Landreaall 21巻 限定版 (ZERO-SUMコミックス)

【Landreaall 21巻 限定版】 おがきちか ZERO-SUMコミックス

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限定版についてくるドラマCDは、あの伝説の前史【Crescendo MARION】。リゲインとファレルの馴れ初めのお話でもあります。小冊子に描かれている通り、リゲインとファレルがイチャイチャしているのを火竜が見つけて、おのれリア充!! と襲いかかってきたみたいに聞こえるww
男の子と勘違いしていたファレルが女の子だと知ったシーンの、リゲインの「きゃあ」があんまりにも想像通りで、ツボに入ってしまった。いやあ、言われてみるともう十年も前なんですよねえ、クレッシェンド・マリオン。そんな前になるのかあ。未だに、このお話がバイブルである身としては、ドラマCDとして耳に出来るのが何とも感慨深い。そう、未だに自分の中ではファレル母さんが一番だもんなあ、うん。
というわけで、大満足のドラマCDでした。特典の小冊子も、新婚の頃の二人のイチャイチャ(と言っていいのか?)で、拗ねてるリゲインとか見れて大満足。可愛い男だなあ。
二人の領地となったエカリープがどうやって整備されていったのか、というお話なんかも説明されてるんですが、これも興味深い。というか、ランドリの不思議な世界観が端々に垣間見えて面白いんですよね。この世界って、馬とか猫とか犬とか、飼うもんじゃないんですよね。向こうから来るんですよ。完全に人間と対等な生き物として扱われている、というのは本編でも先頃までの馬上槍試合でも散々語られてましたけれど、エカリープみたいな開拓地だと馬も入植者扱い。人が連れてくるんじゃなくて、向こうから勝手に来てくれて手伝ってくれるようになってる、というのはホント面白い。
ランドリの世界観設定集みたいなのが出たら、いつまででも読んでられそう。絶対飽きなさそう。

さて、本編ですがいきなり過去編からはじまったので面食らう。そう、ライナスとルーディーの子供の頃のお話。こいつら、子供の頃からこんな修羅場潜ってたのか。そりゃ、度胸も座るというか、あの歳で甘さのないひと味違う出来物に育つわけだ。ノアルド先生との付き合いもここからなわけね。
泥砂に巻き込まれたライナスが助かった時の話が、また胸をかきむしられるような話なんですよね。あの一瞬で、幼いライナスを救うために、どれだけの人の手が伸ばされたのか。たった一人の子供を生き延びさせるために、砂に呑まれながら無数の手が、馬までが、命を繋いでいく光景は、想像するだけでなんかもうあかん。
イプカとの関係も、なるほどこういうことだったのか。壮絶というか凄絶というか。ライナスは多分、一人でも傑物になれたんだろうけれど、ルーディーという存在が傍らに居たのは本当に大きかったんだなあ。

さて、馬上槍試合からの後日談。DX失恋からの後日談、とも言うべきか。DX、なんか腑抜けてる。全然吹っ切れてないじゃないか。うはは、こんな情けないDXを見れるとは、ある意味眼福眼福w
でも、やっぱりディアもあれ、ダメージ受けてるよなあ。DXにああいう宣言されちゃって、どう思ってるのかと思ってたけれど、イオンとのやり取りや、DXに対する反応とか、他所様の恋愛事情とか、恋に纏わる顛末とかの話題への食いつき方なんか見てると……ローハルト卿の幽霊にディアは何を聞いて欲しかったんだろう。どんな想いを、言ってはならない、誰にも聞かれてはならない想いを、吐露したかったんだろう。
切ないなあ。
とまあ、そんなこんなしているうちに、話はちょいと後回しになっていたロビンの父親探しの方に流れていくんだけれど……なんか、本格的にきな臭くなってきたぞ。
リルアーナ姫の忘み形見だというユージェニ姫の登場も相まって、王家の血筋、遺児絡みの話がえらい込み入ったことになってきた。リルアーナ姫が行方不明になる前に身ごもっていて、その子がユージェニだというのはまず間違いないとして、その父親が誰なのか、ルッカフォート将軍ことリゲインは自分だという噂を全然否定しないし、DXにわりとツッコんだ話を聞かれた時も、まだ語る時ではないし真相も探り当ててない、と何も語らないんだけれど、自分が父親じゃないと否定もしないんですよね……普通は、心当たりがある、と捉えられても仕方ない反応なんだけれど……これ、まず違うだろうなあ。現状、自分が父親かもしれないと匂わせておくのも仕方ないくらい、本当の父親が噂に登るのもまずい人物と考えるとしっくりくるんだが。多分、リルアーナ姫とは一切リゲインはそういう関係になかったんじゃないか、と思いたいのは身贔屓か。
ローハルト卿、という線が急に浮かび上がってきたんだけれど、うーん、そうなるとローハルト卿の不審死やらロビンとユージェニの年齢やら関係やら、うんうん……わからん!
ただ、そこを探られると非常に困る勢力がまず間違いなく存在しているようで、うむむ、ヤバい。これはかなりヤバイ事に首突っ込んだ!? こりゃ、DX、顔を知られてしまった以上、自分がロビンの父親探しが何を意味しているかわからないまま、相手には全部わかって踏み込んできたと思われながら、暗闘の渦中に引っ張り込まれることになりそうだぞ!? 肝心の時にリゲインとファレル母さんらはクレッサールへ、しかも六甲を連れて行っちゃったし。オズモオジさん、たすけてーww

巻末のTailpeaceは限定版と通常版違うのかな。限定版は、イオンがティ・ティの部屋に訪問した時の幕間。窓からおじゃました時、ハルもイました、というお話。なんで男子寮に女子が立ち入り禁止なのか、の理由のオチに笑った。はい、ごもっともでw

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