這いよれ! ニャル子さん 10 (GA文庫)

【這いよれ! ニャル子さん 10】 

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「なっ!? あなた……あ、アト子ちゃん! ?」
ニャル子達を取り戻し、非日常的ながらもいまとなってはすっかりお馴染みとなった日々を真尋は取り戻した。
学校へ行って、帰りにふざけ合って……そんな日常だ。
しかし、学校帰り、なんとニャル子達の幼なじみアト子が訪ねてきたのだが……。


ニャル子が真尋のベッドに潜り込み、クー子に嫉妬の炎で焼き殺されそうになる――八坂家はいつものように朝から大SAN事!
歴史は修復され、ニャル子達のいる日常が戻った。ありえない非日常こそ、いまは自分の日常である――そう自覚した真尋だ。
そんな矢先、焼失していた地球拠点の修復が終了したとの連絡が入った。
確認へ行くべきと提案する真尋と、後回しにしようとするニャル子達。そんなやりとりのさなか知らぬ声がかかり――
「アトラク=ナクア星人、銀アト子と申します……どうぞ、よしなに」
ニャル子の幼なじみ、アト子が地球にやって来て――! ?
宇宙邪神混沌コメディ第10巻!
ニャル子さんも、長じてついにシリーズも二桁。にも関わらず作中時間はまだ三週間を過ぎたくらいなんですよね〜〜。一ヶ月経ってないのかよ!!(笑
幾らなんでも密度の濃すぎる時間を過ごしている真尋さんである。だいたい、事件と事件のスパンが短すぎるんですよ、息つく暇もないじゃないか。作品を読んでいる限りだと、真尋さんが段々とニャル子たちと暮らす状況に愛着を憶えていく過程に違和感を覚えないんだけれど、距離をおいて時間経過だけを基準にして俯瞰視すると、真尋さん馴染んで順応して魅了されて墜とされるの早すぎ! となってしまう時間のマジック。読んでる方からすると、難攻不落だった真尋さんが徐々に陥落していく様は感慨深いものだったのだが。
今となっては、完全にニャル子にデレデレっじゃないですか。ニャル子そっちのけで。勝手に真尋さんが乙女時空に突入しています。結果として一ヶ月かけずに鉄血真尋を実質落としてるんだから、ニャル子の落し神としての実力は並大抵のものではないことが伺える。流石は這い寄る混沌というべきか。
さて、この二桁到達を記念してかわかりませんが、今まで存在だけは匂わしつつ、何故か先にフラッシュアニメの方にレギュラー出演していらっしゃったアトラク=ナクア星人のアト子が本編に進出してくることに。
って、なんでアト子だけ名字があるんだよ! しかも、しかもよりによって「銀」と書いて「シロガネ」と読む、である。不朽の名作【アトラク=ナクア】を知っている人ならば、思わず「銀」かよ! と叫んでしまうところだ。BGMは勿論「Going On」である。姉様! 姉様!!
まああちらの姉様と違って、こちらのアト子さんは比較的まともな人である。少なくとも、表面上の受け答えに関しては今までの宇宙人の中ではとても常識的で温厚篤実な人物でした。と見せかけて実は黒幕上等で裏表の激しい性格でした! という事も幸いにして無く……何気に極端な変態でないと発言権がどんどんなくなってしまうというこのシリーズの実情を体現してしまったハス太のように自己主張が薄くなってしまうこともなく……ハス太の出番の薄さについてはセルフ突っ込みされてましたがな。ニャル子とクー子のツートップ相手にハス太みたいな普通に良い子は対抗できんよなあ、これ。
ニャル子の親友だけあって小気味の良い食わせ者、といった風味のアト子さんは、その点イイ性格を見せてキリキリと食い込んできてくれそう……と、安心していたら本性がアレだったよ(笑
これは生々しい意味で酷いw
いや、ルーヒーにちょっかい掛けた時点でまさかとは思ってたけれど、露骨にこんな悪趣味だったとは。なんという昼ドラ体質(苦笑
これはある意味、LOVE寄せが進んでるということなのかもしれませんけれど。アト子のあの性分は、ラブコメが進めば進むほど活きて来るものですし。
事件はいつものように、本気でアンブッシュした伏線を引っ張りこんでのちゃぶ台返しのズッコケオチ。あのどうでもいいところから引っ張ってくる伏線は、解っているのにどうでも良すぎて引っかからないんだよなあw

シリーズ感想