神様ドォルズ 10 (サンデーGXコミックス)

【神様ドォルズ 10】 やまむらはじめ サンデーGXコミックス

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ついに案山子大戦の火蓋は切られた!!

桐生を取り込んだ天照素が暴走、空守村を蹂躙して姿を消した!
その捜索に導入される村の案山子。詩緒は、桐生を救出するために出撃するが、苦戦を強いられることに。
一方、天照素殲滅を阻止するため、奔走する匡平!そして、ある決断を下すが…。
まひる様、大復活!!
一時は野生化して人間を襲って食べ物を奪い糊口を凌ぐ、という有様にまで落ちぶれてしまっていたまひる様が、空守村に帰還して新たな案山子を手に入れて大復活である。元のテンションを取り戻したまひる様は、やっぱり素でドSでした。ちょっ、まひる様、あんた桐生を救出するために心入れ替えて戻ってくれたんじゃないんかいっ。いきなり、ひざまづいて足をお舐め、と言わんばかりに天照素をシバキ倒すまひる様に正直呆気であったw やりすぎ、なんかもうやりすぎです、まひる様っ。お陰で天照素に取り込まれてた桐生が、ビビって本気で抗い出しちゃったから。お屋形の、お前はいらない子だから亡きものにしようとしているのだ、という心理誘導に物凄い説得力が生まれちゃったから! いやでもすげえ。大魔王か、というくらいにすげえ。ラスボスどっちだよ(笑
それでも、まひるが味方に回るとこれだけ頼もしいのか、というくらいに頼りになるのか。あの異常にアゲアゲなテンションも、こうして見ると……やっぱ怖いよw

一方で、ついに匡平は主人公としての面目躍如。匡平が本来の契約者である詩緒を無視して玖吼理を操ってたのって、あれは玖吼理の元契約者だったから、じゃなかったのか。玖吼理だから、ではなくまさか案山子全般に適用しようとは。ずっけえわ、さすが主人公。
ラストの突貫は、まさに真打ち登場。それ以上に、血まみれになりながら吠え立ち上がる詩緒こそが主役という感じで、最後はキチンとこの二人で〆に来たのはさすがでした。大盛り上がりじゃないか。

天照素の方は、勾司朗も怪我を押して戦線に参加し、これだけ役者が揃った以上なんとかかたも付きそうだけれど、そうなるとあとはアキの問題だけが残っているのか。
これ、どう決着つけるのか。お社のこれからの在り方にも繋がるのだろうけれど。
アキとふたりきりで会うことになった靄子が、切ないのなんの。なんて辛い片思い。思いを告げる事も出来ず、せめて似合わない服で着飾ることで自分の想いの発露をにじませる健気さ。もうねえ、折に触れて見せる辛そうで、達観した表情がめちゃくちゃ「女」なんですよ。
何も始められないまま終わってしまった遠すぎた恋。その心に決着をつけてしまった靄子の姿が胸掻き毟らされそうな切なさで……参った。

やまむらはじめ作品感想