Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ! !  (3) (カドカワコミックス・エース)

【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!! 3】 ひろやまひろし カドカワコミックス・エース

Amazon

エインズワースに囚われた美遊を救うため、新たな力を手に入れたイリヤ。そんな彼女の前に現われたのは金髪の少女・エリカと彼女の父親。そしてその時、本当の敵を示す警報が鳴り響いた――
むむむむ? なんだこの違和感。
子ギルが明示した通り、ここで現れたダリウス・エインズワースという人物こそ、実力・威圧感・存在感・得体の知れなさ・邪悪にして無邪気な言動、そのすべてが一連の事件の黒幕でありようやく現れた倒すべき敵、という威容を誇っている。いるのだが……なんか変じゃないかしら?
焦点があっていないというか、何かが微妙にズレているというか。こいつじゃない、という感覚がジリジリと焼き付いてくる。むしろ、その焦点というのはダリウスの娘であるエリカの方にこそ当たっているんじゃないのか?
そのエリカだけれど、最初の印象であるちょっと意地っ張りだけれど素直で純心な娘、というイメージこそそのままだったのだけれど、彼女の普段の様子が明らかになるに連れて、そこに明確な歪みが見て取れるようになってくる。もっとも、その歪みというのは性格的なものや先天的なものではなく、むしろ無知や与えられた良識が歪んだものだったから、とも言えそうだ。美遊も、エリカについては随分と身に迫った接し方をしている。
そんなエリカだけれど、現状はどう見ても悪行をなし第六次聖杯戦争なるものを起こそうとしているダリウスの従属的な存在であり、彼のやることを無知ゆえに無邪気に娘として追いかけているような、そんなあくまで脇に在るべきキャラクターのように見えるのだけれど……。
一方で、イリヤの方もちろっと面白いことが見えてきた。クロとイリヤの関係性。イリヤスフィールなる存在がどういうものなのか。やはりというべきか、アイリはかなり大胆な処置をイリヤに施していたんですなあ。

と、アニメ化に合わせて単行本化を急いだせいで、本編はわりと薄めの位置で終了し、巻末には凛を主人公とした短編2つ。この世界では、凛は高校は日本のものに通わず直接時計塔に留学してしまっているのですけれど、凛と士郎が出会ったあの高飛びイベントはちゃんとこの世界でも起こってたんですなあ。なぜか、ルヴィアもあの場にいた事になっていますが(笑
それがなぜ現在において士郎のヤムチャ的爆死につながるのかはさっぱりわからないけどね!!
と、この作品では初めて登場する桜!! あれ? この世界だと凛と桜の関係ってどうなってるんだろう?

もうひとつの番外編も、士郎と凛のお話で……多分、凛が士郎に恋していると自覚したお話。あのラストの凛の笑顔はとびっきり素晴らしいものでした。あんな笑顔見せられると、凛が主人公のラブコメも見たくなるよなあ。

そして、ラストはイリヤのクラスメイト、ミミの腐敗がとうとう末期に至ってしまった、というお話。元々、イリヤとクロのベロチューイベントに尽く遭遇して百合百合の方にも傾倒を深めてしまっていたところに、雀花の手ほどきに寄って腐海に嵌ってしまい、二度と戻れんケイオスの深みへとハマってしまったミミ。その惨憺たる深淵のありさまを目の当たりにする恐怖の一話w
ちなみに、このパートでのクロは格好からしてエロすぎます。こいつ、本当に小学生か?

シリーズ感想