノ湖さん自身は第十四回スニーカー大賞の奨励賞受賞者なようだが、11年の第16回の受賞者は結局誰も出版に至らなかったのか。

問題児


<HJ文庫>

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス>】  鷹山誠一/伍長《第5回ノベルジャパン大賞<大賞>》  《★★★★》
【僕はやっぱり気づかない】  望公太/タカツキイチ《第5回ノベルジャパン大賞<金賞>》  (未読)
僕の妹は漢字が読める】  かじいたかし/皆村春樹《第5回ノベルジャパン大賞<銀賞>》  《★★》
【白銀竜王のクレイドル】  ツガワトモタカ/ぽんじり《第5回ノベルジャパン大賞<銀賞>》  《★★》
【龍刃機神と戦う姫巫女】  若桜拓海/鍋島テツヒロ《第4回ノベルジャパン大賞<奨励賞>》  (未読)
【逃走少女と契約しました。猫だけど。】  西村文宏/Pikazo 《★★☆》
【ブサメン王子とヤンデレ姫】  宮元戦車/氷樹一世 (未読)
【らぶバト! 俺が指輪でハメられて!?】  瓜亜錠/K子 (未読)

例年に比べて新人の点数自体は多いものの、層の薄さは相変わらず。話題になった漢字はぶっちゃけ一発屋としか言いようがなく。そんな中で唯一輝きを放っているのは大賞受賞作の絶対領域だろう。元々、ヒロインのキュートな可愛らしさの描き方には目を見張るモノがあったところに二作目でさらにグイッと質もあがり、六畳間、鬼畜勇者にすえばしけんが引っ張るHJの上位に猛然と食い込んできた感触。
さらに、自分はまだ未読なのだけれど、金賞の僕はやっぱり気づかないも順調に巻数を伸ばしているあたり、結構安定した人気を確保しているのか。

絶対領域


<ファミ通文庫>

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1.リア中ですが何か?】  やのゆい/みやびあきの《第12回えんため大賞<優秀賞>》  《★★★★》
犬とハサミは使いよう】  更伊俊介/鍋島テツヒロ《第12回えんため大賞<優秀賞>》  《★★★☆》
○×△べーす 1.ねっとりぐちゃぐちゃセルロイド】  月本一/日高フウロ《第12回えんため大賞<特別賞>》  《★★★》
魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる】  根木健太/kino《第12回えんため大賞<特別賞>》  《★★★☆》
【魔術師たちの言想遊戯 I】  一橋鶫/閏月戈《第12回えんため大賞<特別賞>》  《★★★》
【表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの?】  乙姫式 /tsucaco《第12回えんため大賞<特別賞>》  (未読)

あまり評判聞いたことないんだが、地味に思春期妄想は凄まじい良作の青春小説である。主人公の女の子あすみは、このライトノベルがすごい!の女性キャラ投票に票を投じたほどのお気に入り。ごっつい女主人公なのである。犬とハサミの方は、自分は理解できないものが色々とあるのだが、どうやらわりと人気シリーズになっているみたいだ。言われてみると、この訳のわからなさにはなかなか味があるので、実は分からないなりに嫌いではなかったりする。

思春期妄想 犬とハサミ 魔よりも黒く 言想遊戯


<電撃文庫>

シロクロネクロ】  多宇部貞人/木村樹崇《第17回電撃小説大賞<大賞>》  《★★★》
アイドライジング!】  広沢サカキ/CUTEG《第17回電撃小説大賞<金賞>》  《★★★》
青春ラリアット!!】  蝉川タカマル/すみ兵《第17回電撃小説大賞<金賞>》  《★★★》
はたらく魔王さま!】  和ヶ原聡司/029《第17回電撃小説大賞<銀賞>》  《★★★★★》
アンチリテラルの数秘術師(アルケミスト)】  兎月山羊/笹森トモエ《第17回電撃小説大賞<銀賞>》  《★★★★》
【ライアー・ライセンス】  市原秋太/モフ  《★★》
回る回る運命の輪回る ―僕と新米運命工作員―】  波乃歌/pun2  《★★★★》
【ふらぐ・ぶれいかぁ 〜フラグが立ったら折りましょう〜】  黒宮竜之介/はりかも  《★★★》
【シースルー!?】  天羽伊吹清/雛咲  《★★☆》
桜色の春をこえて】  直井章/ふゆの春秋  《★★★☆》
ギフテッド】  二丸修一/りょう@涼  《★★★》
探偵失格 愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス】 中維/ぜろきち  《★★★☆》
【魔法科高校の劣等生 1.入学編〈上〉】  佐島勤/石田可奈  (未読(ウェブ版読了)
【バベル】  中田明/ひと和《第17回電撃小説大賞<最終選考作>》  (未読)
【Let it BEE!】  末羽瑛/Tea (未読)
【シアンの憂鬱な銃】  佐原菜月/西E田  (未読)

