Landreaall 22巻 限定版 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

【Landreaall 22 限定版】 おがきちか ZERO-SUMコミックス

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うっひゃーーーー!! 読み終わったあと、止めていた息を吐いて吸って、万感こめてバンザーイ、やっはーー。いやあ、もう色んな意味で呼吸を潜めつつもハラハラドキドキな内容でした。今の新王即位に関連する宮廷内の微妙なパワーバランスの中に否応なくつま先突っ込んじゃってるDXなんですが、意図してないところから変なところに首突っ込んじゃったが為に、なんかこうつま先立ちで綱を渡ってるような感覚で。ただ、DXの身体能力からすると、綱程度ならひょいひょいと簡単に渡っていけるんだけれども、でもやっぱり傍から見ていてアイヤーってな感じなんですよね。DX当人もなんか全然思ってない方向からボールが飛んでくるんで、受け身に回っているというか、現状攻めるべき目標がないからこそ立ち回りが慎重になっている気もする。敢えて危ないことする理由もないですからね。だから、父親のリゲイン卿の周辺がリリアーナ姫の件できな臭くなっている事もまあ我関せずで居るはずなんだけれど、周りはそういう目で見てくれてないというか。今のところ、ロビンの親父さん探しという王都の権力の駆け引きとは関係無い私事でのみ動いていたはずなのに、その肝心の探していた渦中の人物が、新王となる大老ファラオンの三男だったことから、段々と話が怪しくなった挙句に、その件でこっちもイオンからの流れで独自に動いていたライナスたちが危険に巻き込まれることになって、とまあ周辺静かじゃイられないことに。
ライナスも、ドジ踏んだというか危険の見極めについては仲間内でも一番捌けてると思ってたんだが、今回一度目は兎も角として、その後も調査を実行していたのはちょっと意外。そういう危ない真似はしない奴だと思ってたんだが。
「君たちのトラブルって僕がわくわくするレベルを超えてるんだよねいつも!?」
TTって、騒動やトラブルは鼻歌交じりに楽しみながら好奇心を満たしつつ利用して自分の利益を確保しつつ解決する、みたいな気質の持ち主だと思うんですよね、元来。ところが、DXたちが持ち込んでくるトラブルと来たら、笑ってアハハと楽しむにはどれもこれも大事過ぎて、それらを裏方で軟着陸させるのに毎回相当な尽力や助言をひねり出してるTTからすると、この言や然りであり、今回もまあとびっきりだよね!! さすがに直接襲われる、みたいな自体は初めてだし、いや真名の件でルーディーがさらわれたりとかあったか。でも、今回は何しろ新王即位にまつわるものだからなあ、危なっかしさもとびっきり。
この件で釘刺しにきたタリオとのやり取りは、もうウッヒャー、ですようっひゃーー!! 
「……あれ、もしかして」
「知ってるよ」
この目線だけのやり取りにはひっくり返って大笑い。あかん、大人怖いw 宮廷内で暗躍してる最前線の連中はホント、なめちゃいかん。
とはいえ、そんな妖怪みたいな大人たちにとっても、DXって子は意外で読めない眩しい存在なんだろうなあ。頭が良くて純心で世間知らずな子供は幾らでもいるだろうけれど、DXのように真っ直ぐで透明なほど純粋な性質でありながら、矛盾するように狡猾で強かで食わせ者、という相反する2つの要素を併せ持った子供は見たことがないだろうし。まさしく、騎士と傭兵を兼ね備えてる変な子なんですよね。今回も、タリオ氏とライナスの親父さんがどうやらDXが自分たちの常識と想像の範疇からかなり逸脱したとらえどころのない、しかし目が離せない魅力を兼ね備えた子だということに気がついていく様子は、見ててホント楽しかった。特に、大商人であるライナスの親父さんが、DXの真意と本質を捉えた瞬間は、この人何思ってニヤニヤしてるのかなあ、といろいろ想像してワクワクしてしまいました。DXの言動に一喜一憂し、驚き目を丸くしわくわくするのも楽しいのですけれど、DXに驚きワクワクする周りの人達を見るのもまた、この作品の楽しみ方だなあ、と改めて思った次第。

とまあ、ロビンの父親の捜索の件が、一度慎重に立ち回り方を考えなければならなくなったところで、まさかの一報。てっきり、リゲインとファレルたちがちょっとヤンチャしたのかと思ったのだけれど、ラストの六甲のあの様子を見るとやはりタダ事じゃなかったみたいだし。うわぁ、どうなったんだ。とか、思ってたら、まさかのディア同行!? それを言い出したのがファラオン卿って、この人マジで何考えてるんだろう? いやしかし、これはニヤニヤしてる場合じゃないけれど、DXとディアが二人で旅行って、ニヤニヤせざるを得ないよ。さすがにあの告白のアトだと気まずいってなもんじゃなく、二人ともある意味割り切っている分読んでるこっちの方が気を揉む展開なんだが、こんな形でクレッサール編かぁ。うへえへえへ……あかん、変な笑いが。

シリーズ感想