ペルソナ×探偵NAOTO (電撃文庫 ま 12-4)

【ペルソナ×探偵NAOTO】 間宮夏生/カバー・口絵イラスト:副島成記/本文イラスト:曽我部修司(FiFS)  電撃文庫

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電撃文庫×電撃マオウ×ペルソナチームで贈る
白鐘直斗の活躍を描いた公式ストーリー登場!

「ペルソナ4」物語終結から一年。探偵王子こと白鐘直斗(しろがね なおと)は旧知の刑事・蒼井瞳子(あおい とうこ)から奇怪な失踪事件への捜査協力を依頼され、「八意(やごころ)市」を訪れる。だが、着任早々とんでもない相手とコンビを組まされるハメに。直斗とは正反対の性格で黒神創世(くろがみ そうせい)と名乗った青年は、なんと「機械仕掛け」!?
 クール×直情型、人間×機械、白×黒。そんな凸凹コンビの捜査線上に「マヨナカサイト」と呼ばれる不気味なウェブサイトが浮上し……。
これ、電撃ゲーム文庫の方じゃないんだw
というわけで、ペルソナ4の探偵王子白鐘直斗を主人公にしたスピンオフ作品である。ちなみに私はペルソナシリーズは、アニメのペルソナ4しか知らず、ゲームはプレイしていない。ハード持ってないからな♪ なので、読んでてちょっと意外だったというかびっくりしたんだけれど、「ペルソナ」って世間に周知された異能だったんだ。アニメだとマヨナカテレビに関わった人間にしか認知されてない感じだったので、普通にペルソナについて研究されていることにびっくりで、しかも警察にはそれに対処する部署もあるときた。
というか、ロボットとか普通に存在してる世界なんだな!! 言われてみると、ペルソナ3ではロボ子が居たなあ、うん。
でも、そのロボットが単純直情バカ、というのは一体どういう性格づけなんだろう。いや、ロボットのくせにここまで論理的じゃなくて感情的でいいのか!? ロボットとして在るまじきアイデンティティなんだがw まだ巽カンジくんの方が理性的だったような気がするぞ。あれで、直斗も結構感情的でメンタルもブレやすいので、この創世くんとはあんまり相性がいいとは思わない。それでも、上手くパートナーシップをとれていたのは、それだけ直斗が成長したってことなんでしょうねえ。そもそも、今回の直斗が得たペルソナ能力が完全にサポートタイプ。他人のペルソナ能力を強化する能力、という点からも直斗の変化は伺える。孤独だった頃の彼は、じゃなくて彼女は何かと自分一人で解決しようとする嫌いが強かったこともあり、自分が前に前に出るタイプでしたしね。それが、後ろから支える役に回ってそれを自分の本分と捉えるようになったのだから、随分変わったとも言える。
まあ、一番変わったのは容姿ですけどね!!
表紙絵だけじゃまだわかりにくいですけれど、女性化が物凄いです。冒頭からりせちーと一緒にグラビア撮影してるくらい。水着姿がパネエどころじゃねえっす。おま、それで男装とかしてももう全然男に見えないよ!! これで男に見えたら節穴だよ!! 実際、髪を伸ばした直斗は超絶美人。モデルも裸足で逃げ出すほど。りせちーと並んでも何ら遜色ありません。もう男役は千枝ちゃんに任せたらいいんじゃね? いや、千枝もあれで髪伸ばしたら美人になるんだろうか。

と、キャラクターの事ばかり触れてきましたけれど、肝心のストーリーの方も紆余曲折在って、かなりダイナミックに転がっていきます。決して本格ミステリーってわけじゃないんですけれど、犯人には相当驚かされましたよ。まさか、そんなふうに転がっていくなんて。このあたりの雰囲気付けについては、さすが【月光】を書いた間宮さん、というべきなんでしょう。犯罪へと走ってしまう黒い情念と、救済を求める良心の鬩ぎ合いを掬い上げる主人公サイドの心理葛藤。このあたりの人間ドラマこそ、肝ですなあ、肝。
いやはや、これはペルソナ4をあんまり知らなくても、単体で面白く読める作品に仕上がってると思いますよ。しかして、直斗ファンは海老反りになって読むべし。