11年の受賞作品の中で目立ったのはむしろ銀賞の二作。特に【はたらく魔王さま!】は瞠目に値する出来栄えで、それは続刊でも高い評価のまま変わらずにいます。これは飛びっきりの面白さです。
一方で今ひとつ突き抜けた印象に欠けた大賞・金賞受賞作品の中で二作目で確変に入ったのが【アイドライジング!】。ここで目に見えて爆ぜた当作は、三巻でその確変が偶然ではなかったことを証明し、こりゃあ次くらいでブレイクするんじゃ、と思ってたらラノすごで上位入賞してました。

はたらく魔王 数秘術師 回る回る


<GA文庫>

【おとーさんといっしょ! 少女とメガネとハイペリオン】  中谷栄太/シコルスキー《第3回GA文庫大賞(前期)<奨励賞>》  《★★★☆》
彼と人喰いの日常】  火海坂猫/春日歩《第3回GA文庫大賞<奨励賞>》  《★★★☆》
【声優のたまごが、俺の彼女だったようです。 〜ぱんつの中身は大事です!〜】  花花まろん/双龍《第3回GA文庫大賞<期待賞>》  《★★☆》
俺はまだ恋に落ちていない】  高木幸一 /庭《第3回GA文庫大賞<期待賞>》  《★★★☆》
双子と幼なじみの四人殺し】  森田陽一/saitom《第3回GA文庫大賞<奨励賞>》  《★★★☆》
【Happy Death Day 〜自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン〜】  望公太/晩杯あきら《第3回GA文庫大賞<優秀賞>》  (未読)
【あやかしマニアックス!】  夏希のたね/犬洞あん《第3回GA文庫大賞<奨励賞>》 (未読)
【優等生以上、フリョー未満な俺ら。】  初美陽一/さくらねこ《第3回GA文庫大賞<奨励賞>》 (未読)

こうして新人作を並べてみると、思いの外現代が舞台の青春モノが多いことに気付かされる。それも明るく初々しいものから、血生臭かったりダークで歪みが入ったものまでひと通り。その中で異彩を放つのがSFの【おとーさんといっしょ!】だが、これは今考えてもタイトルがまずかった。結構これ、ドタバタコメディとして二巻、三巻と冴えを見せてきているので、先々かなり面白いシリーズを出す可能性が高いと見ている。他の星3.5を提示した三作も、それぞれの作風で読み応えのある青春モノを送り出してきてくれそうなので、飛び抜けた作品こそなかったものの人材を取り揃える事ができたんじゃないだろうか。


<ガガガ文庫>

【キミとは致命的なズレがある】  赤月カケヤ/晩杯あきら《第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<優秀賞>》  《★★★》
【寄生彼女サナ】  砂義出雲/瑠奈璃亜《第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<優秀賞>》  《★★》
こうして彼は屋上を燃やすことにした】  カミツキレイニー/文倉十《第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ大賞>》  《★★★★★》
【脱兎リベンジ】  秀章/ky《第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ賞>》  《★★★》
赤鬼はもう泣かない】  明坂つづり/白身魚《第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<審査員特別賞>》  《★★★》
【装甲のジェーンドゥ!】  永福一成/希  《★★★》
【最弱の支配者、とか。】  竹内佑/明星かがよ  《★★☆》

屋上

……おおお!? 我ながら驚いた。自分、ガガガの新人作全部読んでた!? 意外だ、自分、わりとガガガ文庫の尖ったところはとっつきにくいなあと思ってる部分があるんで、ついつい手を引っ込めがちだ、と思い込んでいたので。まあ実際、評判高いらしい作品もあんまり好きじゃなかったりするので、印象はズレてはいないのだろうけど。その中でストライクど真ん中だった超弩級青春小説が【こうして彼は屋上を燃やすことにした】でした。これは絶品。


<富士見ファンタジア文庫>

カナクのキセキ1】  上総朋大 /さらちよみ《第22回ファンタジア大賞<金賞>》  《★★★》
【おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!】  村上凛/あなぽん《第2回ネクストファンタジア大賞<金賞>》  《★★★》
ごめんねツーちゃん ―1/14569―】  水沢黄平/村上ゆいち《第22回ファンタジア大賞<銀賞>》  《★★★☆》
【正しいアクのすくい方1】  柊晴空/白羽奈尾《第2回ネクストファンタジア大賞<最終選考作>》  《★★☆》
【ヘルカム! 地獄って、ステキだと思いませんか?】  八奈川景晶/ななせめるち《第22回ファンタジア大賞<読者賞>》  (未読)
【俺の彼女は飼主様、妹はご主人様】  マナベスグル/Bou《第2回ネクストファンタジア大賞<銀賞>》  (未読)
フルメタル・パニック! アナザー1】  大黒尚人/原案・監修:賀東招二/四季童子  《★★★★》

