ストライクウィッチーズ アンドラの魔女 (カドカワコミックスAエース)

【ストライクウィッチーズ アンドラの魔女】 野上武志/島田フミカネ&Projekt Kagonish カドカワコミックスA

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へえっ、アンドラって実在の国なんだ。知らなかった。欧州の小国というとリヒテンシュタインなどが有名ですけれど、ピレネーにこんな国があっただなんて。
さすがに、このアンドラの魔女は実在のパイロットをモデルにしたウィッチではないのですけれど、世界中に威名を轟かせるエース級ウィッチだけじゃなく、こうした名も無きウィッチもまた、ネウロイの脅威から人々を守るために日々奮闘しているという事実を語るにおいては、舞台が辺境の小国というのも相まって、実に素晴らしい構成だったのではないかと。

とまあ、今回の単行本はアフリカの魔女の続編、とはやや趣向を変えて、ストームウィッチーズの面々が盃を傾けながら、シェラザードよろしく知り得るウィッチの物語を語り合う、魔女たちの千夜一夜物語。
これ、本編関係ないんだけれど、戦場から離れたマイルズ少佐って、マジで美人ですよね。美人というか、気品ある淑女というか。いや、ラストの市場でお買い物でも、十分色っぽさを見せてくれていますが。

さて、第二編は「スツーカの魔女」。フレデリカ・ポルシェが現役時代のお話である。というか、ミハエル・シュミットとの馴れ初め話だ。何気にストパンでは数少ない男女カップルなんですよね、この二人。若いころのシュミットがもっそい美形なんですけど、なんでそれから何年も経ってないのに、シュミットおっさん化してるんだ? やっぱり、美化されてるのか?w

第三話の「アイガーの魔女」は、魔女が主役ではなく、アイガー北壁へと挑む二人の山岳家の極めて男臭いお話である。語り部がマイルズ少佐というのもいいなあ。
登山系の様々な要素を短い話の中にぎゅ〜っと凝縮されている、極寒のなかの話なのに、やたらと熱い物語になっている。しかし、あのRAFのトラフォード・リー・マロリー大将と有名な登山家ジョージ・マロリーが兄弟だったのは知らんかったなあ。
ラストのコマのヒラリーのエベレスト初登頂を、アタック隊の後方支援としてマロリーが担ったというのは、ある意味夢物語ですよね、これ。

第四話は「本能寺の魔女」。ウィッチの歴史が語られた中で、織田信長の小姓だった森蘭丸が実はウィッチで、本能寺の変で織田信長の脱出に尽力した、という話が以前どこかで語られたことがありましたが、そのエピソードを漫画化したのが、この話。ってか、中世版ストライカー・ユニットなるものが存在したとか。箒とは全然システムの違う仙具なのか、天狗下駄って。箒は普通の箒だもんなあ。

第五話は「市場でお買い物を」。司令部の判断を待たず、現場の独自判断で行う独断専行の軍事行動を、魔女たちは市場へのお買い物―ショッピング・イン・バザールへと称する。それは、はからずもパットン将軍が語った、軍人の戦いとはまた違った、人類の戦い。ネウロイの脅威から民間人を守るための戦いである。
というわけで、ストームウィッチーズの空陸全員が参加するオールスターキャストの地上戦。ゲストはアラビアのロレンス率いるエジプト軍、とアラビアのロレンスことトーマス・エドワード・ロレンス大佐も、このストパンの世界では存命なのか。正史においては第二次世界大戦前に事故死してる人なんだよなあ。

アフリカの魔女 ケイズ・リポート