おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その9 (MF文庫J)

【おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その9 最後の一年より】 葉村哲/ほんたにかなえ MF文庫J

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なんやかやで同居することになった宗司と一乃、キリカ、フェルたち。荒谷学園ゲーム同好会はついに白崎家まで侵攻してきたのだった!
まず、昨今イケメン化著しい宗司が満を持して自宅にて最高のホワイトデーを提供する。そして二年生最後の部活
動を楽しむ一乃に仕掛けられた最悪の罠、アンダースコート大作戦、さらには再び繰り返される裸エプロン(下に水着を着てるよ)戦争!! 宗司の胃袋を、家庭を制するのは誰だ!?
「戦争は――なにも生み出さない(by宗司)」
終わりじゃないどこかに向かって驀進する新感覚ラブコメディ(と断言します)、第9巻!
もはや部活でも同好会でもそもそも学園モノでもなくなって、殆ど家に引きこもりみたいになってきた気がする昨今。何気に親父殿の嫁的存在が三人から六人に増えてたみたいなんだが、前巻でいったいなにがあった!?(笑
それはそれとして、今回の表紙はついに完全にヒロイン枠に参入と相成ったカラアゲさんことペンギンのような蛇のような何かであるリア嬢。宗司もあれでいい具合にノリよく壊れているので、作中登場人物で唯一と言っていい常識人であり、その分だけ気苦労を一手に担っている次女さんである。長女にしてリーダーのフェルが、もう完全にアーパーですもんね。でも、気苦労を背負ったぶん、ヒロインとしての立ち位置を確保してしまったのは幸か不幸か。とは言え、表紙にまで抜擢されるほどだから大したものであります。中身を見ても、今回挿絵の大半にリアが採用されているあたり、優遇は本物っぽい。宗司にも、ちゃんと嫁的養う対象に数えられてましたしねー。
そう、ハーレムを築くと将来的にそれだけたくさんの嫁さんを養わなければならないので、大変なのである、経済的に。わりと早々に現世から退場する気満々だった宗司くんですが、なんやかんやと終末的エンドマークは嫁さんたちの横暴によってかなり延々と先延ばしにされてしまったので、そうなると世知辛い現実的な経済事情というのに直面しなきゃならなくなってしまった、という何ともしまらないお話。まあ、何事も先立つモノがなければ成り立たないのであります。
その点、宗司くんにはちゃんと先達にして見習うべき人が居るわけで、まずその人にどうすればいいのか、あんたはどうしてたんだよ、と尋ねるのは大変賢明な行動だったと思われます。
うぉいこら、雪道! お前、ヒモやったんかぃ!!
いや、そりゃ瑛子の家は凄い金持ちでしたし、シロコもアングラで相当稼いでたってのはわかるんですけどさ。あー、多分天音はその点養われる側だな、うん。この娘は滲み出るような金に縁の無さそうな、貧乏そうな気配出してたし、うん。
一応、親父も自分で稼ぎは稼いでるみたいだけれど、自分一人の稼ぎで全部賄うのは全く無理だったようで、昨今のハーレムはF1ドライバーみたいに資金持ち寄りが常道ですか……。
でも、それを本作のヒロインに照らし合わせてみてみると……妹ちゃんはもちろん家計一緒ですし、キリカも一乃も別に家が金持ちという風でもないし、煉獄の眷属たちは元より動物形態が元だからお金とか関係ないし、あれ? 宗司詰んだ?
そう言えば、ついに煉獄の七大罪のウチ、ワンコが唯一男性人格と発覚! って、男性人格居たのかよ! まだ人化はしていないのだけれど、その様子からして可愛がられる弟キャラなのか!? さすがに七大罪の嫁化はせいぜいリアまでだろうなので、他のシスターズはワンコがハーレム化するんだろうか、してほしいな。
ってか、マンボウは女性人格なのかよww そろそろマンボウも人化する頃かと思うんだが、長らく引っ張られてるな、マンボウ。

次回への引きは、またぞろフェルを筆頭に煉獄の七大罪が怪しい動きを見せているけれど……ラストの怪しい動きって全然深刻な話にならないから、別段構えなくていいんだけれど、キリカが絡むとあれだよなあ。一乃が増えてダブル一乃でドタバタ、という展開が容易に予想できる、ってそれリリスがずっとやってるネタじゃね?

葉村哲作品感想