俺、ツインテールになります。2 (ガガガ文庫)

【俺、ツインテールになります。2】 水沢夢/春日歩 ガガガ文庫

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第三のテイルギア完成! 新たなる戦士!

念願のツインテール部を設立した“ツインテイルズ”こと総二、愛香、トゥアールの三人。表向きには公表できないが、その活動内容は地球の平和を守ること。

科学技術担当のトゥアールが製作に取りかかった新型テイルギアは、巨乳になれるハイブリッド仕様。それを知った愛香はプライドをかなぐり捨てて、自分にくれとトゥアールに懇願するが……。一方、戦力を増強した異世界の変態怪物集団・アルティメギルは、巨乳属性と貧乳属性の二派閥に分かれ、今にも内乱が起ころうとしていた。その渾沌の中、彼らの前に首領直属の戦士・ダークグラスパーが姿を現す。だが、その戦士が身にまとっていたのは――!?

ますますツインテールが乱れ飛ぶ!
全世界のツインテ好き待望の第二弾!

ぶはははははっ、馬鹿だ! なんつー馬鹿のオンパレード! 馬鹿オン・ステージ!! この極まった馬鹿ばかりの馬鹿な話を、だけれど馬鹿だからと言って馬鹿にせずに手を抜かずおちゃらけず、真剣に、本気で、燃えるような熱意を以て叩きつければこれほどの突き抜けた燃えへと昇華するというのか。

激燃えじゃないか……敵が!

登場人物は片っ端から馬鹿ばかり。世界を取り巻く状況も、敵組織も、設定そのものも馬鹿が極まっている! しかし、この物語を織りなす登場人物たちは、全員がその余人が見るならば馬鹿じゃないのか、と思うことに命を賭けているのだ。比喩ではなく、魂を燃やしているのだ。それこそが、真理であると信じているのだ。故にこそ、戦うのである。他人から見れば馬鹿じゃないのか、と思うようなことに、馬鹿みたいな格好をして、バカみたいな言動をばらまきながら、しかし真剣なのである。真剣に、戦って奪い合い、守り合うのである。なんという、滾り胸熱くなる話だろう。それでいて、あまりの馬鹿馬鹿しさに息も絶え絶えになるほど笑い倒れる抱腹絶倒具合。
さあ、世界の常識何処行った!? 
フェティシズムも極まれば信念となり、信念はやがて誇りと化し、相容れぬ誇りと誇りのぶつかり合いは世界を揺るがす嵐となる。
揺るがぬ真理は三千世界にただひとつ さあ叫べ、その真理の名を。愛の象徴の名を。尊ぶべき希望の名を。

ツインテール! 

ツインテール!

ツインテール!

良かろう、並べて世界はツインテールだ。すべての属性は、ツインテールとともに在る。ツインテールを疑う事なかれ、それすなわち神にも等しい唯一無二であるが故に。

つまりは、そんな話である。
つまりは、そんな神話である。


相変わらず、敵の怪人軍団の熱さは異常なレベル。もはや、主人公サイドはあちらじゃないのか、というライバル同士の熱い友情の物語が繰り広げられる。貧乳派と巨乳派という相容れぬ生き様に対立し角を突き合わせながら、その乳に賭ける魂の熱量をお互いに密かに認め合い、口では罵りながら心の中では讃え合うという、まさに好敵手、まさにライバル。そんな男同士が最強の敵テイルレッドとテイルブルーという相手に対して、今、共に肩を並べて戦場に立つ。敵わぬと知りながら、それでも退かずに貫くは乳への信念、自ら信じた属性への愛。それでも、失われていくものに流す涙は友情の賜であり、男の勲章。
まさに、男達の挽歌である!

対するテイルギアを擁してアルティメギルの侵攻に立ち向かう主人公たちもまた、内輪もめに忙しい! 
此方もまた変態怪物集団・アルティメギルに負けず劣らずの変人揃い。ツインテール馬鹿で明らかに常軌を逸した異常人物である主人公の観束総二が、若干目立たなくて普通の常識人に見えるくらいに変人揃い!
下衆が極まるトゥアールに、もはやヒロインというよりも血に飢えた野獣に近しい津辺愛香、三十路を前に婚活のバーサークフューラーと化した桜川尊、テイルシリーズの最終兵器としてその度し難い性癖を爆誕させた神堂慧理那。
彼らが揃えば日常そのものが阿鼻叫喚。戦となれば地獄絵図。見よ、そして怯えた豚のように泣き喚け。彼らこそが地獄の軍団ツインテイルズ・トリコロール。通った跡は荒涼無辺、草木も生やさぬ破壊の権化、ツインテールの鬼どもよ。

さて、そろそろどちらが正義でどちらが悪か、真剣に吟味しないといけない時期に差し掛かっているのではなかろうか。さもなくば、悪のツインテール! という定番の存在が現れても、今のところ穢れメーター、こっちの方が振り切ってるから。全員、人としてどうか、というレベルに達しちゃってるから。そろそろ、総二が正ヒロインとしてマトモな主人公探した方がいいんじゃありませんか? と提案したくなるほど圧壊してるからw

ある意味、究極の領域にまで達しつつある馬鹿の極みたる怪作にして大快作。このままハードル下げずに突っ走って欲しいものです。もう、死ぬほど楽しかったっ、最高♪

1巻感想