家族ゲーム 9 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 96-9)

【家族ゲーム 9】 鈴城芹 電撃コミックスEX

Amazon

ついに真言の受験結果が発表に! そして彼女は西浦に……!? 葵の悟に対する防御力(?)も下がってきていて、遊佐姉妹から目が離せない最新刊!! おなじみの描き下ろしページもあり!
背後のやたら怖い顔したひげメガネ、いったい誰だよと思ったら、パパさんじゃないですか!! あまりにも形相変わってて、本気で最初気づかなかった。よく見たら、ママさんが宥めてるし。
その二人の視線の先には、ついに寄り添い見つめ合う真言と西浦さんの姿が。そして、二人の持つゲーム機にはハートマークが! 長かった。凄まじく長かった。これまでの表紙の二人の様子を見てたらねえ、感慨深いの一言。特に6巻あたりからの西浦さんのヤサグレっぷり、透けてしまいそうな儚さは目を覆わんばかりでしたし。
受験が終わって、ついに想いを解禁して西浦さんに突撃した真言の、アプローチの凄まじいこと凄まじいこと。パパママの二人に習って、高校卒業と同時に一気に畳み掛けてくるのは予想がついてましたけれど、開口一番ご褒美はプロポーズが欲しい! とか、積極的にも程があるぜー。まあ、即効で子作りまで始めたママさんたちに比べれば、まだ大人しい方なんだろうが。ってか、まだ西浦さんが戸惑ってるしなあ。何しろ、これまで散々年単位でお預け食らってたのを思えば、今の状況に適応しきれないというのも理解できる。速攻でママさん食っちゃったパパさんの方が肉食だよ。そのくせ、表紙のあの形相である。真言なんて貰ってくれる人西浦さんくらいしかいないだろうに。あの娘、問題ありすぎだよw
ともあれ、テレビも雑誌も見ない恋愛情報弱者の真言の、あの積極果敢で躊躇のないアプローチはいったい何処から仕入れた知識なんだと問われれば、はいママさんの影響です、二人のイチャイチャっぷりから学びました、ってんだからもはや言葉もありません。パパさん、あんた自業自得だよw

一方で、此方は穏健にゆっくりと時間をかけて愛を育む葵と悟。なのですが、年頃の男女が結婚までなにもしないで過ごすなんて、所詮無理も無理な話でして。葵が大学行くまでキスもなし、とかそれは幾らなんでも無理だわーー。むしろ、今まで我慢してきた悟くんは頑張った。超頑張った。葵も高校生になったんだから、さすがに解禁でしょう。女の子にだって性欲はあるんだよ。
とまあ、そこまでいっちゃってるわけでもなく、ただキスしただけなんですけどね。そこまでが長かった。悟のお母さんじゃないけれど、もっと間違ったっていいじゃない。
だって、葵ってばかなりイメチェンして、本格的に美人になったよ? 髪が少し伸びて、凄く女の子らしくなってきた。いやあ、この漫画も長い付き合いなだけに、葵の成長はホント感慨深い。いきなり何年後、とかブランクがあるわけじゃなくて、本当に徐々に徐々に時間をかけて成長と変化を遂げてきただけに、傍と立ち止まって最初の頃の葵と今の葵の姿や心映えを見比べると、ちょっと感動を覚えるくらい。
やっぱり、自分はサザエさん方式よりも、こうやって徐々にでも作中年月がちゃんと経っていく話のほうが好きだなあ。
他のカップルも伸展があったりなかったり。紫杏と宇藤くんが意外なほど着実に進展してるのはびっくりした。宇藤くんの粘りと、わりとサバサバした紫杏の対応が上手いこと噛みあってる感じで、まだ付き合うには至っていないものの、未完成カップルの中では一番の楽しみ、期待の星かもしれない。紫杏は失恋してからホントに化けた。
一方で、未だに良縁がないのが、由寿である。もう兄貴への想いは思い出に昇華されつつあるというのに、なんで縁ないかなあ、この娘は。ようやく、フラグ立った!? と思ったら、何故か相手の男の子はいきなり別の子の方に走りはじめちゃったし。あれ? マジで由寿とは縁なしですか!?
迷走は続く。

にしても、今回はもう西浦さんと真言の総取りでしょう。念願かなってのイチャイチャっぷりが、もうっ、もうっ。
二人共、恋愛の何たるかを全く知らない初心で無知なカップルだけに、思いが通じてようやく恋してる実感が伴ってきたようで、最初の頃は浮かれてばっかりだったのが、後半に行くにつれて本気でメロメロになっていく様子が見ていて……たまらんね! 特に真言の蕩けっぷりときたら、大変なものである。誰だよこれw

鈴城芹作品感想