僕は友達が少ない ゆにばーす2 (MF文庫J)

【僕は友達が少ない ゆにばーす 2】 著:平坂読,アサウラ,あさのハジメ,岩波零,白鳥士郎,鏡貴也/イラスト:みやま零,トモセシュンサク,狐印,榎宮祐,柴乃櫂人,切符,菊池政治,皆村春樹 MF文庫J

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あの『僕は友達が少ない ゆにばーす』が、さらにパワーアップして帰ってきた! ・アサウラ(集英社スーパーダッシュ文庫『ベン・トー』他) ・あさのハジメ(MF文庫J『まよチキ!』他) ・岩波零(MF文庫J『そんな遊びはいけません!』他) ・白鳥士郎(GA文庫『のうりん』他) ・鏡貴也(ファンタジア文庫『いつか天魔の黒ウサギ』他)などなど、豪華執筆陣が集結! さらに原作者・平坂読の幻の短編も収録……!? ここだけでしか読めない、爆笑必至の残念アンソロジー第2弾!
ほんとに、この「はがない」のアンソロジーは意欲的だ。前回の【 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる】の裕時悠示さんに【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】の渡航さん、という二頭を持ってきたのにも驚かされたものですけれど、今度は各レーベルから屈指の変態作家を集めて来ましたよ! 集めてきてしまいましたよ!! 主要作品のイラストレーターとセットで、というところから本気度が伺えます。やっちまった度、と言うべきか。

【鳥と豚】 アサウラ/柴乃櫂人

どうしようもなくアサウラさんです、ありがとうございました。
いや、もう名前見た段階でわかってたんですけどね。どうやったって、【ベン・トー】路線になることは。そもそも、それを期待して呼ばれてきたんでしょうし。その期待に如何なく応えまくった無謀編である。
そして、誰もが小鷹に言ってやりたかったことをこれでもかとぶちまけてくれた、痛快作でもある。さすが、非モテと変態を描かせたら天界レベルの怪作家。ってか、ベン・トー本編では毎回削られてしまって出来ない神田くんたち悪友たちの独演会をやりたかっただけじゃないのかww
個人的には天馬さんとのわっしょいは、あらたな世界が切り開けそうで怖いもの見たさで読みたかった。

【俺たちにはまだちょっとレベルが高い】 あさのハジメ/菊池政治

安定といえば安定、無難といえば無難な「はがない」の短編として混じっていても気が付かないくらいの普通のはがないの話でした。いやこれ、アンソロとはいえ「はがない」の短篇集なのですから、それで何もおかしくなないのですが、この濃いメンツに混じっていると逆に目立つというか目立たないというかw


【理科のせいで俺の様子がおかしい】 岩波零/皆村春樹

実はこの人も、MF文庫では屈指の変態キャラ書きなんだよなあ。著作の【そんな遊びはいけません】のメインヒロインの変態さには、ガチでドン引きした記憶がw
実のところこの【僕は友達が少ない】のキャラクターは、残念度が非常に高くはあっても変態度についてはみんなシャイで真面目なタイプばっかりなので、あんまりどころか殆ど高くはないんですよね。そんな「はがない」のキャラが直球突貫キャラになってしまったら。
小鷹暴走編、である。
正直、かなり笑った。ここまで引かぬ媚びぬ躊躇わぬ、となってしまった押せ押せの小鷹が凶悪になってしまうとはw 一方的に翻弄されまくる理科がまた可愛くて可愛くて。もう理科一択で可愛がってあげたい、という作者の邪な欲望が透けて見えてくるくらいに理科押しな作品でした。


【部長選挙】 白鳥士郎/切符

あんたら自重しろ!!! ええい、やりやがった、やりやがったww
他人の庭だろうが関係なしのいつもの白鳥・切符コンビの大暴れ。いつものイラスト芸の炸裂に、笑い死ぬかと思うたわ!! 
あかん、何度見ても笑ってしまう。ほんとに酷い、これはヒドいw


【伝説の小鳩の伝説】 鏡貴也/榎宮祐

榎宮さんのガチ吸血鬼な小鳩のイラストが非常に格好良いです。本物の小鳩は、格好良い、はさすがに演出出来んからなあ。


【鍵】 平坂読

富士見ファンタジア文庫の【生徒会の一存】とのコラボ企画。とは言え、あちらの話とこの「はがない」では相当ジャンルが異なっているので上手く噛み合わないんじゃないかな、と思ったら案の定あんまり「はがない」らしい雰囲気ではない話になっていた。むしろこれ、前に作者が手がけていた【ラノベ部】をどことなく彷彿とさせる流れだったんですよね。と言っても、【生徒会の一存】という作品について懇切語られているシーンからの連想だったのですけれど、自分の読んだ作品について誰かに熱く語って聴かせる、という形が【ラノベ部】らしくて、ちょっと懐かしい気持ちになった次第。
ちなみに【生徒会の一存】は一巻しか読んでません。