Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ! !  -2 (カドカワコミックス・エース)

【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!! 2】 ひろやまひろし カドカワコミックス・エース

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いやマジで何者なんだ、田中さん!! ドライの第一巻でも同じ事を叫んでいた記憶があるけれど(確認……うん、冒頭から叫んでた)、回を重ねるごとに一体何者なのか謎が深まる田中さん。わりと伏線というか考察材料となりそうな要素は散見されるんだけれど、さっぱりわからない。その正体は既存のタイプムーンの知識無いに収まるものなのか、はたまた完全に新キャラなのか。
一方の敵方となるエインズワース家、これなんか聞き覚えがあるなあ、とずーっと首をひねって思い出そうと頑張ってたんですが……調べてようやく気が付きました。そう言えばWW2時代の米海軍にエインズワース少将って人がいたんだっけ。それなりに仮想戦記で見た名前だったんで、頭にこびりついてたんだなあ……という訳で、Fateとは全然関係ありませんでした。あの双子館の主もエーデルフェルトでルヴィアさん家の事だったしなあ。
しかし、エインズワースはこれまで漠然と目の前に現れるカードの対処に奔走するばかりだったイリアが遭遇した「明確な敵」であります。戦って倒す敵が登場したことで、このシリーズ全体の構成図式がぐっと定まったんじゃないでしょうか。美遊がまた、見事に囚われのお姫様だしなあ。
面白いことに、世界の運命の流れの状況次第によっては、誰が助けに来るかはともかくとして、イリヤスフィールその人が、美遊と同じく囚われにして生贄の姫として機能する可能性も考えられただけに、その当事者であるイリヤが助けに行く側に回るというのは構図として面白く思えるところである。美遊の存在自体が、どうもイリヤと互換している節もあるし。もっとも、単純にパラレルワールドのイリヤ、というわけじゃあなさそうだけれど。意外と衛宮士郎が此方の世界では美遊の兄である、という関係が意味合いとして鍵となるのなら、なかなかきわどい考察も叶うのだけれど。
しかし、此処に来てクロが完全にお姉ちゃんモードに入ってるよなあ。本質的に甘えん坊のイリヤを甘やかしつつ、厳しく律して叩き直そうとするあたりなんぞ、年上の貫禄すら感じる。彼女って、イリヤの消された要素である分、原作のイリヤにかなり親しい存在のはずなんだけれど、イリヤが普通に成長していたらこんなイイ女になっていたのかねえ。ツインテールも似合ってて可愛いし、その上で美遊の苦しみを汲んだ上で妹を叱咤激励する頼もしさ。友情にも愛情にも熱く、勇ましくも冷静沈着。そりゃ、イリヤも甘えたくなるよ。クロと合流した時の安心感は、ドライに入ってずっとパラレルワールドで翻弄されっぱなしで孤独感がパなかっただけに、もうびっくりするくらい肩の力抜けましたしねえ。

と、今回は何気にイリヤのサーヴァントコスチュームがいろいろ見れて大満足。前回から引き続いてのキャスターバージョンも大人っぽくてよかったんですが、ランサーモードのポニーテイルが思いの外素晴らしかった。やはりポニテ最高! さすがにライダーモードはボディコンじゃなくて、ミニスカ風になってましたね。片目眼帯がイカス。けっこう、美遊がチェンジした時とは衣装が違っているのが凝ってるなあ、と。セイバーもこれ、青じゃなくてリリィモードですよね。
確信に迫っているようで、まだ謎が謎を呼ぶ段階か。そもそも、今のところ何がわかっていないのかもわかっていない状態だからなあ。雷神トールなんて、もはや人間じゃないじゃん。ヘラクレスやギルガメッシュも大概だけれど、幾らなんでもそれは格が違いすぎる。その胡散臭さが果たしてどこに繋がっているのか。

エリカ・エインズワースがあざとすぎる! 既にイリヤたちで小学生幼女枠は満杯のはずなのに、さらに幼女を出してくるとは! いや、幼女とかはホントはどうでもいいんですけれど、イリヤよりも名実ともに年下の子というのは初めてだっただけに、イリヤの対応が実に興味深い。色々面倒くさくて手のかかる子なんだけれど、庇護欲を掻き立てるタイプでもあるんですよね。意外とイリヤが面倒見良い事が発覚して微笑ましい限り。
しかし、この子には全く悪意がなさそうなんだけれど、どうしてここでイリヤを訪ねてくるんだ? 単に親父さんを招き入れるため、ではなさそうで、イリヤが目的だったみたいだけれど。

アニメ化は楽しみなんだけれど、果たしてツヴァイまで行くかどうか。最初の方はかなり普通の魔法少女ものっぽくて、本格的に動き出すのはツヴァイからだからなあ、果たしてちゃんと盛り上がるのか、ちょっと不安だけれど楽しみなのは間違いなし。



シリーズ感想