ここにフルメタを加えるのは自分でも反則だと思うのだが、何しろ新人という触れ込みだからなあ(苦笑
それ以外は富士見は例年のごとく例年のように、という感じで。その中でアクセントをつけたのが、【オタクリア充】なのでしょうが、良作ではあってもインパクトのある牽引作品となるにはいささか弱い。そんな中、相変わらず純正のファンタジーに関してはさすが富士見ファンタジア。【カナクのキセキ】や【ごめんねツーちゃん】のようなこの手のちょっと古臭いくらいに懐旧催す作品はもう富士見Fぐらいしかちゃんと扱ってくれないからなあ、大事にして欲しい。


<一迅社文庫>

【KNIGHT INSPECTOR 熾炎の狩人】  水上貴之/田上俊介《第1回一迅社文庫大賞<入選>》  (未読)
【僕が彼女に寄生中】  瑞嶋カツヒロ/オダワラハコネ 《★★》

相変わらず新人投入はシナリオライターばっかり。新人賞はどうした。


<スーパーダッシュ文庫>

【くずばこに箒星】  石原宙/月神るな《第10回スーパーダッシュ小説新人賞<大賞>》  《★★★》
覇道鋼鉄テッカイオー】  八針来夏/Bou《第10回スーパーダッシュ小説新人賞<大賞>》  《★★★★★》
【サカサマホウショウジョ】  大澤誠/千葉サドル《第10回スーパーダッシュ小説新人賞<優秀賞>》  《★★★》
【嘘つき天使は死にました!】  葉巡明治/しらび《第10回スーパーダッシュ小説新人賞<特別賞>》  《★★》
物理の先生にあやまれっ!】  朝倉サクヤ/pun2  《★★★☆》
【姉鬼あんりみてっど】  会川潮/馨。 (未読)
【少女と移動図書館】  竹雀怪人/フジシマ (未読)

【覇道鋼鉄テッカイオー】!! もはやこれに尽きるといってイイ11年度のスーパーダッシュ文庫新人作。これに全部持ってかれたなあ。結構期待していた物理の先生は、何やらものすごい勢いで圧壊して打ち切られてしまったし。もうひとつの大賞作は次見ないとちょっと判斷しづらい。むしろ【サカサマホウショウジョ】の方が色々と吹っ切れてて次回以降が楽しみ。

覇道鋼鉄


<MF文庫J>

豚は飛んでもただの豚?】  涼木行/白身魚《第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<最優秀賞>》  《★★★★☆》
Tとパンツとイイ話】  本村大志/前田理想《第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<優秀賞>》  《★★★★☆》
正捕手の篠原さん】  千羽カモメ/八重樫南《第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<編集長特別賞>》  《★★★★》
【オーバーイメージ 金色反鏡】  遊佐真弘/さんた茉莉《第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>》  《★☆》
【キミはぼっちじゃない!】  小岩井蓮二/鳴瀬ひろふみ《第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>》  (未読)

まったく、MF文庫は毎度同じようなのしか出てこないよなあ、などとしたり顔で言い放ってしまえたらなんぼのものなんだが、実際はここ、何気にやたらと癖のある変な作品が結構な割合で混じっているので侮れない。伊達に成功進捗しているレーベルではない、というところなのだろう。特にTとパンツに正捕手は突き抜けてて突拍子もなく、素晴らしく面白かった。翻って最優秀賞のただの豚は逆に真っ当すぎるほどの青春純愛モノで勝負してきて、これがまたトビっきりの出来。三種三様、これだけ見事に取り揃えられるMF文庫はまだまだ勢い衰える様子が見えない。

ただの豚 Tとパンツ 正捕手の篠原さん


<講談社ラノベ文庫>

【魔法使いなら味噌を喰え!】  澄守彩/シロウ《第1回講談社ラノベ文庫新人賞<大賞>》  (未読)

まだ未読。年明けからも新人作を投入してくるようなので、果たして一つでも主力を担えるものが現れるかどうか。


<このライトノベルがすごい!文庫>

モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)】  谷春慶/奈月ここ《第2回このライトノベルがすごい!大賞<大賞>》  《★★》
美少女を嫌いなこれだけの理由】  遠藤浅蜊/黒兎《第2回このライトノベルがすごい!大賞<栗山千明賞>》  《★★☆》
僕と姉妹と幽霊の約束】  喜多南/みよしの《第2回このライトノベルがすごい!大賞<優秀賞>》  《★★☆》
ドS魔女の×××】  藍上ゆう/〆鯖コハダ《第2回このライトノベルがすごい!大賞<優秀賞>》  《★》
R.I.P. 天使は鏡と弾丸を抱く】  深沢仁/前田浩孝《第2回このライトノベルがすごい!大賞<優秀賞>》  《★★☆》

