まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る! 」 (3) (カドカワコミックスAエース)

【まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る! 」 3】 石田あきら/原作:橙乃ままれ 角川コミックス・エース

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戦争の終焉のために力を合わせる魔王と勇者。しかし、様々な思惑が彼らを飲み込もうとしていた。極光島と開門都市、二つの土地で勃発する戦いがもたらすものは破滅への予兆か、それとも――。
水浴びのシーンでの女騎士の裸体の美しさには、思わず言葉を失ってしまった。いや、ペチャパイだからなんだというんだ。その鍛えあげられたスレンダーさは、もはや芸術じゃあないか。まおーさまが駄肉駄肉と自分の豊満な肉体を卑下するのも、ちょっと致し方ないんじゃないかと思ってしまった程である。美しい。
魔王が見たら、結構深刻に精神的ダメージを負うんじゃなかろうか。逆に、女騎士の方もダメージを負う気がするけれど。

物語は女騎士を指揮官とした南部諸国軍による極光島奪還戦の顛末から。
原作から更に描写を盛った戦争シーンが実に素晴らしい。実際、どのようにして極光島が攻略されていき、如何にして膠着状態へと陥っていったのかが詳しく描かれている。特に流氷橋の制圧から橋頭堡の確保と仮設砦の構築については思わず感嘆してしまった。物凄くわかりやすく戦況が描かれてるんだもの。本当に一見しただけで、何がどうなっているのかが一発で理解できたもんなあ。それが理解できていたからこそ、勇者の誘導で現れた魔界からの「援軍」がどれほどの意味を持っているのかも嫌というほど納得できるというものである。
それにしても、この石田あきら版に限らず、ファミ通クリア版でもそうだったんだけれど、南氷将軍がみんな堂々たる武人として描かれてるんですよね。自ら殿を務めるとか、正直、惚れるレベル。
だからこそ、そんな南氷将軍と女騎士との一騎打ちが栄えるというもの。いやいや、マジで女騎士がめちゃくちゃカッコイイんですけど。さすが、一人でヒロインとヒーローを兼任するだけありますなあ。ってか、勇者にもここまで栄える場面ないんじゃないだろうか。これで、ヒロインとしても抜群の魅力を発揮するのだからたまらない。
魔王とのラブコメもココらへんから加速していくんですよね。妻妾同衾とか、勇者美味しすぎるだろうこれ。

でも、この巻の一番好きな場面は、ラストの勇者と青年商人が酒を酌み交わすシーンだったりする。勇者と青年商人が絡むシーンというのは実は本当に少ないんですけれど、腹に一物も二物も持ってなかなか本心を見せない青年商人が、まさに胸襟を開けた姿を見せる滅多とない場面として漫画では描かれてるんですよね。原作でも、青年商人が勇者の示した新たな可能性にまだ見ぬ地平へと羽ばたく素晴らしいシーンだったのですが、いやいや、漫画版素晴らしいわ。ここで火竜公女と青年商人の顔合わせをしてたりするのなんか特に。やっぱり、青年商人最初から火竜公女が好みだったんだw

さあ、次からはついにメイド姉の見せ場だ。

2巻感想