問題児たちが異世界から来るそうですよ?  十三番目の太陽を撃て (角川スニーカー文庫)

【問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て】 竜ノ湖太郎/天之有 角川スニーカー文庫

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レティシアが連れ去られたことで始まったギフトゲーム“SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING”。勝利条件がない最悪のゲームの開始とともに、地上では巨人族がアンダーウッドを襲い、天には最強種である龍の純血が雄叫びをあげる。絶対絶命のなか春日部耀は、レティシアがいる吸血鬼の古城に1人乗り込んでいった。十六夜も黒ウサギも手が届かない天上の城で、十三番目の太陽を撃ち、ゲームクリアは出来るのか―。
ちょっ、ちょっとちょっと、ちょっと待ってーーー!! え? なにこれ? いいの? この段階でこんなに面白くていいの!?

どうしよう、どうしよう、もう筆舌しがたいくらい面白いんですけど!?

明らかに物語の展開においてはヤマに至る前。精々、起承転結の起から承に足を踏み入れたくらいなんですよ。アンダーウッド編が始まってから入ってきた情報を鑑みる限り、この物語のスケールからすると明らかにまだ序盤を脱しきっていないんです。
にも拘らず、この段階でここまで盛り上がってここまで面白いって、どういう事なの?! や、ばい。これマジでヤバい。作品のポテンシャル、まじぱねえ。いやいや、はじまった当初からこれは凄い作品になる、スニーカー文庫の看板作品になる、と確信を抱いてはいたけれど、それどころじゃないかもしれない。
まだ過程に過ぎず、途中に過ぎず、場合によっては始まってすらいないのにここまで面白かったら、じゃあこれ以降本格的に話が山場に入ってきたら、どれだけ面白くなるって言うんだ!? 偶々今回が面白かったってんじゃないんですよ。確固とした上へと続いている階段が目の前にそそり立っている。絶対に話が進むにつれてさらに盛り上がっていくのが、もう目の前に道筋として完成している。確信どころじゃない、決定事項として成立している。不安を抱く余地もない、疑念を挟む隙間もない。期待すら抱く必要がない。規定の事実だ。ただただ、次が出てくるのを頭を真っ白にして受け入れるしかないよ、こりゃ。
こんな感覚、初めてだ。

「十三番目の太陽を撃て」
まず、このサブタイトルに引きこまれ、そして本文に入り、開示されたギフトゲーム「SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING」の契約書類の文面を見て全身に電流走る。
まさにここから。あのギアスロールの文面が記載された2ページを開いた瞬間から、読んでるこっちまで「カチリ」とスイッチが入ったのがわかった。ゲームスタート。ここから、際限なく感覚の疾走が始まる。
あとは、奔流に流されるままに!!
ああ、読み終わった今もなお、まだ心臓がドキドキ言ってるよ。一区切りついたとはいえ、まだアンダーウッド編は終わってないっていうのに。

何が起こったのか。誰が何を感じ、何を見つけ、何を成したのかは、是非にこれを読んで直接目撃して欲しい。
この悪辣無劫なギアスゲームの謎解きを。囚われのレティシアに秘められた過去と吸血鬼種族の歴史を、十六夜の活躍を、飛鳥の決意を、耀の見出だす結論を、黒兎の、ペストの、ジンの、グリーやジャック、サラたちの戦いを、殿下と呼ばれる少年とリンたち敵側の暗躍を、余すことなく目撃してほしい。
これほど独り占めにしておきたくて、一人にでも多く見て欲しい面白すぎる物語は久々だ。可能性が、ポテンシャルが、スケールが、間欠泉みたいに噴き出していやがる!!

箱庭世界。十六夜じゃないけれど、なんて素敵で楽しく広々として留まるところも壁もない、最高の世界なんだろう。広い、広い、とてつもなく大きくて高くて深くて天井も底も時間ですらも届かない、自由で揺るぎのない世界観。箱庭世界という名称に、最初に抱いた狭くて窮屈そうなイメージは、今や胡散霧消して何処にもない。
これはどこまでもいける、どこにでもいける、何にでもなれる、解き放たれた最高のフロンティアでの、最高の問題児たちの物語だ。
ああ、ホントに最高に、面白いぞーーーっ!!!!

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