正捕手の篠原さん 2 (MF文庫J)

【正捕手の篠原さん 2】 千羽カモメ/八重樫南 MF文庫J

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あたしが今度の合宿を通して、先輩の根性を徹底的にたたき直してあげます!」綾坂が女の子だということを知っても、相変わらずマイペースな日々を過ごす守たち明学ナイン。しかし、合宿を目前に控えたある日、野球部に熱血ソフトボール少女の愛理がやってきて部の雰囲気が一変!? ようやく野球が出来るのかと思った矢先、深見の画策により合宿地が南の島(無人島)に変更! そして遭難! 無くなっていく食料、ばれそうになる綾坂の正体、そしていつにも増してアプローチしてくる深見の真意とは……? 果たして生き残る(野球をする)ことは出来るのか!? 波瀾の第2弾!
この野球部って、【泳ぎません。】(著:比嘉智康)の水泳部より野球してませんよね。タイトル【野球してません】でもいいんじゃないでしょうか……語呂よくないな。
うん、こう言っちゃなんだけれど、ほとんど深見の優勢勝ちですよね。綾坂はむしろ篠原さんに女性であることがバレてしまった後のほうが、以前よりも微妙に距離があいてしまっている感じがする。相手が女性ということで、篠原が結構気を使ってしまってるんですよ。男だと思ってたときは同性ですから変に気遣いすることもなく男友達、それもバッテリーですから相棒感覚で距離感を感じさせない付き合い方をしていましたから、余計にちょっとした気遣いを挟むのでも余所余所しい感じがしてしまって、本当に微妙なんですが絡みにぎこちなさが出てしまったかな。無警戒に近づかれて慌てる綾坂、という構図も少なくなりましたし。その分、逆に綾坂は乙女心前回でモヤモヤしていたようですけれど。
モヤモヤしていたのは深見も一緒か。此方は今まで周りに篠原に近づく女性がいなかったためにまるで油断していたのが、綾坂の正体が発覚した上に彼女がどう見ても篠原のことを意識している、ということでどうも焦りを感じ始めた描写がチラホラと。一巻と比べてみると、意外と余裕なかったりするんですよね。それでも、綾坂の正体を隠すための協力には手間を惜しまなかったり、と意地悪や嫌がらせをしてやろうという発想が生まれないイイ娘さんなのですが。なんかこう、焦りが出てきた分、これまで巧妙に見せないようにしてきた健気さや、篠原といつも一緒に居たいという気持ちが透けて見えてくるような行動が散逸するようになってきて、此処に来て一気にヒロイン力増々てきたんですよねえ。かわいいったらありゃしない。
篠原の方も幼馴染みということもあってか、深見に対しては遠慮も何もなく、それでいてぞんざいに相対さずかなり大切に彼女のことを扱っている節も見受けられるので、ヒロインポディションがっつり掴んでます、はい。
その点、新キャラのソフト部の愛理は終始微妙な立ち位置で。厳密には野球部の一員でもありませんし、かといってヒロインとして積極的に絡んでくるわけでもなし。これなら、もっと綾坂や妹ちゃんや深見を掘り下げるか、キャラが立ってる割に全然出番の無かった他の野球部員の出番を増やすかしてくれたほうが嬉しかったな。というか、鈴鹿と愛理の関係が妙に親しげな割に謎だったんだが。説明されてたっけ、この二人。ぶっちゃけ、この二人をもっと絡ませてた方がよりキャラも立ったんじゃないかな、と思ってしまう。
ともあれなんだ……綾坂はもっと貧しい胸だった方が好みだったな、うんw

1巻感想