S WHITE  スニーカー文庫25周年記念アンソロジー (角川スニーカー文庫)

【S WHITE スニーカー文庫25周年記念アンソロジー】 竜ノ湖太郎 高野小鹿 日日日 田口仙年堂 春日部タケル 谷川流 角川スニーカー文庫

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【問題児たちが異世界から来るそうですよ? 白夜の送別会】 竜ノ湖太郎

白夜叉さま、本編ではいつの間にか居なくなっちゃってたんだけれど、ちゃんと送別会やってたんだ。良かった、ハブられてたわけじゃなかったのね。あの賑やかな性格で一人寂しく旅立ってたら可愛そうだったもんね! 本編では白夜叉さまの正体も、さらっと明らかにされて、さり気ない割にとんでもない正体に唖然とさせられたものの、実はここでやや詳しめに語られてるけれど、ほんととんでもないな白夜叉さま。それ以上に、本当に親しみやすく頼もしい味方だっただけに、去られるのは寂しい限りだけれど、こうやって上層に帰る彼女にあとは任せろ、と言うことが出来た話として、コメディとはまた別に良い話でした。まあ、直後にあんな展開になってしまうのですが。


【彼女たちのメシがマズい100の理由 秋季限定パン食い競争事件】 高野小鹿

最新刊でちらりと触れられていた、体育祭でのお話。パン食い競争でメシマズ、ってどんな地獄だよw パン食い競争というものはもう少し楽しいはずのものなのに、吊るされてるパン全部ハズレってただの公開処刑じゃないかw


【大奥のサクラ 地獄の片想い】 日日日

元の作品は未読。なんだけれど、なんにも知らなくてもこの短編は読み応えのあるハードなお話でした。ってか、ぬるさが全然ないんだけれど、大奥のサクラってこんなグロい話だったのか。地獄のような環境の中で培われた愛情の末路。潰えてもなお、先へと望みを残した悲しい恋歌。これ読むと、雹虎の子供が主人公な流れなんだが、どうなんだろう。


【七星降霊学園のアクマ 悪夢で逢いましょう】 田口仙年堂

元の作品未読。なので、あんまり内容が頭に入ってこず。


【俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している ある可能性の話〜二次元ドリーム編〜】 春日部タケル

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【Round―Trip】 谷川流

谷川流書き下ろし新作。生きてたのか、この人! いやあ、でもやっぱり面白いなあ。胡乱というか面倒くさいというか、恋人同士と誤解されている優等生の男女が雑談という名のロジカルにして明瞭な対話を巡らした結果、恋愛へと論理的帰結するという……誰から見てもお似合いの二人は、話し合った結果実際にお似合いだったという事実が発覚するという……難解に思えた数式が、スルスルと解まで紐解かれていくような快感を覚える掌編でした。上手いなあ、の一言。