星とハチミツの存在証明(テスタメント) (このライトノベルがすごい!文庫)

【星とハチミツの存在証明(テスタメント)】 藤八景/よー このライトノベルがすごい!文庫

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一番星光世は、ヒーローだった母を失った。それから11年、平穏な高校生活を送っていた彼の前に、非日常は何の前触れもなく訪れる。異形の襲撃者から光世を救った、蜂蜜色の髪の少女が差し伸べた手。それは、存在の力“ザイ"をめぐる、証明者(テスタメント)と修正者(コレクター)との終わりなき戦いへの扉だった――! 「俺が、世界を照らす光星(ヒーロー)になってみせる! 」超超超・王道学園バトルストーリー、開幕!
うーん、うーん、うーん……うーーん。
ストーリーの構成だけ見てると、勧善懲悪のヒーローものとしてよく出来てると思うです。王道路線ではありながら、あっちこっち展開ひねっているし、それでいて昨日の敵は今日の友、みたいな流れや、友情は熱く絆は強く、と大事な部分も抑えている。人の弱さと心の強さ。完全なる悪に立ち向かいヒロインの絶望を打ち砕く不屈のヒーロー。抑えるべき要素は見事に網羅しているとも言えます。この手の物語のお手本と言っていいくらい。
だから、作品の要点だけ抜き出してみたら、とてもおもしろく見えるはずなんです……。いや、こういう書き方をしてしまうと、何が言いたいのか明々白々だと思うんですが、なんか全然おもしろくないんですよね。台詞にしても地の文にしても、一から十までわざとらしく見えるんですよ。絵画と称しながら定規で引いた線で作った図形みたい、と言ったらわかりにくいか。よく出来た脚本でも、演じる役者が大根で棒読みだったら、いい劇には到底ならないのと同じパターンかと。
まあそんなふうに言ってしまうのは極論かなあ。好みの問題で、人によっては性に合うのかもしれませんし。ただ、自分には全く合いませんでした。置いてけぼりにされ、本編の盛り上がりに全く乗れず仕舞いで楽しめませんでした。残念。