ストライク・ザ・ブラッド〈3〉天使炎上 (電撃文庫)

【ストライク・ザ・ブラッド 3.天使炎上】 三雲岳斗/マニャ子 電撃文庫

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敵は天使! “第四真祖”暁古城消滅の危機に雪菜は!

 南宮那月の助手として、絃神市上空に出現する怪物“仮面憑き”の捕獲に協力することになった古城と雪菜。しかし古城の眷獣でも倒せない“仮面憑き”を相手に思わぬ苦戦を強いられる。そんな彼らの窮地を救ったのは、暁凪沙の友人だという叶瀬夏音だった。
 そして失踪した夏音を追う古城と雪菜は巨大企業の策略で、二人きりで無人島に置き去りに──!?
 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の第三弾!

おいおい、やっぱり眷獣一匹につき新しい女性と吸血行為をしなきゃいけないのか。一度血を吸った女性ともう一度吸血行為をしても新しい眷獣は目覚めない、と言及されちゃったからなあ。これでほぼ確実に12人の女性の血を吸わなければならなくなったわけだ。そんなに沢山の女の子どうするんだよ!? と思ったんだけれど考えてみたら既にまだ血を吸ってない女性キャラが五人ほど居るわけで、あと四人ほどキャラが増えればいいという計算になり、あれ、そこまで無謀じゃない? いやいや、十分無謀ですw
でも、前巻の雪菜は同じ人物でも何らかの効果があるっぽい事言ってたんだけどなあ。今回の三番目の眷獣「龍蛇の水銀」は二頭の蛇という、ちょっと特殊な眷獣だったので、二人分の乙女の血が必要だった、という可能性もあるわけで。まあまだその辺りの設定は静観だな。
前巻の終わりで、悪友という関係だったはずの浅葱が気合入れて告白してくれたお陰で、古城もさすがに彼女の好意に気が付かないわけにはいかなくなったので、ついに全部浅葱のターンはじまったか!? と思ったのに、逆に第四真祖という秘密を抱えた古城が、浅葱とどう接するかに非常に慎重になってしまったために、事件に巻き込まれた件もあってか、何だかんだと浅葱さんの出番がーー!!
いやまあ仕方ないっちゃ仕方ないんですが、途中自分の女性関係そっちのけで妹の男性関係の方に頭に血がのぼって掛り切りになってしまっていたのは、お前シスコンもいい加減にしろよ、と言いたい。
結局、腹を括って浅葱に自分の秘密を明かす決意を固めた古城ですが、それだけ浅葱には誠実でありたいという心映えが見えたので、その点は評価してあげたい。浅葱に距離を取られる恐れのみならず、彼女から妹にまで秘密が流れる危険性も鑑みながら、どれだけ怯れられてもそういう真似はしないと彼女を信じたわけですしね。
もっとも、さすがに吸血鬼化しているとまでは想像していないでしょうが、浅葱も古城が面倒な事情に巻き込まれているだろうことはいい加減察するくらいには此方側に踏み込んできちゃってますしね。これは次の巻あたりには修羅場かな。
真相を巡る修羅場は次回以降として、既にこの巻では浅葱と紗矢華の愛人対決が。紗矢華さん、本来なら登場する予定なかったそうなんですが、なんか勝手にうろちょろ現れてきたらしい。やたらちょろい娘さんのくせしてなんだこの一匹見たら百匹いるよー、な繁殖力は(笑

浅葱の本気を突端にして俄に騒がしくなってきた古城の周囲に、正妻としてはヤキモキするばかり、な雪菜を堪能する回、と捉えるべきだったんでしょうか、今回の話しは。古城のシスコンさに呆れ返り、浅葱との急接近には焦燥を募らせ、姉貴分である紗矢華とのやり取りにはヤキモチを焼き、他にもどんどん遠慮無く近寄ってくる新キャラの攻勢などもあって、雪菜の内心は落ち着く暇もなさそうで、古城の後ろをずっとくっついて歩きながら概ね拗ねっぱなしの嫁は可愛かったです、はい。ふてくされているわりに、ちょっと構うとすぐに機嫌を直してくれるあたり、この子もチョロくなったよなあ、としみじみと思いながら。でも、ふたりきりで無人島に置き去りに、という絶好のシチュエーションに見まわれながら、肝心なところを姫様に持ってかれてしまったあたりはちょっとかわいそうだった。いろいろ期待してそうだったのに(笑

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