ヴァルキリーワークス (GA文庫)

【ヴァルキリーワークス】  逢空万太/蔓木鋼音 GA文庫

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「それじゃ――キス、しましょうか」

理樹が出会ったのは一人の戦乙女(ヴァルキリー)だった。
神界より「神威の回収」のためやってきた彼女は、一生懸命だがどうにも不器用で……。
『這いよれ! ニャル子さん』の著者が新たに紡ぐ、残念系駄目ヴァルキリー――駄ルキリーと少年の、出会いと戦いの物語。

「それじゃ――キス、しましょうか」
「いきなりですか!?」
驚愕に目を見開くフェルスズ。
「フェル子さん一人であのでかいのに勝てます?」「それは、その……か、勝てますとも! 」
「本当に?」「……多分」「本当に?」「……」

理樹が迷い込んだのは色彩を失った世界。そこに一人、色を纏う少女の存在があった。彼女の名はフェルスズ――「戦乙女」なのだという。彼女との出会いで、理樹の平穏な日常は崩壊し、知られざるこの世の真実に触れることとなる。

「舌入れていいですか?」
「駄目ですっ! 」

――そして。
はじめての、がったい。

駄ルキリーと少年が織り成すアクション×ラブコメディが開幕!
この主人公、勇者だろう! うははは、すげえすげえ、何という肉欲系男子。肉食型草食獣。自分に正直すぎて、逆にかっこ良く思えてきた。世の中、ヘタレ主人公が多すぎる中で、この理樹くんは勇者すぎる。なんという躊躇の無さ、迷いなくセクハラし、しかも嫌がられないというスマートさ。これは、男としてもしかして尊敬するべきなのか? というか、尊敬します。あんた、すげえですよ。
口が上手いのか、雰囲気に下品さがないからか、普通のエロ小僧と違って女性受けは悪くないんですよね。それどころか、むしろ喜ばれてる? 日常会話で「おっぱい揉ませてください」とクラスメイトに挨拶して嫌われないとか。これ、わりとガチでそのまま押せ押せで行ってたらそのうち仕方ないなあ、となりそうで参りますね。
そして、実際押し切られてしまったのが駄ルキリーのフェル子さん。正直、フェル子さんぐらいのダメっ子なら、それほど珍しくもないんですよね。色々と無能な部分の多いフェル子さんですけれど、言うほど何からなにまでダメって感じでもないのです。それが、これほど残念系に見えてしまうのは、理樹くんの口車に良いように乗せられて、言われるがまま乗せられるがまま餌付けされるがまま好きなように弄ばれてしまっているからでしょう。
出会って速攻で気を失っている間に自宅にお持ち帰りされて、胸を揉まれて、キスされて、ベロチューまでされて、自宅に囲われて、お風呂に同伴させられ、同じ部屋に寝泊まりするように強要され、さりげに同衾までさせられて、と僅か一巻で完全に囲い込まれてしまった囚われのフェル子さん。
この男、マジで狙ってます。チャンスがあったらガチで食っちゃうつもりです。そして、この男、いざとなってもヘタレる要素は皆無です。チャンスがあったらという受け身じゃなくて、自ら狡猾にチャンスを用意し、有無を言わせず頷かせる押しの強さを誇るドSです。そして、この駄ルキリー、押せば押すだけ受け入れちゃうドMです。
あかん、止める要素が何処にもない! 理樹くんのお母さんからして、理樹くんを全力でサポートするつもりですから、母子協力してフェル子さんを食べちゃおう計画を進行させてますから、理樹くんの家に滞在している以上、もはやフェル子さんは蜘蛛の巣に囚われているようなものです。もう、食べられるのを待つのみ。
次の巻あたりでフェル子さんのお腹に新しい命が宿っていても、もう何の不思議もありませんからね!
ああ、ひたすら弄られるフェル子さんが、可愛すぎる。あのイジめてオーラは逸材の一言だわなあ。

一応、流れからして他のバルキリーがフェル子さんの対抗馬としてどんどん出てきそうなんだけれど、あのロスヴァイセのひどさを見ると、ヒロインはフェル子さん一筋なのかな。一応、クラスメイトのおっぱいさんもヒロイン枠に入りそうだけれど、理樹くんわりとフェル子さんだけに夢中っぽいので、言動ほどには他の女の子にはちょっかい出さなさそうだけど。