……献本いただいた身で恐縮なのですが、幾ら何でもこれはダメだろう。第一回に引き続き第二回までこれって。こうして新人作品並べてみると余計に如実に見えてしまうのですが、他のレーベルと比べると見劣りするどころじゃない。そろそろ本気で対策考えないと、マジで早々に行き詰まるんじゃないかと心配です。


<C★NOVELSファンタジア>

【RINGADAWN 妖精姫と灰色狼】  あやめゆう/BUNBUN《第7回C★NOVELS大賞<特別賞>》  《★★★☆》
【災獣たちの楽土 1.雷獅子の守り】  尾白未果/深遊《第7回C★NOVELS大賞<特別賞>》  (未読)

相変わらず、ここは完成度の高いファンタジーをコンスタントに排出するレーベルである。
RINGADAWNは魔法のないファンタジーでしたが、キャラも立ってて実に面白かった。二作目からはさらにステップアップしてましたし。



トータルしてみると、やはりMF文庫の安定がずば抜けている。毎年毎年よくまあこれだけ有望株ゲット出来るもんだわ。電撃はウェブ小説組からビックタイトルを確保しましたし、ここも安定株。ほかも、10年ほどの大物揃いではないものの、堅調に弾丸補充ができている様子。特にガガガ文庫は足元がしっかりしてきた感じがする。危ないのはとにかくこのラノ。あとHJ文庫がここも相変わらずなあ。絶対領域と僕は気づかないでどれだけ盛り返せるか。スニーカーは補充点数こそ少なかったものの、問題児シリーズという主力級を得られたのは大きい。



ちなみに、これが去年の同じ記事

スニーカー文庫。ここに並んだ【子ひつじ】【菜々子さん】【丘るとろじっく】、この三作は一年通してすごかった。【丘ると】なんてこのラノで一気に上位に食い込んでましたしね。個人的には【子ひつじ】が★5つ連発の傑作連射でウハウハでした。
HJ文庫は逆に壊滅。大賞の【すてっち!】は結局二作目出ないまま。個人的に評価の高かった【笑わない科学者】シリーズは尻すぼみに終結して新シリーズは音沙汰なし。あうあう。
スニーカー文庫以上に新人作品がブレイクしたのがファミ通文庫。【ココロコネクト】【空色パンデミック】【B.A.D】はレーベルの屋台骨を支える主力級に見事に成長。特にココロコはついにアニメ化決定と今一番弾けているシリーズに昇りました。

電撃文庫はこの年は特にこれだ、というビックタイトルはなかったのですが、それでもそれぞれメディアワークス文庫に移動したりもしながrも、堅調に良作を送り出してるんですよね。そつがないと言うかなんというか。その中で【幕末魔法士】は二巻から大化けに化けまくった一作。ファンタジーでありながら、本格時代小説の風格まで備えてきて、読み応えタップリの傑作に。

GA文庫。ここは裕時悠示さんがデビュー2シリーズ目の【俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる】が大いに弾けましたね。個人的には【断罪のイクシード】が二作目から好みドストライクの異能バトルモノに化けてて、ウハウハだったのです。

ガガガ文庫、此処も割と壊滅だよなあ。二作目以降があんまり出てこない。【黄昏世界】は辛うじて二作目出してくれましたけど、結局11年度は一作も出ませんでしたし。

富士見F文庫。大賞受賞作の【神さまのいない日曜日】がむっちゃ頑張ってましたね。決して受けの多いとは思えない純正の幻想小説にも関わらず、一年通して新作出し続けてくれたわけですから。
自分が好きだった【スノウピー】も、作者の山田有さんがラブコメの新シリーズを出してくれて、これが富士見Fの中では珍しいくらいにツボ入った作品でした。先々楽しみ。

スーパーダッシュ文庫。自分は追いかけそこねて2巻積んだままなのですが、【ニーナとうさぎと魔法の戦車】が堅実にシリーズを進めている様子。佐々之青々さんはごく最近新作二作目を読んだのですが、これがなかなか素晴らしい良作で、以降も作者買いすることに決めました。

MF文庫。デビュー当初から話題沸騰だった変態王子。順調といえば順調にシリーズ進んでいるのだけれど、実のところもっと大々的に前に出てくると思ってたので、思ったよりもおとなしいことになってるなあ。

やはり今年特に目立ったのはスニーカー文庫とファミ通文庫の新人群。これらは勢いとどまらずに本年度もますます突っ走って来そうですし、盛り上がってきてますねえ。
さて、11年度の新人さんから、はたしてこれだけブレイクできる作品が出てきますかどうか、楽しみ楽しみ。