彼女たちのメシがマズい100の理由4 (角川スニーカー文庫)

【彼女たちのメシがマズい100の理由 4】 高野小鹿/たいしょう田中 角川スニーカー文庫

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「虫」メシマズな妹の華凪が、お嬢様学校を転校し一緒に暮らすことになった愛内家。今回は新手も登場せず、「進化する」メシマズヒロインの紅緒だけと思いきや、親友の冥が「激辛」メシマズな双子の妹カロンについて、「ダメ人間を更正したい!」と意味深な相談をしてきた。お兄ちゃん大好きな妹に対し、冷たい態度をとる冥。「あーん」する愛内兄妹を横目に、「お兄ちゃんに嫌われた」と凹む妹はメシマズ手料理で愛を獲得できるのか!?
日本でもうなぎは、蒲焼きにされる以前はぶつ切りで焼かれていたらしいけれど、それでもこのうなぎゼリーのインパクトとは段違いだろう。素材の味を生かし、だの塩味のゼリーだのちょっと勘弁してほしいけれど、とにかく見た目が凄い。これ、ほんの少しアレンジさえすれば見た目はどうにかなりそうなのに、画像検索して出てくるのがなんでこんなのばっかりなんだw
意外と口にあう人は合うみたいなのでこればっかりは好みなのでしょうけれど。虫飯に比べれば、どうということはない。
さて、虫メシマスターである妹ちゃんが地元に戻ってくる事になったのだけれど、相変わらずの虫メシマスターっぷりに阿鼻叫喚は続く。ってか、平然と虫弁当を学校に持ち込まないでください。軽くテロですから。夜食テロとかそういうのとは全く逆のベクトルのテロですから!!
ちゃんとカロンが虫メシに対して普通の反応をしてくれて、ちょっと安心した。まあ、カロンはメシマズの中でも一番マシな部類なので、あの程度の辛メシくらいでは常識の範疇に収まってしまうのだけれど。
今回は、そんなカロンと冥の兄妹になったばかりの二人のすれ違いがメインのお話。ぶっちゃけ、メシマズはあんまり関係なかったりする。この件に関しては冥が全面的に悪いよなあ、という以外にない。何かを変えてほしかったらまずそれを伝えなければ伝わらないのに、何の要望も口に出さないまま、相手が自分の思うように態度を変えるまで距離を置こうなどというのは、自己完結していて全然コミュニケーションじゃないのですから。カロンの方からすると突然兄が自分を避けだして理由も何もわからない、というひどい状況なわけで、事情を聞いていた葉介が途中からカロンに味方し出すのは、これ当然ですわ。理由は言わない、でも察して改善しろ。というのは往々にして横暴に類されます。
……いや、ほんとメシマズ関係ないんですけどね、今回。
紅緒も殆ど目立たないままでしたし。最後、ビシっと馬鹿な真似をして妹を泣かせた兄を叱りつけるのが、温厚な紅緒だというのが、一番の締まるところではあったんですけれど。この娘、本当に大和撫子すぎて今どきめずらしいくらいなんだよなあ。その分、嫁度の完璧さも半端無いのですが。あまりに二人の熟年夫婦っぷりが揺るぎ無さすぎて、波乱の一つもないものだから、そろそろ現状維持を何とかしてほしいと思う頃。別に恋のライバルを投入しろ、とはイイませんので、二人の仲をもうちょっとラブ寄せして、イチャイチャさせてほしいのう。
次はイギリス渡英編みたいなので、環境を変えることで面白いことにならないだろうか。それ以前に、イギリス料理乱舞編になりそうだけれど。

シリーズ感想