101番目の百物語6 (MF文庫J)

【101番目の百物語 6】 サイトウケンジ/涼香 MF文庫J

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一文字疾風、通称モンジは、ある日突然『百物語の主人公』になってしまった、ちょっと普通じゃない高校生。南の島でのバカンスを引き続き堪能するモンジの耳に、海に浮かぶ怪しげな霧と船――新たなロアの噂が入った。一之江に対抗して一人でロアを退治すると張り切るスナオをなだめ、一緒にロアのもとに向かうモンジだが、二人きりで『ロアの世界』に取り込まれてしまう。そして、二人の前に姿を現した『ノストラダムスの大予言』の少女・ヤシロは、モンジにあるゲームを持ちかけてきて……!? サイトウケンジ×涼香が贈るノンストップ学園アクションラブコメ、緊迫の第六弾!
いたいけな幼女にすら一切の容赦呵責もなくラッキースケベの嵐を浴びせかけるモンジくんまじ外道。こいつ、リアルに幼女にクンカクンカぺろぺろしてやがる。
最・悪・です!!
いやあ、ラッキースケベするのも大変なんだぜ、とか言われても知るか死ね、としか言い返せない。あんたの場合、チクチクと周りの女の子から嫉妬されるだけで、むしろご褒美じゃないか。本気で社会的に死にかけてるラッキースケベ・ホルダーに色々謝れ。
あと、スナオちゃんもその格好はなんとかしやがれ。仮にも「赤マント」のフォークロアなんだから、それらしいカッコしてくださいよ。ヌレヌレの金髪スク水幼女って、あからさますぎるでしょうが。しかも、それが表紙というのがヒドすぎるw これ、どんな顔して本屋で買えというんだw
そう、スナオちゃんは赤マントなのです。あまりにもスク水過ぎて忘れそうになっていたが、彼女が赤マントとして覚醒する話は、このちびっ子がイッパシの正義の味方と名乗れるくらいに眩しい前向きさで頑張っていた事実を知る事のできる良い話でした。理亜がこの娘をかわいがっているのもよくわかる真っ直ぐさ、ひたむきさなんですよね。だからこそ、ただ自分のできることをして困っている人を助けてあげたいと頑張った結果が、人ならザルハーフロアに成り果ててしまったという事実には胸迫るものがある。人を助けるつもりで、自分自身が人を攫って不明にさせないと消滅してしまう存在になってしまったというのは皮肉どころじゃないですよ。
理亜に拾われなければ、この娘もっと苦しむ事になっていたんじゃないだろうか。名前通りに素直に自分以外の人に手を差し伸べる事をためらわないイイ子なだけに、せめて理亜に早々に出会えたことを祝ぐしかないか。
さすがにこの娘をモンジハレムの一員とするのは、外道すぎると思うけど。言われたことをすぐ信じちゃうような素直な幼女を言葉巧みにだまくらかして好意を寄せさせるなんて、誰がどう見ても犯罪ですw

しかし、ハーフロア誕生の一部始終をこうして一例とは言え明らかにされたことは、肝心要の一之江が如何にして今みたいな殺戮のハーフロアへと変貌してしまったのか、という秘密の過去への興味を否応なく引き立てさせますね。
此処に来て、一之江が決定的にデレたのも相まって。いやあ、このクールな娘が内心あれだけデレっデレになってるとは、ラストの彼女の一人称のエピローグはかなりの衝撃でしたよ。この巻の諸々の印象を吹き飛ばしてしまう勢いだった。
一之江が背中から離れたと思い込んだ時のモンジくんの動揺っぷり、狼狽えようを見ていると、彼の主人公としての拠り所が、彼の矜持や心情を除けば、一之江が一緒に居てくれるという安心感であるのをこうして目の当たりにしてしまうとねえ。
あれだけ背中をザクザクと刺してくるのも、深すぎる愛情表現と思えば痛し痒しというものです……あれ?意味違う? 何にせよ、可愛いじゃないですか。

あと、そろそろモンジくんの紳士的我慢は女の子たちにとって焦らしプレイになりつつある気がする。多少は発散させてあげないと、女の子だって欲求不満になりますよ?


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