つきツキ! 8 (MF文庫J)

【つきツキ!8】 後藤祐迅/梱枝りこ MF文庫J

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「……責任、とってくださいね、忍様♪」ある朝目覚めたオレの隣にいたのは、艶やかな肌をさらした裸のかおるん。もちろんすぐにルナとマキナに見つかり、あっという間に爽やかな朝はお説教タイムへと変わってしまったわけだが。それはそれとして、どうも最近かおるんの様子がおかしい。ブルマ姿でオレの部屋に現れたり、いつもより積極的に迫ってきたり、ついにはオレのうちに置いて欲しいとまで言い出した。こないだ聖がオレへの誘惑をやめると言ったことと関係あるのだろうか? そんなドタバタに加えて、なんとオレは体育祭で女装をすることになってしまい……。学園ハートフルラブコメ第八弾! 見えない糸に導かれて、ふたつの心がひとつになる――。
な、なんかヒロイン衆とのスキンシップの密度がえらいことになりつつあるんじゃないか? 全員の好感度がMAXに達するとこうなってしまうのか、と思わず納得してしまうくらいにイチャイチャのレベルが凄いことになっている。具体的に言うと、普通にチュッチュとキスしちゃったりとかお風呂一緒に入っちゃったりとか、ベッドに同衾したり、と。もはや、なんでエッチしていないのかが不思議なくらい。何しろ、しのむん自身がなんで自分はこの段階で我慢しちゃうんだろう、と首を傾げているほどだ。聖の、ある意味不純だった誘惑を跳ね除けていたのには相応の理由があったけれども、聖も建前を捨てて純粋に好きだから、という動機を堂々と訴えてきたからには、もう拒絶する根拠はどこにもないんですよね。しのむん自身も女の子たちに手を出さない根拠が殆どなくなってしまっていることは理解しているので、はっきりはねのけたりせずかなり雰囲気に流されるようになっちゃってるんですよね。もう、手を出さない理由は「なんとなく」でしかないんじゃないだろうか。
いい意味でヒロイン衆がガツガツしていないのも、一線を越えないまま関係が際限なくベタベタ甘いものへと蕩けて行っている原因なのかもしれない。みんな、自分が自分がと我欲を出さずに、独り占めするようなつもりもなく、現状に満足したまま素直にしのむんと甘酸っぱい雰囲気を楽しむことに耽溺してるんですよね。なので、単なるスキンシップとしてはもはや恋人同士のそれを超えるようなベタベタっぷりなのに、貪り合うような関係にはならずにいるというかなんというか。
面白いのは、そうしたベタベタぷりが対しのむんだけじゃなく、女の子同士の関係にまで波及しつつあるところでしょうか。この作品、ヒロイン同士がまた異様に仲いいんですよ。殆どしのむん相手にしているのと変わらないくらい、女の子同士でもチュッチュぺろぺろと、それ友達同士という一線超えてるだろう、というような過剰なスキンシップが繰り広げられるのである。お陰で、主人公の在不在関係なくこの作品ひたすらチュッチュぺろぺろなのだ。これまでは仲の良いヒロイン同士といっても特定の関係線に限定されていたのだけれど、巻も8巻と重なってくると最初は縁の薄かったラインも密度が濃くなってきて、今となってはしのむんを介すことがなくても概ね全員ホットラインが通ってしまっている。お陰で、チュッチュぺろぺろの組み合わせも無限大であるw
まあ女の子同士もそんな感じなので、主人公のしのむんが男だろうが女装して女みたいになろうが、実のところあんまり関係なかったりする感じなのが正直笑えてしまった。ならもう女でいいじゃんw 表紙で見る通り、女装しのむんは素晴らしく美人なのですから
なんだか、ハーレムものとしてはひとつの到達点にまで至りつつある作品となってるんじゃないだろうか、これ。

シリーズ感想