みそララ (6) (まんがタイムコミックス)

【みそララ 6】 宮原るり まんがタイムコミックス

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様々な業種、分野の人が集まってのイベント企画編。何気に、会社の全員が一同に会して一つの企画に協力して挑む、というのは初めてだったんじゃないかな。
殆どボランティアなんですけどね!(笑
仕事じゃ無いじゃん、という。自分が抱えている仕事とは別に、こうしたイベント企画に一心不乱に挑めるって、経営状態を抜きにしても、社員に精神的な余裕が無いと出来ないことですよね。それだけ、マーズの職場環境がイイって事なんだろうけれど、仕事的に見るならばこれだけ多種多様な分野の人と面識を得るというのは、それだけでツテ、人脈が広がるという事でもあり、これも一つの機会の拡大ってやつなんだろうか。
ともあれ、飲み会やキャンプなどの遊びとは違って、マースの面々が一致協力して一つのことにあたる機会はなかったことなので、みんながワイワイ言いながらどんどん形になり、大きなデザインを描いていくイベントを組み立てていく様子は、微妙な人間関係の進展や個々人の成長なんかも相まって、見ていても楽しかった。やってる本人たちが楽しそうなのは、見てるだけでこっちまでウキウキして来ますよね。他の業種の人たちも、こう目を血走らせて切羽詰まった感じでやるのではなく、文化祭みたいなノリでわいわいと大人数で盛り上がっていく感じなので、変に肩肘はって緊張せずに交流を眺めていられましたし。
それに、学生がやるイベントと違って、ここで企画されているイベントは社会人である大人たちがやっているせいか、手際が良くて熟れてるんですよね。いい意味で非常に余裕がある。みなが楽しんでやってるんです。勿論、場合によっては修羅場になったり、横車が入って利益優先になったり、汲々としてしまうイベント企画はなんぼでもあるんだろうけれど、ここで行われるイベントは純粋に面白ものを作っちゃおうという一生懸命さ、全力投球という感じが出ていて、ほんといい雰囲気だったなあ。
大人だからこそ、大人になったからこそ楽しめることもありし、盛り上げることのできることもあるんです。
ちょっと違うんですけれど、作中で穀物コンビが何気なく言い合ってた、学生時代ならタイプが全然違う自分たちこんなに仲良くなれなかった、という台詞なんか、その辺りを実に端的に集約してるんじゃないでしょうか。
営業バージョンとはまた別に、岩谷さんの言う開き直りもよく分かるんですよ。自分なんかはそういうのうまく出来ないタイプではあるんだけれど、それでも仕事してると多かれ少なかれ、自分の中でモード切り替えたり、開き直ってぐいっと前に出ていかないといけない場面が何度も出てきて、そういう自分に段々と慣れてくんですよね。慣れないけどね! ほんともうガラじゃないから慣れないんですけどね! それでも、慣れないなりに慣れてはいくんですよ、うん。こういう自分は、学生時代の頃の自分から見たらかなりあり得ない自分で、多分当時からすると想像も出来なかったんじゃないでしょうか。とは言え、性格が変わったとかじゃないんですよね。あの頃から、自分の性格だとかそういうのは殆ど変わってないし成長もしてないと思う(苦笑
 でも、変わらなくても成長しなくても、それでも出来ることは意外と増えていくものだ、というのは若い人たちも知っていてほしいな。
まあ、過去から見た現在の自分はともかく、現在の自分から見た現在の自分は全く足りてなくて何もできてなくて「キーーーッ!!」となってしまうんですがw
……って、今俺、素で若い人たちもうんたらかんたらとか書いちゃったぞ。えぇー、マジかよ、ショックだ(苦笑

女子中学生たちがメインの【恋愛ラボ】と違って、此方の大人たちはドラスティックに関係が変化していく事はないんだけれど、それでも徐々に意識していく部分は広がっていくわけで、梶さんと麦みそにもついにお互いを意識するような展開が。まさに、イベント発生!?

宮原るり作品感想