ガブリエラ戦記 終劇 白兎騎士団の大団円 (ファミ通文庫)

【ガブリエラ戦記 終劇 白兎騎士団の大団円】 舞阪洸/優木きら ファミ通文庫

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『鋼鉄の白兎騎士団』から7年。"白兎"シリーズ、感動のフィナーレ!

遂にクセルクス盆地の平和を自らの手で勝ち取った鋼鉄の白兎騎士団、団長ガブリエラ。
その後のルーアル・ソシエダイ王宮内、ヴィネダの執念が行きつく先、ガブリエラと同期生たちが歩む新たな道とは――『白兎騎士たちの現在と未来』。
さらに団長就任前のガブリエラが雛小隊たちと巻き起こした大騒動や、マルチミリエが従者になった経緯まで、うら若き乙女たちの過去から未来までを網羅した珠玉のエピソード集!
さすがに全編エピローグ、というわけには行かなかったか。前半は普通の短篇集にでも入っていそうな益体もないエピソード。基本的にガブリエラって、脱ぎ芸が確立しちゃってるよな、この団長。別に露出狂でもないのに、事あるごとに全裸にさせられて晒し者になっている気がする。なまじ、周りを巻き込んで脱いでいるので単独では目立っていないけれど、とにかく何かあると脱いでるし。レフレンシアの策略によるものだけかと思ってたら、彼女がいなくなった後でも勝手に脱いでいるところを見ると、これは真性だね。腹黒暗黒大魔王として団内のみならず、世間様にそのお腹の真っ黒さを晒すはめになってしまったガブリエラですが、加えて「すぐに脱ぐ」「全裸大好き」という世評も合わさってるんじゃないだろうか。鋼鉄の白兎騎士団は評判上がって団員希望者増大中、みたいな話になってますけれど、世間の鋼鉄の白兎騎士団に対する高貴で清楚で品格の高さを備え持つ、という評判についてはダダ落ちしてそうで怖いw
それでもまあ、嫁入り修行の場としては、レフレンシアとジアンの一件で実績も確か、霊験もあらたか、ということで引く手もあまたのご様子。エピローグで一番驚いたのが、やっぱりアルゴラ隊長の嫁入り話でしょう。レフレンシアとジアンよりもよっぽど驚いたよ!! よりにもよって一番嫁の引き取り手がなさそうな人が貰われて行きやがった!! 面白いことに、白兎騎士団の中でも女性としては極めてキワモノな方から嫁ぎ先が見つかっていっている不思議。アルゴラ隊長は元より、ジアンもレフレンシアも普通なら恋愛とか関係なく終わっちゃうキャラですし、立ち位置的にも縁なさそうなもんだったもんなあ。ジアンと言えば、見なおしたのがカッシウス王。さすがに出自も出自ですから、妾妃というジアンの立場には納得していたんですが、王様ちゃんと段取り踏んで正妃として迎えるつもりだったんだ。同時に、ジアンを将軍として御旗にすることで軍事力に乏しい都市国家群の中で一際目立つポディションを確保していますし、戦役をうまく利用して立ち回り、国益と自分の益を同時に叶えているのですから、この若い王様も相当の強かものです。良い人に見初められたもんだ。本物の玉の輿じゃあないですか。
レフレンシアはレフレンシアで、歯ごたえのある旦那をもらい、いじれるおもちゃを確保して、自分に噛み付いてきていたアリアンレイとヴィネアに首輪をつけて、ともうやりたい放題。この人については、最初の頃に親友である団長と決裂して、涙ながらに処断した頃から死亡フラグ立ってると思ってたんだけれど、終わってみたらこの人が一番面白おかしく好き勝手やっていていたんですよね。これって天下取ったようなものなんじゃね?
一方で、ガブリエラはというと団の運命を名実ともに引き継いだとはいえ……この子は嫁の貰い手居なさそうだよなあw 意外とアスカあたりは年かさですけど、これから良い旦那にはめぐり逢えそうな感じもあるので、やっぱりガブリエラだけ行き遅れそうw
先の【鋼鉄の白兎騎士団】シリーズのスタートから、七年も経ってたんですか。そんな長期シリーズだったんだ。お疲れ様でした。

シリーズ感想