ゲート自衛隊彼の地にて、斯く戦えり 1 (アルファポリスCOMICS)

【ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり 1】  竿尾悟/原作:柳内たくみ  アルファポリスCOMICS

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いやあ、最初【ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり】がコミカライズされると聞いた時には「そんなん無理やろ」と呆れたものでした。何しろ本作と来たら、自衛隊が天地無用とばかりに快刀乱麻に大暴れする極めてアクロバティックな作品で、かなり濃ゆいミリタリー描写があるものでした。その上で、主人公がオタクのおっさんで、舞台が完全ファンタジー世界ということもあり、どこかノリがライトでポップ。というか、スチャラカコメディなノリも濃いんですよ。
果たして、ガチのミリタリー描写とどこか脳天気なスチャラカコメディの両方をいっぺんにこなせるような漫画家がどこにいるよ、ってなもんでした。
……居たじゃないか、この上なくピッタリは逸材が。
ヤングキングアワーズを読んでた人なら知っているであろう【迷彩くん】や【コンビニDMZ】といった現代ミリタリーコメディの雄 竿尾悟その人である。
もうその人選聞いただけでひっくり返ったね。誰だよ、この組み合わせ思いついたの。まさにこれ、竿尾悟にコミカライズさせるために書かれたような作品じゃないか(笑

実際、読んでみるとそのフィット感には鳥肌が立ちそうなほどのものがありました。帝国の銀座侵攻から、アルヌスの丘の大会戦まで、こうしてビジュアル化されるとその凄まじい迫力に圧倒される。
そして極めつけは対炎龍戦。これは無理ゲーだろう(笑 こんなの、どうやって剣と魔法で倒そうというんだろう。実際、伊丹たちも軽装甲機動車でよく戦ったもんだわ。一つ間違えれば、爪で引っ掛けられるか火炎の吐息で戦死者が出てても全然おかしくなかった。自衛隊の近代装備があったらと言って、かなり薄氷の上の勝利だった事が伺える。
意外だったのが、竿尾さんってファンタジー、というか剣を佩き、槍を掲げて隊列を揃えてぶつかり合う、中近世の戦争描写もガッツリ行けるんだ。ここをしっかり描けているからこそ、精強な軍勢が近代装備に蹂躙されていく描写がまた映えるんですよね。

さて、本作の女性陣もバッチリ可愛く描かれてますよ。特に個人的にお気に入りは、レレイでした。ってか、レレイ凄く可愛いんですけど。最初はもっともっさりした印象だったんだけどなあ、いいわーw
ピニャ皇女も、作中随一の苦労人の萌芽が既にこの時点で伺えるビジュアルで……あー、なんか途中で日本のアレな文化に転んで逃避してしまうのが今から透けて見えるキャラだw
そんでもって、とびっきりの存在感のロウリィに、圧倒的黒髪美人の黒川さん。このあたりはさすがである、さすがさすが(笑 なに? 栗林ちゃん? 栗林ちゃんはあれだよ、まさしく順当に栗林ちゃんでありましたw

まったく、本作がこれだけのクオリティで漫画化されてしまうとは、望外の喜びである。原作知らなくても、これは絶対楽しいですし、このマンガを通じて原作の方にも興味を持ってもらえるんではないでしょうか。盛り上がりはこっからが本番ですしね。
続きも期待。

原作感想