召喚学園の魔術史学(マギストリ)2 (GA文庫)

【召喚学園の魔術史学(マギストリ) 2】 中谷栄太/さんた茉莉 GA文庫

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学園魔術アクション第二弾登場!

人見知りの魔術探偵・遊形花菱とともに、三代目の行方を追うことにした晃路。
だが停学明けの朝、寝起きの視界に入ってきたのは見知らぬ部屋と自分を無言でみつめる妹・まつるの顔だった!?

「今日から兄様も、ここで暮らすことになりますので」
「なんでッ!?」

まつるの兄欠乏症とやらを癒すため、延々つきあわされる晃路。そんな矢先、図書委員の一人が魔導書「万物の書」と姿を消す事件が発生し、調査していた魔窟ギルドのリーダー・犬神群真までが音信不通となる。
晃路は花菱とともに調査を開始するが、それは学園の存亡に関わる事件の始まりに過ぎなかった!
相変わらず、メインヒロインの花菱がメンタル弱キャラすぎて、超弄られキャラにすっぽりハマっちゃったなあ。花菱イジリが面白すぎて、もうそればっかりやっててもいいんじゃないか、というくらい。というか、主人公の晃路も大概アーパーなところのある男なので、主人公とヒロインが揃ってアホとか、そりゃテンション変になるよなあ。全体的にノリがスチャラカなんですよね。晃路と花菱二人きりの掛け合いもそれはそれで面白いんだけれど、他のメンバーがこの掛け合いの輪に参加してもテンポが落ちずにむしろ漫才のネタが広がっていくので、ひたすら楽しい。ただただ楽しい。
ただ、今回はどちらかというと花菱メインの探偵編になってしまっていて、インディー・ジョーンズフリークの晃路がその特技を発揮する不思議ダンジョン攻略編、ではなくなってしまっているのはいささか残念だった。このミストルティン魔術学園そのものが、常に増殖し続けるダンジョンという美味しすぎる舞台なだけに、それを活かさない手はないんだよなあ。ようやく一巻で捕獲に成功した妹のまつるも、兄べったりでイチャイチャする以外は生徒会業務の方にかかりっきりで、いわゆる本編の方ではあんまり関わる機会もありませんでしたし。まつるがじっと睨んでると花菱がビビって半泣きになるパターンも今回は少なかったですし。もっと花菱の胃に穴があくくらいまつると接触させてあげなきゃ、花菱を甘やかしすぎですがな。
まあ、だいたい花菱ももう晃路にベッタリだもんなあ。まつるもちょっとコイツ死なすか、と思っても仕方ない。晃路に仲に良い男友達が出来たくらいで、もにょもにょと嫉妬するくらいだし。あれは執着心というよりも、自分に自信がなくて晃路に放ったらかしにされるんじゃないか、という不安感からきたようにも思える反応だけれど、ただ友人と下の名前で呼び合ってたくらいでそこまでもにょもにょしてしまうというのは、どんだけ自分に自信がないんだという(苦笑
三代目相手には仇敵ということもあってあれだけ攻撃的なのにねえ。その三代目相手にも、小悪党の情けない捨て台詞みたいなのばっかり吐いてる気がしますが。小物か!w
見た目可愛いのに、なんでこんなに残念なんだろう、この探偵少女。でも、愛でるとか愛玩という意味では実にいじり甲斐のある……って、やっぱり弄られキャラか。
とはいえ、肝心の所では頑固で一途で、健気で根っから良い子なので、晃路も嫌々ではなく嬉々として彼女に構い、相棒として一緒に行動して回ってるんでしょうけどね。なかなかこれだけ一緒にいて楽しめそうなヒロインもいないですよ。
次回はもう一度、トラップ解除や遺跡の謎解きをメインにしたマジカルなインディー・ジョーンズなお話に戻ってくれるのを期待したいところです。

1巻感想