彼女がフラグをおられたら ここは俺に任せて、お前は夏休みを満喫しろ (講談社ラノベ文庫)

【彼女がフラグをおられたら ここは俺に任せて、お前は夏休みを満喫しろ】  竹井10日/CUTEG 講談社ラノベ文庫

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待望の夏休み突入! 帰省する場所がない旗立颯太は、菊乃、次いで茜の実家にお邪魔することになった。結局そこに凜や恵や鳴たちも合流。お馴染みのクエスト寮メンバーによる大騒ぎの夏休みが始まる! だがそこには菜波の姿が無い!? 故国へ帰省中のため「颯太くんとの夏休み」に加われない菜波を案じて、一行は菜波の国・ブレードフィールド公国へと向かう! 彼の地では颯太を宿命的な出会いが待っていた~菜波の妹・白亜、そして七徳院の“No.0”~さらには公国内部に蠢く謀略に巻き込まれ、颯太は新たな“力”に目覚めていく!

待望の夏休み突入! 帰省する場所がない旗立颯太は、菊乃、次いで茜の実家にお邪魔することになった。結局そこに凜や恵や鳴たちも合流して大騒ぎの夏休みが始まる! だがそこには菜波の姿が無い!? 故国へ帰省中の菜波を案じて、一行は菜波の国・ブレードフィールド公国へ……彼の地では宿命的な出会いが待っていた~菜波の妹・白亜、七徳院の“No.0”~さらには公国内の謀略に巻き込まれ、颯太は新たな“力”に目覚める!
おおっ、いきなり話が物語の核心部分に突入しだしたぞ!? というか、この作品に核心云々を語れるようなバックグラウンドがあるのを忘れるところだった。大名侍鳴の登場とか、それっぽいところはあったけれど、あのへんはもう新キャラ登場というくらいにしか見えなかったからなあ。
しかし、竹井10日という人は話がギャグ側に振れているときはトコトン巫山戯倒しているにも関わらず、その舞台となる物語の構造を見ると、異様なまでにガチでハード路線なんですよね。時間軸をも横断するコアな世界観の歯応えが半端無いんだ。これは【東京皇帝☆北条恋歌】【ここから脱出たければ恋しあえ】でも同様なので、この人の作品傾向そのものでもあると言えるし、若干つながっている気配もあるので、そのスケール感は侮ってはいけない。
やってることはギャグばっかりなんですけどね!! いやもうホントに。
というわけで、運命に導かれたように、或いは単なるノリと勢いで菜波が帰省しているブレードフィールド公国に夏休みを利用して遊びに出かけた颯太たち。勢いだけで海外旅行って……羨ましいなあ。おのれ金持ちめ。全員パスポート持ってたのかよ、と妬み混じりにツッコんだり。
そんな押しかけ当然に訪れたブレードフィールド公国で菜波の妹である白亜と出会い、また公国に伝わる古い神話を知ることになる。まるで、今の自分達の運命を予兆しているかのようなお伽話を。
こうして見ると、やっぱり本作のメインヒロインって菜波になるんですかしらねえ。扱いが完全に特別ですし、立ち位置そのものも明らかに他の娘さんたちとは違いますし。役割として姫と騎士の両方を担っている、というのも特異ですし。
しかし、お伽噺の中で出てきた名前の中で、魔剣士と吟遊詩人だけ誰かわからなかったんだけれど……登場人物振り返ってみると、魔剣士って深雪・マッケンジー先生なのか。なんというこじつけw しかも、この先生あんまり登場してないから印象ないんだけれど。
それから、残るは美森生徒会長なんだが、この人は聖帝小路という名前の通り、あくまでサウザー様であって吟遊詩人じゃないですよね? もう一人新しいキャラの登場が控えているのか、それとも美森会長にも特別な役割が待っているのか。あと、白亜のミドルネームがB――バーサーカーってのはなんなん!? 狂戦士!? この天然、狂戦士なのか!?
まあ今のところ名前から来る役名と、その人物のキャラはまったく関係ないみたいなので、狂戦士と言っても別に正気を失って暴れだすみたいなことは全然ないんですが、それにしてもバーサーカーw
世界監視機構を陰で標榜する七徳院の存在が、ナンバー0の登場とともに本格的に浮き彫りになり、それにともないプレミアム・アンブリエル号事件を始まりとする幾多の謎もまた、あのサクラメントの再登場とともに混迷を深めていく。世界の謎を解き明かせ、という意味でのミステリーとしてもこれはだいぶ盛り上がってきたんじゃないでしょうか。

ところで、なんかアニメ化フラグが立ちました! とか言ってますけど、そのフラグ、ポキッとかいって折れたりしないでしょうねw

1巻感想